~創薬バイオテク企業データベース「collectio」を活用し、自律化ラボ・大規模基盤モデル・科学者代替AIの技術動向を分析~
この度、パンゲア株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:米川雄基)は、AIが科学研究のあり方そのものを変えつつある「AI for Science / Lab-in-the-loop」に関する最新のマーケット調査レポート「AI for Science / Lab-in-the-loop研究の動向分析 2026」を公表いたしました。
■ 調査レポートの背景とエグゼクティブ・サマリー
近年、AIは予測から生成AIへ、さらにはデータそのものを自律的に生成する段階へと進化し、AIとロボットが「データ生成 ⇔ モデル改善」のループを回す「Lab-in-the-loop」という新たな研究形態が立ち上がりつつあります。同時に、大規模言語モデル(LLM)の成功要因となった「スケーリング則(データ・パラメータ・計算資源を増やすほど性能が向上する法則)」が言語以外のデータにも当てはまることが分かり、タンパク質・ゲノム・細胞・病理など、データの種類ごとに大規模基盤モデルが構築され始めています。
本レポートでは、創薬分野でこのようなAI for Science / Lab-in-the-loopに取り組む世界60社のスタートアップ企業の分析を通じて、以下の主要動向を明らかにしました。
資金調達が非常に活発な分野: 対象60社を設立年×累計調達金額でプロットしたところ、2025年を除く2015~2024年の全ての年で、DB登録企業(約5,400社)の平均を大きく上回っており、資金流入が活発な領域であることが分かる
米国が中心のグローバルな競争と連携: 対象60社の地域別内訳は米国が38社(63%)と最多で、英国7社(12%)、中国5社(8%)が続く。国家間ではGenesis Mission(米)、AI+(中)、RAISE(欧)など競争が激化する一方、複数地域の自動化ラボをネットワーク化する国際イニシアチブも形成されている
3つの技術潮流で企業を整理: 「Lab-in-the-loop(自律化ラボ)」「大規模基盤モデルの構築」「科学者の業務を代替するAIエージェント」の3カテゴリで各社をマッピング。現時点では基盤モデル構築に取り組む企業が最も多いが、今後はカテゴリを跨いで複数の分野に取り組む企業の増加が見込まれる
データ戦略は「囲い込み」と「公開」が混在: 独自データの蓄積を競争優位とする流れがある一方、自社データを非商用ライセンスで公開する流れもあり、どこまでをpre-competitive領域とするかの線引きは今後も調整が続く
科学者代替AIの台頭: FutureHouse/Edison ScientificのRobin(Kosmos)、GoogleのCo-Scientistなど、文献調査・仮説生成・実験計画・データ解析をAIが自律的に進める取り組みが進展。実験プロトコル生成の精度など課題は残るものの、科学者の役割は今後確実に変化していく
パイプラインは低分子・がん/免疫が先行: 開示されている153品目のうち低分子化合物が約50%を占め、疾患領域ではがん・免疫系で約50%を占める。約20%が臨床試験段階に入り、ヒトへの投与も進み始めている
異業種の企業の参入が加速: NVIDIA、OpenAI、Microsoftなど非創薬系企業との提携が散見されるほか、AnthropicによるCoeffient Bioの買収など、買収によって創薬分野へ参入するケースも見られる


■ 創薬バイオテク企業データベース「collectio」による高度な分析
本レポートは、当社が運営する世界の創薬バイオテク企業データベース「collectio(コレクティオ)」を用いて作成されました。
collectioは、世界の約5,400社の自社創薬を行うバイオテク企業、および創薬プラットフォーム技術を持つバイオテク企業のパイプライン、モダリティ、基盤技術などの情報を収録したデータベースで、特に基盤技術の評価においては当社の専門家チームが該当企業の論文や特許情報を読み込んで技術の深掘りを行なっています。
今回の調査では、AI for Science / Lab-in-the-loop分野のスタートアップ企業60社各社の論文や特許情報を精査し、Vision-Language-Lab-Actionモデルによる自律実験(Medra AI)、生物多様性ゲノムデータに基づく生物学基盤モデル(Basecamp Research)、マルチエージェントAIによる自律的な創薬仮説探索(Edison Scientific)など、各社の基盤技術のアプローチを詳しく分析しています。
■ フルレポートの提供について
現在、当社ウェブサイトの「お知らせ」のページにて、本レポートの一部を無料で公開しております。

公開版では一部の内容にマスクを施しておりますが、詳細な分析内容を含むフルレポート(PDF)は、資料請求をいただいた方に無料で提供しております。
製薬企業やアカデミア研究機関の皆様、関連する分野の創薬スタートアップ企業の皆様は、最新動向のキャッチアップや提携先の探索などの目的で、本レポートをぜひご活用ください。
- 資料請求方法: 弊社ウェブサイトのお問い合わせフォームより、「AI for Scienceレポート希望」と記載の上ご連絡ください。(*弊社事業と競合するなどの理由から、コンサルティングファーマ企業の皆様など、一部の企業の方にレポートをご提供できないケースがあること、ご了承ください)。
■ パンゲア株式会社について
「研究の創造性を最大化する支援を。」をミッションに掲げ、創薬研究の情報収集を支援する会社です。世界中のバイオテク企業の情報を収集した独自のデータベースを構築し、データベースサービスcollectioや、要件に応じてバイオテク企業の抽出・分析を行うバイオテク調査サービスを、製薬企業・創薬スタートアップ・CRO・大学研究機関などに提供しています。調査・情報収集業務の効率化、高度化によって、創薬研究者が最新の技術をキャッチアップし、研究に取り組む時間を確保し、独創的なアイデアに集中できる世界の実現を目指します。
本社 :東京都中央区日本橋本町3-8-3 日本橋ライフサイエンスビルディング3 8階
代表者:代表取締役 米川 雄基
設立日:2018年9月
事業内容:創薬研究に関する情報提供、バイオテクの調査及び斡旋
URL :https://www.pangaea.tokyo/
お問い合わせ先
パンゲア株式会社 担当:小堀 お問い合わせフォーム:https://www.pangaea.tokyo/contact


