■内容
21世紀において経済はグローバル化が進み、アカデミアだけでなく企業においても、複数の国で共同研究が実施されるようになっています。
一方、日本では経済安全保障の要請が高まり、本年5月1日から「特許出願非公開制度」が実施されます。
この制度は世界的には「秘密特許制度」と呼ばれ、日本以外の主要国では既に採用・運用されています。
このため、複数の国で共同研究を実施した場合、完成した発明がどの国の秘密特許制度の対象になるか問題になることがあります。
そこで、本セミナーでは、中国および台湾で知的財産のサポートを行う翼勝専利商標事務所(ESSEN)から日本部部長の駱 玉蓉(Emily Lo)氏を講師に招き、前半では、中国および台湾の秘密特許制度の概要と中国における秘密特許制度の具体的事例を説明します。
後半は、日本の弁理士である辻丸光一郎を交え、中国、台湾および日本における共同研究の実務上の問題点に関して議論(ディスカッション)します。
1.台湾の秘密特許制度の概要
2.中国の秘密特許制度の概要
3.中国の秘密特許制度の具体的事例の紹介
4.日本、中国および台湾の比較
5.日本、中国および台湾における共同研究の問題点(ディスカッション)
6.質疑応答
■講師
・翼勝専利商標事務所(ESSEN)
日本部部長 駱 玉蓉(Emily Lo)
日本、中国、台湾で特許業務に20年以上従事。中国著名企業の知財部門や、日本の特許事務所に勤務経験がある。日本では5年間の特許無効審判案件の経験があり、日台中にわたって実務知見を豊富に有する。東京理科大学専門職大学院知的財産戦略専攻。
・弁理士法人IGIP岩田合同国際知的財産事務所・辻丸国際特許事務所
代表弁理士 辻丸 光一郎
香川大学客員教授 博士(工学)・博士(医学)
バイオ・医療・化学・ITをはじめ幅広い分野で、特許取得、訴訟、交渉等を多数受任し、知的財産に関し経験と実績を持つ。また、企業およびアカデミアによる国内外の共同研究および共同事業開発も経験。これらの知見に基づく知的財産事業戦略を得意とし、コンサルティング、セミナー、知財教育等を実施している。また、ベンチャー企業の取締役の経験を活かし、ベンチャー企業の起業や経営にも携わる。「バイオ特許の実務」(経済産業調査会)等、知的財産に関し多数の書籍を執筆。
・ライブ視聴だけでなく、後日にアーカイブ視聴いただくこともできます(選択申込み)。
・視聴方法につきましては「詳細・参加申込」をご参照ください。
参加費
無料
定員
なし
主催
共催:辻丸国際特許事務所