皮膚ガスとは、皮膚の表面から放散される気体(ガス)のことです。
皮膚ガスには、皮膚から放散される揮発性の代謝物質が含まれており、代謝物質の一部は"加齢臭"や"疲労臭"など体のにおいとして認知されます。
こうした皮膚ガスに含まれる代謝物質は身体的・生理的状態および生活環境等で変化することから、下記のように様々な分野での活用が期待されています。
・香料・化粧品開発企業におけるスメルケア製品開発・改良等
・機能性表示食品開発等におけるヒト試験での有効性検証での利用
・メディカルヘルスケア分野における未病・健康状態の指標となるバイオマーカーとしての利用
・メンタルヘルス分野におけるストレス状態や疲労度の測定
今回のウェビナーでは、東海大学理学部教授 関根嘉香先生をお招きし、皮膚ガス情報の活用の有用性などについてご講演いただきます。
プログラム
東海大学 理学部化学科 関根嘉香先生
「体臭を情報として活用する-皮膚ガス研究の最前線-」
= 要 旨 =
ヒト皮膚から放散する微量な生体ガスは「皮膚ガス」と呼ばれ、体臭の原因となる。一方、近年の分析技術の進歩によって皮膚ガスの実態が明らかとなり、その種類・放散量はヒトの身体的・生理的状態、疾病の有無、生活環境や生活行為に関連することがわかってきた。皮膚ガスは、体表面から連続的かつ自律的に取得できる生体信号であり、ウェアラブル型センシングデバイスとの相性も良い。本講演では、皮膚ガス情報を「ココロとカラダのサイレントボイス」として活用することの有用性を述べる。
参加費
無料
定員
300名 ※ご参加には事前登録が必要です。先着順となりますのでご了承ください。