iPS細胞技術の進展により、疾患モデルの構築や再生医療・細胞治療の実用化が加速しています。一方で、ヒト生体機能を反映した評価系の確立や、細胞製造プロセスの再現性・品質の向上は依然として重要な課題です。
本セミナーでは、iPS細胞由来心筋組織を用いた創薬・安全性評価技術の最新動向と、再生医療・細胞治療製造における細胞培養プロセスの最適化ソリューションをご紹介します。研究開発から製造までをつなぐ実践的な知見を通じて、幹細胞イノベーションの可能性と今後の展望について考察します。
プログラム
1.iPS細胞由来心筋組織を用いた疾患モデル構築と創薬への応用
従来の心毒性評価では動物由来心筋細胞が広く用いられているが、薬剤応答がヒトと異なることやロット間差による再現性の低さが課題である。一方、ヒト初代心筋細胞は入手が困難であり、ヒト由来細胞を用いた高精度な評価系の構築が求められている。
我々は、hiPSC由来心筋細胞を用いた人工心筋組織を構築し、Dual Excitation-Contraction(DEC)評価システムを開発した。本システムは市販MEA装置と互換性を有し、電気生理学的特性と収縮機能を同時評価できる。薬剤応答評価および疾患モデリングへの応用を通じて、その有用性を実証した。
本技術は、ヒト由来心筋による高精度な心毒性評価を実現するとともに、動物実験の代替評価システムとして、低コスト・高効率な創薬・安全性評価への応用が期待される。
2. 再生医療·細胞治療製造における細胞培養プロセスのソリューション
細胞治療は、次世代医療の中核として大きな期待を集めているが、その実用化においては、製造プロセスの効率化と品質の安定化が重要な課題となっている。
多能性細胞や前駆細胞から目的とする細胞種を安定的に製造するためには、細胞増殖および分化プロセスの高い再現性と制御性が求められる。しかし、原材料のばらつきや分化プロトコルの不安定さ、スケールアップ時の制約が、製造効率や製品品質に影響を及ぼすケースも少なくない。
この講演では、厳格な特性評価および品質管理に基づいて開発された試薬ソリューションが、細胞治療製造における分化プロセスの安定化と予測性向上にどのように貢献できるかを紹介する。さらに、治療法開発者との共同開発や戦略的な試薬選定を通じて、収量、機能性、コスト効率の改善を実現するアプローチについても説明する。
対象者
すべての登録者に開放されています。
参加費
無料
定員
200名(先着順、定員になり次第締め切らせていただきます。)
主催
主催:アクロバイオシステムズ株式会社


