65歳以上の高齢者の割合が総人口の28%を超えている ― そのような超高齢社会への対応は喫緊かつ重要な社会問題です。これまでは、人間の生涯は「成長から衰退へ」という単純な枠組みで捉えられてきましたが、人生100年時代の到来とともに、従来のような固定的な生涯観だけで人間の生涯を理解することは難しくなってきています。
我が国の未来に貢献すべく始められた学際的研究プロジェクト「生涯学の創出:超高齢社会における発達・加齢観の刷新」では、従来の生涯観を刷新し、人間の生涯における変化を、社会との相互作用の中で多様な成長と変容を繰り返す生涯発達のプロセスとしてとらえ直すことを目的とした、新しい学際的研究領域である「生涯学」を創出し、研究を展開しています。
シンポジウムでは、社会保障やスウェーデン福祉国家の研究で著名な宮本太郎中央大学教授をお迎えするとともに、プロジェクトから「心理学」、「社会学」、「文化人類学」を代表する研究者が登壇し、一般の方々にもわかりやすく、多様な視点から人間の「生涯」を再考しつつ論じます。
今後の超高齢社会において、我々一人一人がどうすべきかのヒントを得る貴重な機会ですので、是非ご参加ください。
※本シンポジウムと発表される成果の一部は科学研究費助成事業の支援を受けて実施しています。
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40702_ext_06_0日時: 2021年11月20日(土)14:00~15:30
(外部サイトが開きます)
※申込期限:2021年11月18日(木)17:00
(ただし、申込多数の場合、期限前でもお断りする場合がありますので予めご了承ください。)
プログラム
「生涯学」領域代表 月浦崇 京都大学人間・環境学研究科教授(認知神経科学)
14:05-14:20 特別講演
「人生の選択肢は増やせるのか? 生涯学への期待」
宮本太郎 中央大学法学部教授、北海道大学名誉教授(社会政策・政治学)
14:20-14:35 講演(心理学)
「認知機能からこころの健康に取り組む」
松井三枝 金沢大学国際基幹教育院臨床認知科学教授(神経心理学、医療心理学、臨床心理学)
14:35-14:50 講演(社会学)
「『生涯観』はどう変わってきたか」
筒井 淳也 立命館大学産業社会学部教授(医療人類学、生命倫理学)
14:50-15:05 講演(人類学)
「モノとともに生きる私たち」
倉田誠 東京医科大学准教授(医療人類学)
15:05-15:30 ディスカッション/質疑応答
宮本太郎 中央大学法学部教授、北海道大学名誉教授(社会政策・政治学)
松井三枝 金沢大学国際基幹教育院臨床認知科学教授(神経心理学、医療心理学、臨床心理学)
筒井淳也 立命館大学産業社会学部教授(家族社会学、計量社会学)
倉田 誠 東京医科大学准教授(医療人類学、生命倫理学)
参加費
無料
定員
200名程度(先着)
主催
共催:京都大学
後援:日本家族社会学会
お問い合わせ先
E-mail:event1@kyodai-original.co.jp
Tel:075-753-7766