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投稿日:2025年04月03日 投稿者:株式会社富士経済

医療分野における医師人材/教育・情報プラットフォーム/データビジネスの国内市場を調査

第25024号

医療分野における医師人材/教育・情報プラットフォーム/データビジネスの国内市場を調査

― 2030年市場予測(2024年比) ―
■医師人材/教育・情報プラットフォーム/データビジネス 2,676億円(29.2%増)
・医師の働き方改革などで、診療体制の維持に向け医師人材ビジネスが伸長
・製薬企業のMR削減でweb講演会や情報アプリなど医師向け教育コンテンツなどの需要増加
・医師情報をデジタルプロモーション支援と組み合わせ、高付加価値サービスの展開で拡大

●医療ビッグデータ二次利用ビジネス(リアルワールドデータビジネス) 350億円(83.2%増)
マーケティング利用のほか新薬開発用途で利用増加

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 社長 菊地 弘幸 03-3241-3470)は、医師の働き方改革や製薬企業のMR削減など医療業界の変革で注目が集まる医師人材/教育・情報プラットフォーム/医療データビジネスの国内市場を調査した。その結果を「製薬企業向けビジネスを見据えた医師向け注目人材・教育・情報プラットフォームビジネス市場」にまとめた。

◆調査結果の概要

■医療分野における医師人材/教育・情報プラットフォーム/データビジネスの国内市場

医療分野における医師人材/教育・情報プラットフォーム/データビジネスの国内市場

医師人材ビジネスは、医師紹介や求人サイトなどのビジネスを対象とする。

医師の働き方改革に伴う時間外労働の上限規制やオンライン診療の普及で、様々な勤務形態の求人数が増加し、2024年の市場は拡大した。医師不足や医師偏在は社会的な課題となっており、過疎地域やハイクラス人材など募集が難しい求人に対しては紹介手数料が上昇していくとみられるため、今後も市場拡大が続くと予想される。


教育コンテンツ・情報プラットフォームビジネスは、医師向けの動画配信サービスやwebサイト、アプリ、SNSなどの教育コンテンツ・情報プラットフォームを対象とする。

新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけに動画コンテンツの利用が増加している。医師人材ビジネスで収集された医師の会員情報は、会員の許可を得てプラットフォーム事業者のデータベースへ蓄積され、医師同士のコミュニケーションなどを目的としたwebサイトやアプリなどへの登録誘導に活用されている。また、情報プラットフォームサービスは、無料から有料サービスへの誘導が実施されており、有料サービスの利用者数増加に伴い2024年の市場は拡大した。今後は、情報プラットフォームのコンテンツ充実により会員の増加が期待されることから市場は拡大するとみられる。


医療データビジネスのうち、医療ビッグデータ二次利用ビジネス(リアルワールドデータビジネス)では、レセプトや電子カルテのほか、検診情報や処方内容といったヘルスケアデータや病院経営データなどの活用が進んでいる。マーケティング用途が中心であるが新薬開発やオーダーメイド医療を目的とした利用が増加し、2024年の市場は拡大した。

デジタルプロモーション支援ビジネスでは、医師人材ビジネスで収集した医師の会員情報がe-プロモーション(医療関連企業によるweb講演会やメール等の配信)だけでなく、講演会の集客や医師へのwebアンケートなどに活用されている。webとリアルを組み合わせたハイブリッド形式の講演会開催や、動画配信だけでなくMRやMSLの派遣を組み合わせ医薬品や疾患情報の提供を行うなど、デジタルとリアルを組み合わせた付加価値の高いサービス提供により2024年も市場拡大が続いた。

今後は、医療データ二次利用ビジネスの発展や高付加価値のデジタルプロモーション支援サービスが増加していくことで、市場拡大が予想される。


◆注目市場

●医療ビッグデータ二次利用ビジネス(リアルワールドデータビジネス)

医療ビッグデータ二次利用ビジネス(リアルワールドデータビジネス)

電子カルテやレセプトなどの医療ビッグデータを個人が特定されないよう匿名化処理し、データベース化して二次利用するサービスのほか、医療機関の経営支援などのコンサルティングサービスやヘルスケアデータとの組み合わせでトータルソリューションとして提案するサービスなどを対象とする。PHR(Personal Health Record:個人の健康や医療情報のデータ)やゲノムデータなどヘルスケアデータのみを二次利用するサービスのほか、NDB(National DataBase:匿名医療保険等関連情報データベース)オープンデータなどの公的データや、病院のエリア・商圏データ、医師や患者に対するwebアンケートなどは対象外とする。

市場は、製薬企業や医療機器メーカーなどのマーケティング利用を中心に拡大してきた。医療ビッグデータをPHRやコンサルティングサービスと掛け合わせた分析といった、付加価値向上による単価上昇で2024年の市場は拡大した。今後は、PHRに加えて病院経営データやゲノムデータ、画像データなどと組み合わせが進み、サービスのさらなる付加価値向上や分析メニューが広がり市場は拡大するとみられる。

マーケティング利用以外では、次世代治験の発展・普及が求められるなか、治験データのデジタル化や活用が活発化するとみられ、医薬品開発を目的とした利活用が進むなど新たな需要が増加すると予想される。


◆調査対象

医師人材ビジネス

医師向け教育・情報プラットフォームビジネス

医療データビジネス
・医療ビッグデータ二次利用ビジネス(リアルワールドデータビジネス)
・デジタルプロモーション支援ビジネス

 2025/3/5

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