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投稿日:2026.05.21 投稿者:Japan PBSS

Japan PBSS、MEDISOと共催で「創薬エコシステム・シリーズ第1回 Partnering of Pharma and Biotech」を開催

製薬企業とバイオテックのパートナリングを、研究・開発・法務・事業化の視点から多面的に議論

一般社団法人Japan Pharmaceutical & BioScience Society(以下、Japan PBSS)は、2026年5月16日(土)、厚生労働省委託「医療系ベンチャー・トータルサポート事業」(MEDISO)との共催により、「創薬エコシステム・シリーズ第1回 Partnering of Pharma and Biotech」を開催しました。

本イベントは、Japan PBSSとして第3回目となる対面イベントであり、創薬エコシステムをテーマとするシリーズ企画の第1回として実施したものです。
当日は、製薬企業とバイオテックのパートナリングをテーマに、製薬企業における提携検討の流れ、Deal成立前後に生じうるトラブル、日本のバイオテックと製薬企業の連携のあり方、そしてパートナリングを支える支援機能について、多面的な議論が行われました。

会場には90名以上、オンラインでは70名以上の方にご参加いただき、製薬企業、バイオテック、アカデミア、支援機関など、多様な立場の参加者が集いました。

【当日のプログラム】

 

製薬企業とバイオテックのパートナリングを多角的に捉える

イベント冒頭では、Japan PBSSの上村成章金野真和より、Japan PBSSおよび本イベントのテーマについて紹介しました。

Japan PBSSの上村成章(左)、金野真和(右)

続いて、製薬企業における提携検討の流れについて、開発段階と研究段階の双方から講演が行われました。

アステラス製薬株式会社の中森幹氏からは、
「製薬企業における提携検討の流れ ― 開発段階(化合物選択以降)」、
日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社の前田朋子氏からは、
「製薬企業における提携検討の流れ ― 研究段階(化合物選択以前)」
と題した講演が行われました。

製薬企業とバイオテック、あるいはアカデミアとの連携を考える際には、研究段階と開発段階とで、評価の観点や意思決定のポイントが異なります。両講演を通じて、製薬企業側がどのような視点で提携を検討しているのかを、段階ごとに捉える機会となりました。

アステラス製薬株式会社 中森幹氏
日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社 前田朋子氏

Deal成立前後の留意点を、法務の視点から共有

続いて、弁護士法人森・濱田松本法律事務所/Japan PBSSの中野進一郎氏より、
「Tips: Deal成立前後のトラブル事例」と題した講演が行われました。

創薬におけるパートナリングは、契約の締結だけで完結するものではなく、その後の研究開発や事業推進を見据えた関係構築が重要となります。本講演では、Deal成立前後に起こりうるトラブルや留意点について、法務の観点から共有がなされました。

研究・開発・事業の期待値をすり合わせながら、いかに健全で持続的なパートナーシップを築いていくか。その重要性を改めて考えるセッションとなりました。

弁護士法人森・濱田松本法律事務所/Japan PBSS                          中野進一郎氏

日本のバイオテックと製薬企業のパートナリングを、事業モデルの違いから考える

後半では、日本のバイオテックと製薬企業のパートナリングについて、
異なる事業特性を持つバイオテックの立場から講演が行われました。

ペプチドリーム株式会社の陳彦廷氏からは、
「日本のバイオテックと製薬企業のパートナリング ― プラットフォーム編」
続いて、Heartseed株式会社の安井季久央氏からは、
「日本のバイオテックと製薬企業のパートナリング ― パイプライン編」
に関する講演が行われました。

一口にバイオテックといっても、技術基盤を強みにするプラットフォーム型企業と、個別の開発品を軸に事業を進めるパイプライン型企業とでは、製薬企業との提携のあり方や検討すべき論点も異なります。今回の2講演は、日本のバイオテックがどのようにパートナリングを捉え、事業成長につなげていくのかを考える機会となりました。

ペプチドリーム株式会社 陳彦廷氏
 
Heartseed株式会社 安井季久央氏
 

パネルディスカッションでは「日本のバイオテックが製薬企業とパートナリングする秘訣」を議論

パネルディスカッションでは、アクセリード株式会社/Japan PBSSの池浦義典氏をモデレーターに、
「日本のバイオテックが製薬企業とパートナリングする秘訣とは?」をテーマに議論が行われました。

パネリストとして、以下の4名が登壇しました。

  •  アステラス製薬株式会社     塚本一成氏 
  • 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社     前田朋子氏 
  • ペプチドリーム株式会社     陳彦廷氏 
  • Heartseed株式会社 安井季久央氏

製薬企業とバイオテックのパートナリングをどのように実現し、よりよい関係を築いていくか。異なる立場の登壇者が、それぞれの視点から意見を交わしました。会場からの質問も交えながら、パートナリングを個別企業間の連携にとどまらず、日本の創薬エコシステムを支える重要な論点として捉える議論が展開されました。

