講演タイトル
HIV根治に向けた治療技術の開発について
講演者
保富康宏 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所(NIBIOHN)
コメンテーター
柏崎正雄 公益財団法人エイズ予防財団
概要
HIV感染症は、厚生労働省のエイズ動向委員会の報告によると、近年日本国内ではエイズを発症しないで感染が判明する件数及びエイズが発症してから感染が判明する件数を併せて、1,000件以上の報告がされており、継続した感染が報告されています。
現在では、抗HIV薬の進歩により、HIVに感染しても、エイズを発症しないようにコントロールすることが可能ですが、HIVを完全に体内から排除する治療技術は存在せず、生涯の投薬が必要です。
NIBIOHNの研究グループは、日本BCG研究所と共同で、アジュバント分子組み込み弱毒ウイルスを用いるという新たな手法で、サル‐ヒト(キメラ)免疫不全ウイルス(SHIV)に感染したサルを用いた実験で、生体内から完全にSHIVを排除することに成功しました。この研究成果は、南アフリカなどのHIVの感染が深刻な社会問題となっている海外からも注目され、今後、HIV根治を目的とした新たな治療薬やワクチン開発の進展につながることが期待されています。
本講演では、研究グループを率いるNIBIOHNの霊長類医科学研究センター 保富康宏センター長がHIV根治に向けた研究の現状をお伝えいたします。
参考
NIBIOHNのプレスリリース
https://www.nibiohn.go.jp/information/nibio/files/96341ab7d360db26d347d7ce9a254eb5a1228bde.pdf
堀江貴文氏と保富センター長の対談動画
https://www.youtube.com/watch?v=GquYQR5vTvI
https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=VlDgGDkUiog
開催日:
2023年02月09日 (木)
時間:
19:00~20:30
会場:
オフライン参加の場合
コミュニティセンターaktaへ直接ご来館ください:東京都新宿区新宿2-15-13第二中江ビル301 TEL:03-3226-8998
オンライン参加の場合
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