特別会員開催イベント

感染症研究の最前線:宿主–病原体相互作用から革新的治療戦略へ

新興・再興感染症への対応には、感染・免疫・病態形成の分子機構を深く理解し、その知見を診断、ワクチン、治療薬の開発へつなげることが不可欠です。

本ウェビナーでは、中国・韓国・日本の研究者とACROBiosystemsの専門家が、マラリア原虫の創薬標的、SFTSにおける免疫制御、抗ウイルス研究の新展開、ワクチン有効性評価法について、最新の研究成果と実践的なアプローチをご紹介します。

基礎研究から創薬・ワクチン評価まで、感染症研究の現在地と次の可能性を俯瞰できる機会です。感染症、ウイルス学、免疫学、創薬、ワクチン開発に携わる皆様のご参加をお待ちしております。

感染症研究の最前線:宿主–病原体相互作用から革新的治療戦略へ

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日時 2026年7月31日(金) 15:00-17:00

会場

オンラインライブ配信

詳細・参加申込

(外部サイトが開きます)

プログラム

■ 講演① 熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum)のトランスポーターを標的とした作用機序の解明と創薬
Xin Jiang 教授|中国電子科技大学

【講演概要】
マラリアは主に熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum)によって引き起こされ、現在の第一選択薬に対する薬剤耐性の出現により、今なお深刻な世界的保健課題となっています。薬剤耐性を克服するため、原虫の生存に不可欠な生理学的・代謝学的ボトルネックを標的とする戦略が有望視されています。P. falciparumの膜輸送タンパク質は、必須栄養素の取り込み、代謝老廃物の排出、細胞内への薬物蓄積を制御するうえで不可欠であり、有望である一方、創薬上きわめて難易度の高い抗マラリア薬標的です。本講演では、マラリア原虫の輸送生物学の解明に向けた最近の研究成果を紹介します。構造生物学、生物物理学的解析、合理的薬物設計を組み合わせることで、主要な原虫トランスポーターにおける基質認識と交互アクセス型ゲーティングの精密な機構を明らかにしました。さらに、高い活性と選択性を有する新規低分子阻害剤の合理的設計と治療薬としての可能性を示します。これらの成果は、原虫の輸送機構に関する基礎的な構造知見をもたらすとともに、既存の薬剤耐性を克服し得る次世代抗マラリア薬の開発に向けた確かな枠組みを提供します。

■ 講演② 重症熱性血小板減少症候群ウイルス(SFTSV)感染において、IL-27を介した造血調節異常が病態の重症化を促進する
Nam-Hyuk Cho 教授|ソウル大学校 医科大学

【講演概要】
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、高熱、血小板減少、重度の炎症を特徴とする、生命を脅かすマダニ媒介性ウイルス感染症であり、現時点で有効な治療法は確立されていません。SFTS患者の骨髄および末梢血単核球を包括的に解析し、マウスモデルで検証した結果、IL-27が病態進行を促す主要因子であることを見いだしました。IL-27濃度の上昇は緊急造血を促進する一方、防御的B細胞の分化と抗体産生を障害し、炎症の増悪と不十分なウイルス制御をもたらします。また、単球およびB細胞におけるIL-27の誘導は炎症の悪循環を引き起こし、SFTSをさらに重症化させます。マウスモデルにおいてIL-27を中和すると、生存率が大幅に改善し、ウイルス量が減少するとともに抗ウイルス免疫が回復しました。これらの結果は、IL-27がSFTSに対する有望な治療標的となり得ることを示しています。

■ 講演③ 抗ウイルス研究の最前線:作用機序に関する知見を革新的治療法へつなぐ
鈴木哲朗 教授|浜松医科大学

【講演概要】
近年の基礎ウイルス学の進展により、ウイルス生活環をより深く理解することが、新たな治療標的の同定に直接つながることが示されています。CRISPRを用いた遺伝学的スクリーニング、プロテオミクス、構造生物学、シングルセル解析技術の急速な発展によって、ウイルス増殖に不可欠でありながら、これまで見過ごされてきたさまざまな宿主因子やウイルス–宿主間相互作用が明らかになっています。同時に、ウイルス–宿主間相互作用に関する作用機序の知見と、より精密かつ効果的な介入を可能にする新たな治療モダリティの活用が、抗ウイルス治療の革新を加速させています。こうした進展は抗ウイルス創薬を大きく変え、より高い有効性、より広い抗ウイルス活性、そしてウイルス進化に対する高い頑健性を備えた治療法の開発に新たな可能性をもたらしています。本講演では、基礎ウイルス学の最近の進歩を取り上げ、ウイルスの作用機序に関する知見を、薬剤耐性への対応とパンデミックへの備えの強化に資する革新的な治療アプローチへ、どのように展開できるかを考察します。

■ 講演④ 課題から解決策へ:ワクチン有効性評価法の開発
Haolan Zheng シニアプロダクトマネージャー|ACROBiosystems

【講演概要】
ワクチンの有効性をin vitroで正確に評価するには、構造が完全に保持されたウイルス抗原が不可欠です。しかし、三量体やヘテロ二量体など、複雑な活性型多量体標的の開発では、ミスフォールディング、凝集、不安定性といったボトルネックが繰り返し生じます。本講演では、リンカー設計、多量体化補助因子、配列最適化を活用し、これらの構造上の課題を体系的に克服する精密タンパク質工学戦略を紹介します。RSVの融合前型・融合後型、EBV、HCMV、インフルエンザHAに関する実例を通じて、天然立体構造を保持した抗原と包括的なペア抗体ライブラリーを活用することで、前臨床段階のワクチンスクリーニングおよび検証における評価法上のボトルネックを直接解消できることを示します。

登壇者

Xin Jiang 教授|中国電子科技大学

Nam-Hyuk Cho 教授|ソウル大学校 医科大学

鈴木哲朗 教授|浜松医科大学

Haolan Zheng シニアプロダクトマネージャー|ACROBiosystems

対象者

すべての登録者に開放されています。

参加費

無料

定員

200名(先着順、定員になり次第締め切らせていただきます。)

主催

主催:アクロバイオシステムズ株式会社

お問い合わせ先

mkt.apac@acrobiosystems.com 

感染症研究の最前線:宿主–病原体相互作用から革新的治療戦略へ

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日時 2026年7月31日(金) 15:00-17:00

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