PwCコンサルティング合同会社(東京都千代田区、代表執行役CEO:大竹 伸明)は3月、「オンコロジー薬剤(抗悪性腫瘍薬)開発パイプラインの世界状況」を公開しました。
悪性腫瘍(癌)は現代人の死因の第一位であり続けていますが、腫瘍学(オンコロジー)の知見にもとづいた近年の薬物療法の進歩や、この分野での薬剤開発競争についてもよく知られるところです。
今回われわれは癌分野における世界と日本の創薬状況についての調査・分析を行い、次のような事実をレポートしました。
- 臨床開発中の薬剤候補物質(化合物)数は顕著に増加し続けている
- 悪性腫瘍(癌)は薬剤開発ターゲットの圧倒的1位となっており、直近では臨床開発の4割以上がオンコロジー分野に集中している
- オンコロジー分野では中国発の薬剤開発が2015年頃から劇的に活発化し、中国オリジンの化合物数は欧州を凌駕し、米国に迫る規模になっている
- 対照的に日本発のオンコロジー薬剤開発は過去20年間停滞しており、世界開発における近年のシェア低下は著しい
- オンコロジー分野の創薬モダリティでは細胞治療や遺伝子治療などが伸長し、低分子や抗体薬等などが開発化合物に占める割合は7割程度にまで減じている
- 日本オリジンの化合物については現在も低分子が主流であり、オンコロジー分野における新規モダリティの取り込みは活発化していない
本レポートでは以上の調査結果に加え、今後日本がオンコロジー薬剤開発において貢献と存在感を示していくためにはどうすべきかについても考察しています。
本レポートの全文はpdfでダウンロードが可能です。詳細は以下のリンクからご覧ください。
―中国の急伸と新規モダリティの拡大、停滞する日本の開発力―
オンコロジー薬剤開発パイプラインの世界状況
https://www.pwc.com/jp/ja/knowledge/thoughtleadership/anti-cancer-drug-development-pipeline.html
PwCコンサルティングについて
PwCコンサルティング合同会社は、経営戦略の策定から実行まで総合的なコンサルティングサービスを提供しています。PwCグローバルネットワークと連携しながら、クライアントが直面する複雑で困難な経営課題の解決に取り組み、グローバル市場で競争力を高めることを支援します。
▼詳細はこちら
https://www.pwc.com/jp/ja/about-us/member/consulting.html
PwC Japanグループについて
▼詳細はこちら
https://www.pwc.com/jp/ja.html