左から、安井氏、陳氏、前田氏、塚本氏、モデレータ池浦氏
 

MEDISOより、パートナリング支援を中心とした事業内容を紹介

終盤には、株式会社三菱総合研究所 MEDISO事務局の川上明彦氏より、
「MEDISO事業紹介 ― パートナリング支援を中心に」が講演されました。

医療系ベンチャーやアカデミア発シーズの事業化を支援するMEDISOの取り組みについて、特にパートナリング支援に焦点を当てて紹介いただきました。創薬シーズを次の成長段階へとつなげるうえで、外部支援機関が果たす役割について理解を深める機会となりました。

最後に、Japan PBSSの村上貴之よりClosing Remarksを行い、セミナーを締めくくりました。

株式会社三菱総合研究所 MEDISO事務局 川上明彦氏
Japan PBSS 村上貴之氏
 

Happy Hour & Networkingでは、立場を越えた交流が広がる

イベント終了後には、Happy Hour & Networkingを実施しました。
会場では、登壇者と参加者、また参加者同士による活発な交流が続き、講演やパネルディスカッションで提起された論点を起点に、多くの対話が生まれました。

Japan PBSSは、「知の流動化を通じて、創薬を推進する」ことをMissionに掲げています。
今回のイベントでも、製薬企業、バイオテック、支援機関など、異なる立場の方々が一堂に会し、それぞれの経験や視点を持ち寄ることで、知見が交わる場が生まれました。

こうした対話とつながりの積み重ねが、日本の創薬エコシステムをより豊かにし、次の挑戦を後押しする力になることを期待しています。

Happy Hour & Networkingの様子

共創パートナー企業

本イベントは、以下の共創パートナー企業の皆さまのご支援のもと開催されました。
改めて、心より御礼申し上げます。また、ご発表ありがとうございました!

  • アクセリード株式会社     
  • Cytiva 
  • Citeline / Evaluate 
  • フォーティエンスコンサルティング株式会社     
  • 富士フイルム株式会社     
  • Life Analytics 
  • Meiji Seika ファルマ株式会社 
  • タカラバイオ株式会社     
  • Patsnap

【創薬エコシステム・シリーズについて】

Japan PBSSでは、日本の創薬エコシステムのさらなる発展に向けて、
全5回の「創薬エコシステム・シリーズ」を企画しています。

第1回となる今回は、「Partnering of Pharma and Biotech」をテーマに、
製薬企業とバイオテックの事業提携を取り上げました。

各回で掘り下げられなかったテーマを追加することも考えていますが、
現状は以下のテーマを軸に、創薬を社会実装へとつなぐ上で重要となる論点を多面的に掘り下げていく予定です。

  1.  ファーマ、バイオテックの事業提携 ←今回
  2.  起業から上場、そしてその先の成長戦略 ←次回予定
  3. Global展開 
  4. Academia to Biotech 
  5. 各創薬エコシステムからの学び

【直近のイベント予定】

<開催概要①>第2回Japan PBSSウェビナー
日時:2026年7月25日(土)8:00~9:00(JST)
テーマ:「Market Accessとは? ~アメリカで医薬品を上市するために必要な知識と準備~」
登壇者:RykoTECH CEO 加藤愛子氏
参加費:無料
詳細・申込:https://www.pbss.org/eventDetails/1064

内容:アメリカのヘルスケアシステムと保険償還は、日本とは大きく異なります。FDA承認を得た後も、Market Accessの準備が不足していれば、上市後の普及や収益化に大きな影響を及ぼす可能性があります。本ウェビナーでは、アメリカ市場におけるステークホルダーの理解と、上市に向けていつ何を準備すべきかについて、過去の事例を交えながら解説いただく予定です。
 

 <開催概要②>第4回対面イベント/創薬エコシステム・シリーズ第2回
日時:2026年8月22日(土)9:00-15:00(JST)
テーマ:「Bench to Bell, and Beyond ― 創薬スタートアップの資金調達:起業から上場、そしてその先の成長戦略 ―」
会場:日本橋ライフサイエンスハブ LSH-E会議室(A+B+C)
形式:対面/オンラインのハイブリッド
参加費:無料     
詳細・申込:https://www.pbss.org/eventDetails/1066

【団体概要】

名称:一般社団法人 Japan Pharmaceutical & BioScience Society(Japan PBSS)
設立:2025年7月
目的:知の流動化を通じた日本の創薬力の強化
活動:セミナー・ワークショップ、ネットワーキング、産学連携支援、国際交流等
ウェブサイト:https://www.pbss.org/chapter/Japan
LinkedIn:https://www.linkedin.com/company/japan-pharmaceutical-bioscience-society/
Japan PBSS 問い合わせ窓口:info.japan@pbss.org

参考資料

主催

主催: 一般社団法人 Japan Pharmatheutical & BioScience Society(Japan PBSS)
共催:厚生労働省委託「医療系ベンチャー・トータルサポート事業」(MEDISO)

お問い合わせ先

Japan PBSS 問い合わせ窓口:info.japan@pbss.org

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