一般社団法人LINK-Jは、2016年3月、三井不動産がアカデミアおよび産業界の有志とともに設立しました。江戸時代から創薬の街として発展してきた東京・日本橋を拠点に、日本全国、さらには世界へと連携を広げながら、ライフサイエンス領域におけるオープンイノベーションの促進と、エコシステムの構築に取り組んできました。このたび、LINK-Jは設立10周年という節目を迎えました。
研究の世界では、一つの成果がすぐに社会に役立つ形になることは、実は多くはありません。分野を越えた知の融合や、異なる立場の人々との対話、そして時間をかけた検証があってこそ、研究は次の段階へ進みます。この10年間、LINK-Jには研究者、企業、スタートアップなど多様な人々が集い、対話と試行錯誤を重ねてきました。
生命科学(ライフサイエンス)は、人々の健康や社会の持続的な発展を支える重要な分野です。がんや難病、感染症など、いまだ解決されていない課題も多く、世界中で研究と挑戦が続けられています。一方で、近年は再生医療をはじめ、研究成果が実際の医療や社会に届き始めている分野もあり、ライフサイエンスはいま、大きな転換点を迎えています。
また、ライフサイエンスは、もはや一つの専門分野だけで完結するものではありません。挑戦する人がつながり、知が行き交う場の存在が、これまで以上に重要になっています。LINK-Jは、そうした環境を整えることで、研究や挑戦が次の一歩へ進むための土台を支えていきます。
こうした認識のもと、LINK-Jは次の10年に向けて、つながりから新たな価値が生まれる環境づくりを通じて、ライフサイエンスの未来を日本から世界へとつないでいくことを目指しています。