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投稿日:2026.09.29 投稿者:長崎大学 出島特区東京事務所

狂犬病対策プロジェクトをフィリピンで開始 ― 日本発の診断技術を世界へ、狂犬病の撲滅を目指す ―

長崎大学は、独立行政法人国際協力機構(JICA)から、フィリピンで実施する技術協力プロジェクト「フィリピン全土への迅速な狂犬病診断と迅速な対応の実装プロジェクト」を受託し、2026年9月から5年間のプロジェクトを開始しました。本プロジェクトは長崎大学が中心となり、フィリピン保健省(DOH)をはじめとする農業省畜産局(DA-BAI)、熱帯医学研究所(RITM)などの現地実施機関や国内協力機関である大分大学、麻布大学などと連携して実施するものです。

フィリピンでは現在も年間200~300人の狂犬病による死亡が報告されています。狂犬病は、主に感染した犬に咬まれることで人に高3感染し、発症するとほぼ100%死亡する極めて致死率の高い感染症です。近年、日本国内での感染例はありませんが、フィリピンで犬に咬まれ、来日後に発症して死亡した例が報告されています。狂犬病は現在もアジアやアフリカを中心に世界各地で発生しており、流行国での対策強化は、日本への狂犬病侵入リスクを低減する上でも重要です。

2018~2023年に実施した前回プロジェクト「*JICA-AMED・SATREPS プロジェクト」では、大分大学と株式会社アドテックが開発した日本発の狂犬病迅速診断キットをフィリピンに導入しました。今回実施する本プロジェクトでは、この迅速診断キットを活用し、狂犬病をいち早く発見するとともに、関係機関での情報共有と迅速な対応体制の構築を進め、その仕組みをフィリピン全土へ展開します。また、前回プロジェクトで得られた研究成果をフィリピン全土の実践的な狂犬病対策へと広げていくことも今回のプロジェクトの大きな柱です。

さらに、フィリピン国内から1つの対象地域を選定し、犬へのワクチン接種、感染した犬の早期発見、疫学調査、住民への啓発などを集中的に実施します。対象地域での狂犬病撲滅を目指すとともに、そこで得られた成果を全国へ展開し、フィリピン全体での狂犬病撲滅につなげることを目指します。


<プロジェクト概要>
事 業:JICA技術協力プロジェクト
事業名:フィリピン全土への迅速な狂犬病診断と迅速な対応の実装プロジェクト
受託者:国立大学法人長崎大学
フィリピン側主要実施機関:フィリピン保健省(DOH)、農業省畜産局(DA-BAI)、
熱帯医学研究所(RITM)等
日本側連携機関:国立大学法人大分大学、麻布大学等
対象地域:フィリピン全土(うち1地域で重点的な狂犬病対策を実施)
実施期間:2026年9月1日~2031年8月29日(5年間)

 

*JICA-AMED・SATREPS プロジェクトとは
SATREPS(地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム)は、JICAと国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)が連携し、日本と開発途上国の研究機関が共同で感染症などの地球規模課題の解決に取り組む国際共同研究プログラムです。前回のフィリピン狂犬病プロジェクトは、2018年から2023年までSATREPSとして実施されました。  https://www.jica.go.jp/oda/project/1700532/

参考資料:

お問い合わせ先

【本リリースに関するお問い合わせ先】
○長崎大学熱帯医学研究所 アジア・アフリカ感染症研究施設ケニア拠点担当
 E-mail : soumu_nekken*ml.nagasaki-u.ac.jp (*を@に変えて下さい)

○長崎大学熱帯医学研究所 アジア・アフリカ感染症研究施設ケニア拠点
齊藤 信夫 准教授(海外常駐)
E-mail:nsaito*nagasaki-u.ac.jp (*を@に変えて下さい)

○長崎大学大学院熱帯医学・グローバルヘルス研究科
吉野 純 戦略職員(海外常駐)
E-mail:junyoshino*nagasaki-u.ac.jp (*を@に変えて下さい)


 

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