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特別会員開催イベント

【オンライン】カルチャーマップ講座~イノベーションを生み出す企業文化構築手法~

組織のなかで、イノベーション文化をどう創るのか

書籍『インビンシブルカンパニー』で紹介されている、カルチャーマップを使って、企業文化を分析します。企業文化がアウトカムにもたらす影響、イノベーション創造企業の文化が手にとるようにわかる、『ビジネスモデル・ジェネレーション』翻訳者であり、ビジネススクールのみならず芸大でも教鞭を執る小山龍介氏が開発した、オリジナルプログラムです。



今回は特別に、小山氏を講師に迎えて、オンラインで2日間の開催となります。

Microsoft、Google、富士通、3M、Netflix、ビュートゾルフのイノベーションを起こす組織文化に鋭く切り込み、イノベーションの源泉を紐解きます。
組織風土、企業文化、いろんな表現がありますが、目に見えないこれらを形作っているものはいったい何なのか。
イノベーションを阻害している要因を取り払い、イノベーションを生み出す企業文化を構築していく手法をお伝えします。

【オンライン】カルチャーマップ講座~イノベーションを生み出す企業文化構築手法~

日時 2021年9月26日(日)10:00-18:00、2021年10月3日(日)10:00-18:00

会場
Zoomオンライン
詳細・参加申込

(外部サイトが開きます)

※本イベントは、BMIA(一般社団法人ビジネスモデルイノベーション協会)会員優待がございます。BMIA会員の方は、割引コードをご入力ください。
※事前に取り組んでいただく課題があります。お早めのお申込みをお薦めいたします。

プログラム

ビジネスモデルを記述するのにビジネスモデル・キャンバスを活用するように、この講座では、カルチャー・マップを利用します。『インビンシブル・カンパニー』(P284-345)を参照し、その使い方を理解した上でアサインメントに取り組んでいただきます。

1日目は、イノベーション組織のマネジメントについて学びます。最初のセッションでは、マイクロソフトがベンチャーから大企業へと変容する際に、マネジメントをどのように変化させていったのか、どのようにイノベーティブな組織を維持したのかを議論します。

使用ケース: 「ビル・ゲイツとマイクロソフトの経営」(HBS 9-307-J12)
アサインメント:
1. マイクロソフトは1991年、25%もの利益率を誇るなど、優れた「成果」を上げていた。なぜこのような高収益を生みだすことができだのだろうか。まず、「成果」と「行動」をカルチャー・マップに記述しなさい。
2. マイクロソフトの成功は、パーソナルコンピューターのOSのデファクトスタンダードになったという幸運だけで説明できるだろうか。もし他に要因があったのだとしたら、どのようなものがあったのだろうか。「イネーブラー」を記述しなさい。
3. ビル・ゲイツはこの成功に対して、どのような役割を果たしていただろうか。「リーダーの支援」の観点から、カルチャー・マップに整理しなさい。
4. ビル・ゲイツは、どのような課題に直面しているだろうか。「ブロッカー」となるものをカルチャー・マップに記述しなさい。あなたならどのようなアドバイスをするだろうか。

2つめのセッションはグーグルを取り上げます。グーグルが創造的な組織であることは誰もが認めるところでしょう。しかし、その規模が大きくなる中で、どうしても硬直化の危険性をはらんでいます。ここでは、イノベーティブな組織を維持するための施策について議論します。

使用ケース: 「グーグルを「グーグルらしく」保つ」(HBS 9-414-J01)
アサインメント:
1. グーグルは成功しているだろうか。それはなぜだろうか。「成果」と「行動」をカルチャー・マップに記述しなさい。
2. グーグルは何がユニークなのだろうか。どのような「ブロッカー」が存在しているだろうか。カルチャー・マップに記述しなさい。また、「イネーブラー」を記述しなさい。どのような取り組みが、グーグルのビジネスモデルを支えているのだろうか。
3. ケースの最後で、グーグルはどのような課題に直面しているだろうか。「ブロッカー」をカルチャー・マップに記述しなさい。
4. グーグルを起業家精神あふれる場所にしつづけるために、どのようなことができるだろうか。
5. 官僚的になることを避け迅速な意思決定ができるよう、グーグルを「グーグルらしく」保つための行動計画を経営陣に提案することになったとしたら、どのようなことを提案するだろうか。できるだけ具体的に記述しなさい。
ぜひ、この2日間で、新たなツールをあなたのものにしてください。

