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Oxford University Innovation(OUI)とMOU(提携に関する覚書)を締結

海外7団体を含む12団体と提携、ライフサイエンス領域のハブとしての役割を拡大

日本橋を拠点に、ライフサイエンス領域において人的交流・技術交流を促進し、シーズやアイデアの事業化を支援する、一般社団法人ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン(本社:東京都中央区日本橋室町、理事長:岡野栄之、以下「LINK-J」)は、Oxford University Innovation(所在地:英国オックスフォード、ライセンス供与およびベンチャー(ライフサイエンス)部門責任者:Paul Ashley/ポール・アシュレイ、以下「OUI」)と7月1日、ライフサイエンス領域におけるイノベーションを創出することを目的としたMOU(提携に関する覚書)を締結しました。

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LINK-J理事兼事務局長 曽山明彦(左)、ライセンス供与およびベンチャー(ライフサイエンス)部門責任者 ポール・アシュレイ(右)

OUI+OU_full_rgb_square_300_med_outline.pngオックスフォード大学は世界トップクラスの研究大学で、英国の全大学の中でも最も多くの研究投資を行い、高い評価を受けた研究成果を最も多く生み出しています。Oxford University Innovation(OUI)は、オックスフォード大学が100%所有する同大学の研究商業化部門です。OUIは英国の他のどの大学よりも多くの知的財産を使用許諾し、より多くのスピンアウト企業を作り出しています。
本MOUは、オックスフォードのエコシステムから生まれるライフサイエンス・イノベーションの促進において、英日間の協力関係構築を目的に締結されました。オープンなイノベーションを通して新たなビジネスチャンスを創出することを視野に入れ、今後5年間にわたり相互の協力関係を模索することで合意しており、ライフサイエンス領域の研究成果を実際のビジネスや産業へ変換することを推進します。

LINK-Jはこれまで、2016年5月にカリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)、およびBIOCOM(米国サンディエゴのライフサイエンス団体)、2017年6月にEurobiomed(ユーロバイオメッド、南フランスのライフサイエンス団体)、2017年7月に京都リサーチパーク(全国初の民間運営によるリサーチパーク)、2017年12月にOneNucleus(欧州最大規模のライフサイエンス団体)、2018年2月に公益財団法人先端医療振興財団(現、神戸医療産業都市推進機構)、2018年4月に慶應義塾大学先端生命科学研究所(山形県鶴岡市)、2018年6月に英国のライフサイエンス産業化推進団体MedCity、2018年8月には川崎市と、2019年6月にカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)、そして2019年8月横浜市と、ライフサイエンス領域におけるイノベーション創出を目的とした業務提携の覚書を締結しており、今般のOUIとの提携は12例目となります。国内外のライフサイエンス団体との連携をますます拡大していくことで、ライフサイエンス領域におけるグローバルなハブとしての機能を強化してまいります。

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OUIのライセンス供与およびベンチャー(ライフサイエンス)部門責任者のポール・アシュレイは、「MedCity、Oxentia、KAHMジャパン株式会社を通して私たちがすでに持っている日本とのつながりを土台に、さらにLINK-Jとの関係性を深めることができ、嬉しく思います。OUIのミッションは、オックスフォードの研究と専門知識の世界的な影響を最大化することです。日本はライフサイエンス・イノベーションにとって主要市場です。同地域においてライセンシー、起業家、およびイノベーターたちとの関わりをさらに発展させることができるこのチャンスを歓迎します」と述べています。

また、LINK-J理事兼事務局長の曽山明彦は、「ライフサイエンス分野での研究が盛んな英国のオックスフォード大学の知財の商業化を担い、多くのベンチャーを輩出してきたOUIと提携に至ったことを、非常に嬉しく思います。今後、LINK-JとOUIの交流を通じて、新たな価値の創造を支援するとともに、国内外12団体となった連携先との関わりをこれまで以上に深め、ライフサイエンス業界全体の活性化に寄与してまいります」と述べています。

LINK-Jは今後もライフサイエンス・イノベーション創出を促し、ライフサイエンス産業の発展に寄与するとともに、世界の人々のライフサイエンスに関する課題解決に貢献してまいります。現在の厳しいコロナ禍で、リアルのイベントやセミナーの実施は難しいものの、LINK-JはOUIとウェビナーの共催を近々予定しています。

Oxford University Innovation(OUI)について

Oxford University Innovation(OUI)は、オックスフォード大学の全ての学部を通じてイノベーション活動を支援し、技術移転とコンサルティング活動を管理しながら、オックスフォード大学を中心とした世界トップレベルのエコシステムを作り出しています。
OUIは知的財産の使用許諾やスピンアウト企業の設立、および社会的企業の創設を通してオックスフォードから生まれた技術を研究者が利用できるようにしています。また、コンサルティング・サービス・チームを通して学術的専門知識の利用も可能にしています。投資・新規事業チームは投資家と密接に協力してシード資金供給やその後の追加投資を確保しており、2018年・2019年には拡大を続けるそのポートフォリオに4億ポンド以上の投資を受けています。OUIのスタートアップ・インキュベーターは、オックスフォード・ファウンドリーやオックスフォード・サイエンス・イノベーションなどと協力して、大学からのスピンアウトではない起業家主導のベンチャーを開始または成長させたいと考えている、大学の構成員および非構成員を支援します。
OUIは英国において最も多くの特許を出願している大学関係機関です。大学からの企業スピンアウトについても全英1位にランク付けされており、2000年以来、200社以上の新たな企業を生み出してきました。OUIは2018年と2019年の会計年度において、毎月60件以上の使用許諾およびコンサルティング契約を締結しました。オックスフォード発のイノベーションに関する最新情報を知るには、LinkedinおよびTwitterでOxford University Innovationをフォローするか、Contactで情報配信登録してください。

一般社団法人ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン(LINK-J)について

LINK-Jは、三井不動産株式会社とアカデミア有志が中心となって設立した一般社団法人です。医薬関連企業が集積する日本橋エリアを拠点に、産官学連携によるライフサイエンス領域でのオープンイノベーションを促進し、新産業創造を支援することを目的としています。医学をはじめ、理学や工学、ICTや人工知能といった新たなテクロノジーなど、あらゆる科学の複合領域であるライフサイエンス領域において、分野を超えた内外の人的交流・技術交流を促進していきます。

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