第23109号
- 2023年の国内市場は新型コロナ流行の影響から回復し、前年比1.7%の8兆1,643億円の見込み
- 2032年には8兆6,958億円の予測。2022年を起点とした年平均成長率は0.8%
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 社長 菊地 弘幸 03-3241-3470)は、医療用医薬品市場について、今後の医薬品開発や患者数の動向、法規制の変化などを考慮しつつ、2032年までの動向を予測した。その結果を「医療用医薬品の国内総市場フォーキャスト2022-2032」にまとめた。
この調査では、国内の医療用医薬品市場を19疾患に区分し、ジェネリック医薬品やバイオシミラーへの切り替わり状況も併せて、将来を展望した。
<調査結果の概要>
■医療用医薬品の国内市場
- 新規アルツハイマー型認知症治療剤は話題性が高く、2020年代前半は医療用医薬品市場の成長ドライバーに
- 2020年代後半はバイオシミラーの影響が強まり、新規ブロックバスター※が登場しなければ2027年以降縮小へ
※従来の治療体系を覆す薬効を持ち、他を圧倒したり、全く新しい市場を開拓したりする新薬
新型コロナ患者の受信控えなどの影響を受けた市場は2022年から回復基調にあり、特に、2023年以降オンコオロジー治療剤や自己免疫疾患治療剤を中心に伸びると予想される。また、注目される新規アルツハイマー型認知症治療剤のあるCNS(中枢神経系)領域においても伸びるが期待される。
しかし、2027年以降は現在市場をけん引している抗体医薬品や免疫チェックポイント阻害剤のバイオシミラーが市場投入されはじめ、マイナス成長に転じると予想される。従って、2032年の市場は8兆6,958億円、2022年を起点とした年平均伸長率は0.8%にとどまると予測される。
<注目市場>
■ジェネリック医薬品(バイオシミラー、その他ジェネリック医薬品)の市場占有率
- 医療用医薬品市場における占有率は、2032年にバイオシミラーが2.3%、バイオシミラーを含むジェネリック医薬品は約20%へ
2022年はバイオシミラーが医療用医薬品市場の1.2%、バイオシミラーを含むジェネリック医薬品が約15%を占めた。
政府による医療費削減の動きは今後も続き、ジェネリック医薬品、特にバイオシミラーに強い影響を与えるとみられる。2032年の医療用医薬品市場における占有率は、バイオシミラーが2.6%、バイオシミラーを含むジェネリック医薬品が約20%と、2022年時点より高まると予測される。なお、その他生活習慣病・循環器疾患治療剤市場ではジェネリック医薬品の影響が特に強く、約50%をジェネリック医薬品が占めると予測され、疾患区分によって占有率は大きく異なってくると予測される。
<調査対象>
疾患区分 |
オンコロジー治療剤(固形がん治療剤、血液がん治療剤、関連薬剤)、CNS(中枢神経系)疾患治療剤、自己免疫疾患治療剤、整形外科領域疾患治療剤、皮膚科領域疾患治療剤、消化器領域疾患治療剤、アレルギー疾患・呼吸器疾患治療剤、糖尿病・代謝異常疾患治療剤、腎疾患治療剤、その他生活習慣病・循環器疾患治療剤、感染症治療剤、ワクチン製剤、産婦人科領域疾患治療剤、眼科・耳鼻咽喉科領域疾患治療剤、泌尿器科領域疾患治療剤、その他 |
<調査方法>
富士経済専門調査員による参入企業および関連企業・団体などへのヒアリングおよび関連文献調査、社内データベースを併用
<調査期間>
2023年7~9月
以上
資料タイトル |
「医療用医薬品の国内総市場フォーキャスト2022-2032」 |
体裁 |
A4判 42頁 |
価格 |
PDF版 330,000円(税抜300,000円) |
ネットワークパッケージ版 495,000円(税抜450,000円) |
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発行所 |
株式会社 富士経済 |
〒103-0027 東京都中央区日本橋三丁目9番1号 日本橋三丁目スクエア |
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TEL:03-3241-3470(代) FAX:03-3241-3471 |
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調査・編集 |
ライフサイエンス事業部 |
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