3つめのケースは、富士通のオープンイノベーションです。イノベーションのエコシステムを議論します。事業領域の境界が低くなった現在、一社だけでイノベーションを起こすことは難しく、他社との協業が必須です。どのようなエコシステムをつくっていく必要があるのでしょうか。そしてそのエコシステムは、企業文化にどのような影響をもたらすのでしょうか。

使用ケース: 「富士通のオープンイノベーション(A)」(HBS 9-618-J04)
アサインメント:
1. 当初、富士通のオープンイノベーションはうまくは行かなかった。当時の富士通の企業文化をカルチャーマップに記述しなさい。何がブロッカーになっていたのだろうか。
2. 富士通のオープンイノベーションの取り組みは、富士通の企業文化にどのような影響を与えているだろうか。カルチャー・マップに記述しなさい。
3. なぜ富士通にオープンイノベーションの取り組みが必要なのだろうか。
良好なエコシステムを構築していくために、富士通は今後、企業文化をどのようなものにしていく必要があるだろうか。富士通にとってチャレンジはどのようなことだろうか。

2日目は、イノベーションを生み出すためのプロセスと組織文化の関係について。新規性のある事業を着想し、成功させるためのプロセスは、通常の事業開発とどのように違うのでしょうか。1つめのケースは、イノベーションを継続的に起こし続けている組織として有名な3Mを取り上げます。3Mのイノベーションの源泉は、ユーザーです。顧客ニーズを把握するリード・ユーザー・リサーチがどのように機能しているかを議論します。

使用ケース: 「3Mコーポレーションにおけるイノベーション(A)」(HBS 9-607-J03)
アサインメント:
1. 3Mによるイノベーションプロセスは、創業以来どのように進化してきただろうか。イノベーションで有名な3Mが、顧客視点を取り戻す必要があるとすれば、それはなぜなのか。「行動」「成果」を記述し、その原因となっている「ブロッカー」を指摘しなさい。
2. リード・ユーザー・リサーチのプロセスは、従来の市場調査とどのようにことなっているのだろうか。
3. メディカル・サージカル・マーケット事業部のリード・ユーザー・チームがダンロップに提案すべきことは何だろうか。3つの商品コンセプトのみに留めるべきか、それとも新しい戦略にまで踏み込むべきだろうか。

2つ目は、Netflixを取り上げます。圧倒的な自由を保証するNetflixの企業文化は、それに伴う責任がセットになっています。この文化が一体、他の企業においても転用可能なのでしょうか。もしくは、Netflixだけに通じるものなのでしょうか。書籍も参照しながら考えてみましょう。

使用ケース: 「Netflix2020」(講師オリジナル)、『NO RULES』(日本経済新聞出版社)
アサインメント:
1. Netflixの企業文化を、カルチャー・マップに記述しなさい。
2. Netflixのこうした企業文化は、Netflixの躍進にどのように寄与しているだろうか。もしこの企業文化が失われたときに、どのような影響があるだろうか。
3. Netflixがルールのない自由な企業文化を実現できているのには、いつくか条件がありそうだ。どのような条件を満たす必要があるだろうか。
4. Netflixは今後もこの企業文化を維持し続けることができるだろうか。その理由とともに記述しなさい。

最後は、ティール組織のケースを取り上げます。これまでのマネジメントのスタイルとはまったく異なる新しい手法が登場していますが、これはまだ一般的に広がっているとはいえません。どのような困難があるのか、それを乗り越えて適用可能なのか検討します。

使用ケース: 『ティール組織 マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』第2章 自主経営/組織構造
アサインメント:
1. 1990年代に登場したオランダの地域密着の在宅ケア組織が抱えていた問題はどのようなものだったか。ブロッカーを起点にカルチャー・マップに整理しなさい。
2. ビュートゾルフは、在宅ケア組織が抱えていた問題をどのように解決したのだろうか。ビュートゾルフのカルチャー・マップを作成しなさい。
3. 地域マネージャーと地域コーチの違いとはどういうものであろうか。地域コーチのようなマネジメントスタイルは一般企業にも適用できるのだろうか。

