第301回 医薬ライセンシング協会（JPLA）例会

第1部：講演（パネルディスカッション）
テーマ：“Global Competitiveness & Industry Driven”
　湘南ヘルスイノベーションパークでは、日本のライフサイエンス業界における投資の活性化を促すため、ベンチャーキャピタル、コーポレートベンチャーキャピタルおよび製薬会社の研究部門・事業開発部門の連携と目的とし、2020 年 7 月に「日本 VC コンソーシアム」を立ち上げました。講演では、コンソーシアムの参加メンバーも交え、これまでの取り組み及びコンソーシアムとして目指す将来像などにつき、具体的な活動内容とともにご紹介致します。
パネリスト
・ 安達 竜太郎氏（エーザイ株式会社 コーポレートベンチャーインベストメント室 ディレクター）
・ 松本俊一郎氏（小野薬品工業株式会社 探索研究提携部　部長/ Ono Venture Investment Inc. Executive Vice President）
・ 谷川 清氏（大鵬イノベーションズ合同会社 代表/マネージングパートナー）
・ 冨永 裕一氏（第一三共株式会社 研究開発本部 研究統括部 研究企画グループ 主幹）
・ 丸山 和徳氏（株式会社メディパルホールディングス 事業開発本部 担当部長）
・ 石井喜英氏（Takeda Ventures, Inc. パートナー）
・ 中川弘規氏（湘南ヘルスイノベーションパーク コマーシャル&ビジネスディベロップメント ヘッド
司会：久野孝稔(日本VCコンソーシアム　初代代表、JPLA幹事)

第2部：ピッチプレゼンテーション
(1) バーミリオンセラピューティックス株式会社
弊社は、アミロイド凝集体へ特異的に結合し、光照射にてアミロイドの除去・排泄が可能な、光応答性の低分子化合物を開発しています。アルツハイマー病のモデル動物で、アミロイドβ・タウタンパクの異常凝集体を除去する作用を既に確認しており、本化合物の開発・商業化に興味のあるパートナー会社を探しています。
(2) ユナイテッド・イミュニティ株式会社
我々は『治らないがんを、治療できるがんに変える』をビジョンに、『ナノテクノロジーと免疫療法の融合技術で、画期的な治療体験を患者さんに届ける』をミッションに掲げ、様々なモダリティを、マクロファージや樹状細胞へ選択的に送達可能なナノ粒子DDSを基盤技術として、次世代医薬品の実用化を目指しています。
(3) オンコセラピー・サイエンス株式会社
オンコセラピー・サイエンスは、2001年創立以来がん遺伝子情報を活用した創薬研究に取り組み、同定された新規標的遺伝子から、ファーストインクラスのがん治療薬開発品を複数見出しています。本発表では、現在の開発パイプラインに加え、「がんプレシジョン医療」推進に向けた次世代シークエンスおよび免疫解析の取り組みについても紹介します。
(4) 株式会社レクメド
当社は、SDGｓの「すべての人に健康と福祉を」に共感し、先天性代謝異常症を含め、アンメットメディカルニーズの新薬を患者さんやそのご家族に届けることを使命とした製薬ベンチャーで、本年7月に当社2品目の承認申請を行いました。イコールパートナーシップの下、win-winになるような提携を進めています。