マサチューセッツ州ボストン発 - 患者由来がん組織を用いたがん治療薬のex vivo試験に特化したバイオテクノロジーのリーディングカンパニーであるXsphera Biosciences社は、ソウルを拠点とする免疫がん治療薬のパイオニアであるNEX-I社と正式に覚書（MOU）を締結したことを発表します。このパートナーシップは、がん治療薬の研究開発における重要な前進を意味します。
このパートナシップの中心には、ダナ・ファーバー癌研究所から独占的にライセンス供与されたXsphearの革新的なテクノロジーがあります。Xsphera の技術は、新鮮な切除腫瘍生検から直接ex vivoプラットフォームで各患者の腫瘍微小環境を維持します。過去 1 年間、Xsphera は患者の腫瘍サンプルに対する NEX-I の単剤療法および併用療法のパフォーマンスを評価することにより、NEX-I のパイプラインを前進させる上で極めて重要な役割を果たしてきました。さらに両社は、Xspheraのクラウド分析プラットフォームを活用して、複数の治療法によって変調をきたす分子経路を共同で調査し、多様な患者サンプルにおける各治療法の作用機序と耐性を理解することを目指しています。
NEX-Iは、がん免疫療法に対するがん細胞の抵抗性因子である「ONCOKINE-1」を標的としたファースト・イン・クラスの抗体医薬として注目される「NXI-101」の開発を進めています。NEXI-101のような抵抗性因子を標的とした治療薬により、がん免疫療法の有効性を高めることを目指しています。さらに、NEX-I は世界の臨床市場への参入を促進するために熱心に取り組んでいます。
Xspera Biosciences の CEO である Stephen Remondi 氏は次のように述べています。「私たちは、NEX-Iの治療薬に反応する免疫調節の理解をさらに深めること、また、同じ患者の腫瘍組織に対するさまざまな治療薬の調節された反応を比較することによって可能になる、腫瘍学における新しい治療標的を発見することに興奮しています。重要なのは、このパートナーシップは、がん患者特有の生物学的反応に合わせた治療を行うことで、がん患者に具体的な利益をもたらし、それによって治療成果を改善し、がんとの闘いを個別化することです。」
CEO の Kyoung Wan Yuon 氏は次のように述べています。「NXI-101 は来年臨床試験に入ろうとしています。動物データに加えて、Xsphera との共同研究を通じて NXI-101 の有効性とメカニズムを検証することで、臨床成功の可能性が高まり、患者に現実の価値を提供することになります。さらに、この研究協力を通じて、NXI-101治療薬のためのコンパニオン診断バイオマーカー開発の可能性を検証し、世界的に技術およびビジネスの成長ペースを加速することを目指しています。」
Xsphera Biosciences について:
Xsphera Biosciences は、がん治療薬の動物モデルとヒトの臨床試験の間のトランスレーショナル ギャップを埋めることに特化したバイオテクノロジー企業です。ダナ・ファーバーとの協力を通じて、Xspheraは、さまざまながんの適応症および薬剤モダリティにわたる治療効果の評価を可能にする、革新的な新鮮ヒト腫瘍組織ベースのプラットフォームを開発しました。Xsphera は、この生体外生物学機能を AI を活用したクラウド分析プラットフォームと統合することで、腫瘍微小環境における作用と耐性の根底にあるメカニズムを明らかにし、ヒトの生物学と臨床試験戦略に対する貴重な洞察を提供します。
詳細は https://www.xspherabio.com/をご覧ください。
NEX-Iについて
NEX-I は、免疫療法抵抗性のがんをターゲットとした次世代療法により、がんとの闘いにおける画期的な取り組みを行っています。NEX-I は、独自のプラットフォームを活用して、免疫療法難治性がんの特徴を分析し、新しい治療標的を包括的に特定するための堅牢なモデルを開発しました。このユニークで献身的な研究により、独自のスクリーニング プラットフォームを通じて、難治性の細胞機構において高度に発現し、重要な役割を果たす一連の可溶性ターゲットである ONCOKINE の発見につながりました。NEX-I は、がん細胞の増殖と転移を抑制することで、新たな標準ソリューションを提案します。
詳細は http://nex-i.co.kr/ をご覧ください。