講師プロフィール


小山龍介
株式会社ブルームコンセプト 代表取締役
名古屋商科大学ビジネススクール 准教授
京都芸術大学 非常勤講師
ビジネスモデル学会 プリンシパル
一般社団法人Japan Innovation Network フェロー
一般社団法人日本能楽謡隊協会 理事
一般社団法人きりぶえ 監事

1975年福岡県生まれ。AB型。1998年、京都大学文学部哲学科美学美術史卒業。大手広告代理店勤務を経て、サンダーバード国際経営大学院でMBAを取得。卒業後、松竹株式会社新規事業プロデューサーとして歌舞伎をテーマに広告メディア事業、また兼務した松竹芸能株式会社事業開発室長として動画事業を立ち上げた。2010年、株式会社ブルームコンセプトを設立し、現職。

コンセプトクリエイターとして、新規事業、新商品などの企画立案に携わり、さまざまな商品、事業を世に送り出す。メンバーの自発性を引き出しながら商品・事業を生み出す、確度の高いイノベーションプロセスに定評がある。また、ビジネス、哲学、芸術など人間の幅を感じさせる、エネルギーあふれる講演会、自分自身の知性を呼び覚ます開発型体験セミナーは好評を博す。そのテーマは創造的思考法(小山式)、時間管理術、勉強術、整理術と多岐に渡り、大手企業の企業内研修としても継続的に取り入れられている。翻訳を手がけた『ビジネスモデル・ジェネレーション』に基づくビジネスモデル構築ワークショップを実施、ビジネスモデル・キャンバスは多くの企業で新商品、新規事業を考えるためのフレームワークとして採用されている。

2013年より名古屋商科大学ビジネススクール客員教授、2015年より准教授として「ビジネスモデルイノベーション」を教える。さらに2014年には一般社団法人ビジネスモデルイノベーション協会を立ち上げ、4年間代表理事を務め、地域おこしにおけるビジネスモデル思考の普及活動に取り組む。2014年~2016年沖縄県健康食品産業元気復活支援事業評価会員。2016年より3年間、文化庁嘱託日本遺産プロデューサーとして日本遺産認定地域へのアドバイス業務。2019年~2021年大分県文化財保存活用大綱策定委員。2020年~大分県文化財保護審議会委員。2020年~亀岡市で芸術を使った地域活性化に取り組む一般社団法人きりぶえの立ち上げに携わる。

2018年京都芸術大学大学院 芸術環境研究領域 芸術教育専攻 修了・MFA(芸術学修士)取得。2021年京都芸術大学大学院 芸術研究科 芸術専攻 博士課程 単位取得満期退学。2021年京都芸術大学 非常勤講師。

著書に『IDEA HACKS!』『TIME HACKS!』などのハックシリーズ。訳書に『ビジネスモデル・ジェネレーション』など。著書20冊、累計50万部を超える。最新刊『在宅ハック』。

2013年より宝生流シテ方能楽師の佐野登に師事、能を通じて日本文化の真髄に触れる。2015年11月『土蜘』を演能。2011年には音楽活動を開始、J-POPを中心にバンドSTARS IN BLOOMで年2回のライブを行う。ギターとボーカルを担当。2018年からフォトグラファーとしても活動を開始。2018、2019年12月グループ展覧会『和中庵を読む』に作品を出展。

その他のご案内

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参加費

一般:99,000円(2回連続講座です。2回分の受講料となります。ケース資料代を含みます。※書籍代は含みません。)

主催

一般社団法人ビジネスモデルイノベーション協会

お問い合わせ先

一般社団法人ビジネスモデルイノベーション協会事務局
担当:片岡
info@bmia.jp
【オンライン】カルチャーマップ講座~イノベーションを生み出す企業文化構築手法~

日時 2021年9月26日(日)10:00-18:00、2021年10月3日(日)10:00-18:00

会場
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