がん患者には、がん性の腹膜炎に伴い、過剰な水分が腹腔にたまり、肺の圧迫による呼 吸機能障害、消化管の圧迫による食欲低下に苦しんでいる方がいます。現在の医療では、 「がん性腹水を抜くと患者が弱る」という定説があり、患者は我慢を強いられています。 要町病院 腹水治療センター長 松崎 圭祐先生は、この定説に疑問を持ち、科学的な検証 を重ね、腹水ろ過濃縮再静注システム「KM-CART」を開発しました。医療従事者からみた 医療機器産業の実情と開発エピソードをお話いただきます。北里大学医療衛生学部医療工 学科 准教授 小久保 謙一先生からは血液浄化技術の基礎を説明いただき、医工学の観点か ら「 KM-CART 」への理解を深めます。臨床現場から生まれたイノベーションの事例を学 ぶ機会として是非ご参加ください。
プログラム
13:30-13:40
事業紹介
東京都医工連携HUB機構
地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所
13:40-15:10
基調講演
「KM-CART(改良型腹水濾過濃縮再静注システム)の開発から
オーダーメイドがん治療への活用 ~ 医療に必要な医工産学連携とは~」
松崎 圭祐 氏 要町病院 腹水治療センター長
15:20-16:00
講演
「血液浄化技術の基礎とKM-CARTの技術的検証を踏まえた期待」
小久保 謙一 氏 北里大学医療衛生学部医療工学科 准教授
16:00-16:40
総合討論/質疑応答
[モデレーター]
谷下 一夫 氏 一般社団法人日本医工ものづくりコモンズ 副理事長
柏野 聡彦 氏 東京都医工連携HUB機構 プロジェクトマネージャー
定員
120名 ※定員超過した場合、KISTEC及びHUB機構会員の各60名を優先いたします。
主催
主催:東京都医工連携HUB機構
地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所
協力:一般社団法人日本医工ものづくりコモンズ
お問い合わせ先
TEL: 03-5201-7321(平日9:00~17:00)
Email: info@ikou-hub.tokyo