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投稿日:2025年04月30日 投稿者:株式会社Medii

Medii、治験の被験者リクルーティングにおいてブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社と協業 - Medii Eコンサルを活用した医師、患者、製薬企業の課題解決を目指す新たなソリューション -

株式会社Medii(東京都新宿区、代表取締役医師 山田裕揮、読み:メディ、以下「Medii」)は、ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社と協業し、乾癬およびシェーグレン症候群の患者さんを対象とした治験における被験者リクルーティングの新たな取り組みを2025年3月から開始しました。

本取り組みでは、医師向け専門医相談サービス「Medii Eコンサル」のネットワークを活用し、治験を担当する医師と組入対象の症例を持つ主治医を効率的につなぎ、治験における被験者募集のスピードと精度を向上させることを目指します。

 

背景と目的

世の中には、まだ治療法が確立されていない疾患が数多く存在しています。日本では、海外で既に使用されている治療薬が国内では開発されておらず利用できない「ドラッグ・ロス」、さらに新薬の承認や使用が他国に比べて遅れる「ドラッグ・ラグ」の問題が深刻です。特に、希少疾患の治験では被験者のリクルーティングが難しく、これが新薬の普及を遅らせる一因となっています。

治験の対象が希少疾患や希少がんの場合、患者数が非常に限られており、診断自体も困難なため、被験者を見つけることが大きな課題となっています。プライマリー疾患であっても近年開発される薬剤の適応は対象患者の条件設定が複雑化しており、その結果、被験者が集まらず治験が進まないことで、新薬を待つ患者さんに届くまでに長い時間がかかってしまう状況が続いています。実際に、世界の治験の 90%は予定通りに完了しておらず、うち70%は被験者の不足が原因といわれています1)。この課題を解決するため、Medii Eコンサルを活用した新しい被験者リクルーティングの取り組みを開始しました。

1)Patient and Investigator Recruitment - ISR_Whitepaper 2013.04 

 

取り組み内容と展望

従来の治験では、治験実施施設やその周辺の医療機関を通じて治験の組入対象の症例を収集し、被験者を集める方法が一般的です。しかし、この方法では、特に希少疾患や厳しい参加基準を持つ治験では、組入対象となる症例を十分に集めることが困難です。

Medii Eコンサルは、主治医が一人では解決困難な症例について、エキスパート専門医に無料で相談できるサービスであり、希少疾患に関する相談が多く集まるという特徴があります。このネットワークを活用することで、主治医が治験の実施を知らない状況を打破し、患者さんが治験の候補者になり得るか、治験責任医師や治験分担医師に事前確認できるようになります。これにより、被験者リクルーティングの効率化が図られ、早期進行が可能となります。

本取り組みでは、ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社が実施する乾癬およびシェーグレン症候群の患者さんを対象とした治験において、Medii Eコンサルの医師ネットワークを活用し、症例の募集を行います。そして、思い当たる症例があった場合、治験責任医師や治験分担医師にオンラインで相談できる体制を整備しました。

Medii Eコンサルを活用した新しい手法により、被験者不足による治験の遅延を解消し、医師の負担軽減とともに、患者さんが新しい治療法に早期にアクセスできることを期待しています。これまでにないアプローチによって、治験にかかる時間を短縮し、希少疾患の患者に必要な新薬を迅速に届けることで、ドラッグ・ラグの解消に貢献していきます。

ブリストル マイヤーズ スクイブについて

ブリストル マイヤーズ スクイブは、大手製薬企業の事業基盤と、バイオテクノロジー企業の起業家精神と敏捷性を兼ね備えた、スペシャリティ·バイオファーマ企業です。独自のバイオファーマ戦略を推進し、命にかかわる深刻な病気を抱える患者さんに革新的な医薬品を提供するため、日々努力を重ねています。

世界中で働く当社の従業員は、ブリストル マイヤーズ スクイブの全ての活動の原動力であり、患者さんのため、今日も一丸となって取り組んでいます。世界中で何百万人という患者さんを助けるために、当社が注力するのは「がん」「血液疾患」「免疫系疾患」「心血管疾患」の重点疾患領域です。研究開発を通して、有望な化合物から成る持続可能なパイプラインを構築し、外部のイノベーションによる事業の拡大と加速に向け、積極的にパートナーシップを結んでいます。

Mediiについて

Mediiは「誰も取り残さない医療を」というミッションを掲げ、希少疾患やがんなど診断技術や治療法が高度に進化する領域を中心に、医療課題の解決に取り組んでいます。 「Medii Eコンサル」は、患者の診断や治療方針に悩む主治医が、近くにいない専門領域の専門医に症例をチャットで相談できる、完全無料のオンラインマッチング相談サービスです。1,500名以上のエキスパート専門医の協力のもと、全ての専門領域の相談に対応しており、厚労省指定難病患者数の99%を占める疾患をカバーしています。また、製薬企業との協業プロジェクトを展開することで、主治医・エキスパート専門医・製薬企業・患者それぞれに価値をもたらす四方良しで持続可能な新しい医療インフラを構築しています。

Medii Eコンサルの詳細:https://medii.jp/e-consult

※Medii Eコンサルは、医師間の情報共有を目的としたものであり、診断や治療の有効性や安全性を保証する医療機器ではありません。

会社名:株式会社Medii(メディ)
所在地:東京都新宿区新宿1-24-12 THE GATE 新宿御苑 2F
設立:2020年2月20日
資本金:1億円
代表者:代表取締役医師 山田 裕揮
URL:https://medii.jp

お問い合わせ先

株式会社Medii 広報室
メールアドレス:pr@medii.jp

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