公益財団法人神戸医療産業都市推進機構とセレイドセラピューティクス株式会社は、共同研究契約を締結しましたのでお知らせします。
本研究では先端医療研究センター脳循環代謝研究部の田口明彦部長の研究チームが発見した造血幹細胞によるギャップ結合(Connexin分子で形成される細胞間トンネル)を介したエネルギー源供与による血管新生メカニズムに基づき、セレイドセラピューティクス社の体外増幅ヒト造血幹細胞の血管新生機能についてin vitroおよびin vivo(動物実験)での機能検証を行います。本研究を通じて、国産の技術・研究成果に基づくヒト造血幹細胞の血管再生治療への研究開発を進め、虚血性疾患(脳・心筋梗塞、小児脳性麻痺、虚血性下肢等)に苦しむ患者様に一日でも早く治療薬を届けられるよう邁進していきます。
神戸医療産業都市推進機構 概要
神戸医療産業都市推進機構は、阪神・淡路大震災からの創造的復興プロジェクト「神戸医療産業都市」の中核的支援機関および先端医療研究機能を併せ持つ財団法人として2000年3月に設立されました。2018年4月、神戸医療産業都市推進機構へと組織を発展的に改組、「健康長寿社会に向けた課題解決策を神戸から世界へ発信していく」ことを掲げ事業を推進しています。
※FBRIのロゴは、公益財団法人神戸医療産業都市推進機構の登録商標です。
セレイドセラピューティクス 概要
セレイドセラピューティクス社は、人の血液の源となる造血幹細胞を選択的に体外増幅する独自技術を持つ東大発・筑波大発のスタートアップです。造血幹細胞を安全かつ効率的に増やすことで、血液がんを含む難治性の血液疾患・遺伝性疾患への細胞治療やex vivo造血幹細胞遺伝子治療、また虚血性疾患での血管新生などを目的とする次世代の再生医療等製品を社会に提供することを目指しています。