腫瘍関連抗原(TAA)は、正常組織と比較して腫瘍細胞に選択的に発現することから、がん免疫療法における重要な標的とされています。
TAAを標的とした抗体薬物複合体(ADC)は臨床的有効性を示している一方で、オフターゲット毒性や腫瘍不均一性に起因する有効性の限界といった課題が存在しています。
近年では、二重特異性ADC(bsADC)やナノボディ薬物複合体といった新たなフォーマットが登場し、腫瘍選択性の向上、組織浸透性の改善、抗腫瘍活性の拡張が期待されています。
Biocytogenは、独自のSUPCE(Size-Unlimited Precise Chromosome Engineering)技術を基盤としたRenMice®プラットフォーム(RenMab™、RenLite®、RenNano®、RenMice KO)を通じて、これらの課題に対処しています。
弊社のプラットフォームにより、多様性および種交差性に優れた完全ヒト抗体の創製が可能になります。
200以上のTAA標的をカバーする包括的な抗体ライブラリーと、独自のBLD1102リンカー・ペイロードシステムを組み合わせることで、ADC、bsADC、ナノボディ薬物複合体の迅速な創出を可能にし、スケーラブルかつ柔軟な「プラグアンドプレイ型」創薬ソリューションを提供します。
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TAA抗体ライブラリーのスクリーニング
■ Fully Human TAA Antibody Library:プラグアンドプレイ型創薬基盤
- 低免疫原性を有する完全ヒト抗体
- 高い配列多様性および幅広いエピトープ認識
- 優れた特異性、最適な親和性レンジ、高度なインターナリゼーション機能
- In vivo 評価に適した高い種交差性
- 良好な物性および高い開発適性
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200以上のTAAターゲット(開発段階)|400件以上の抗体開発実績
Biocytogenは、完全ヒトTAA抗体ライブラリーおよびbsADCアセットのライセンス提供を通じて、柔軟な創薬開発を支援しています。グローバルにおいて製薬企業およびバイオテック企業との協業機会が拡大しています。
Biocytogenは、ADC、bsADC、細胞治療などの幅広い応用分野において、First-in-classおよびBest-in-classとなる新規医薬品の創出を目指しています。
Case Study:完全ヒト抗PTK7×EGFR二重特異性ADC(BsADC)
PTK7は多くの固形腫瘍において過剰発現しており、主要ながんドライバーであるEGFRと相互作用することが知られています。どちらも腫瘍の進展および転移に関与していることから、二重標的治療において有望なターゲットとされています。
Biocytogen BCG017は、完全ヒト共通軽鎖型二重特異性抗体(RenLite®プラットフォーム)を基盤として創出されたPTK7×EGFR標的のBsADCであり、ペイロードとしてvcMMAEまたは独自開発のトポイソメラーゼI阻害剤(TOP1i、BLD1102)を結合しています。
特長
- PTK7およびEGFRに対して高い結合親和性を示し、複数のがん細胞株において効率的な内在化を確認
- 両アームが同時に標的に結合することで、単一標的発現細胞においても同等の活性を発揮
- vcMMAE結合体は、PTK7低発現のPDXモデルにおいても優れた抗腫瘍効果を示す
- BCG017-TOP1i結合体は、胃がん、結腸直腸がん、食道がん、乳がん、肺がんなど複数の腫瘍モデルにおいて強力なin vivo有効性を示す
- 同一のbsAbバックボーンを用いた場合、TOP1i結合体はMMAE結合体と比較して優れた抗腫瘍効果を示す
- 良好な薬物動態特性、効率的な腫瘍送達、高い血中安定性を前臨床モデルで確認済み
- 高い腫瘍選択性を示し、EGFR関連毒性の低減が期待される
Data Sample:抗PTK7×EGFR ADCの相乗効果および最適候補の選定:BCG017はPDXモデルにおいて強力な有効性を示す
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抗PTK7×EGFR-vcMMAE BsADCは、PDXモデルにおいて親抗体由来の単一特異性ADCおよびベンチマークADCと比較して、同等またはそれ以上の抗腫瘍効果を示しました。
BP1395およびBP1013のPDXモデルにおける検討から、BsADCの最適な薬効発現には両アームの同時結合が不可欠であることが確認されています。さらに、本BsADCは高い腫瘍選択性を示し、正常組織におけるEGFR由来毒性の低減につながる可能性が示されています。
Biocytogenは、First-in-classおよびBest-in-class抗体医薬の創出に向けて、グローバルパートナーとの連携を推進しております。
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