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投稿日:2026.07.21 投稿者:株式会社Medi-LX

看護教育支援システム「Medi-EYE」、看護学生の臨床判断力の育成を支援する新機能「臨床判断トレーニング」を提供開始

株式会社Medi-LX(本社:大阪府大阪市中央区、代表取締役:池辺 諒)は、看護を学ぶ学生の臨床判断力の育成を支援する新機能「臨床判断トレーニング」を2026年7月21日(火)に提供開始しました。
学生が模擬患者の事例に向き合い、自らの判断とその「確信度」を記録していく学習を通じて、臨床判断のプロセスと成長を可視化することを目指した、当社独自開発の(特許出願中)技術にもとづく機能です。

臨床判断力は看護実践の中核でありながら、これまで客観的に「測り」「育てる」ことが難しい能力とされてきました。本機能は、学習者の実際の判断行動にもとづき、Medi-EYEが積み上げてきた多数の模擬患者事例を土台に、この課題への新しいアプローチを提供します。
※本機能は看護教育(学生の学習・演習)の質向上を目的とするものです。実在の患者の診療・診断を支援するものではなく、扱う事例はすべて架空の模擬患者データです。

■ Medi-EYEについて

Medi-EYEは、2020年11月の提供開始以来、全国の看護系大学・専門学校等430校超に導入されている看護教育支援システムです。
成人看護学・老年看護学など8領域に対応した模擬電子カルテ教材を提供し、紙面では再現が難しい臨床に近い情報環境での学習を支援しています。

■ 開発の背景 — 「測れない力」とされてきた臨床判断力

看護の現場で最も問われる力のひとつが、患者に起きていることに「気づき」、それを「解釈」し、適切に「対応」し、自らの判断を「省察」するという一連の臨床判断力です。
しかし、この力は看護教育の中核でありながら、客観的に把握することがきわめて難しいとされてきました。

この難しさは、専門職団体による全国規模の調査においても示されています。
公益社団法人日本看護協会が2026年(令和8年)3月に公表した「看護師の臨床判断能力と影響要因に関する調査報告書」では、全国の看護師6,000名超(有効回答6,023名)を対象に、ラサター臨床判断ルーブリックにもとづく4つの事例を用いた選択形式・自記式(自己申告)で臨床判断能力の把握が試みられました。臨床判断能力をどう捉え、どう育てるかを問う、重要な基礎的取り組みです。

一方で、その把握手法は「限られた数の事例」「選択式」「自己申告」「一時点」という枠組みにとどまり、実際の判断のプロセスそのものや、時間をかけた成長の軌跡を捉えることは、なお今後の課題として残されています。
看護界全体でその重要性が広く認識され、実態の把握が進められている一方で、臨床判断力を実際の判断行動から継続的に捉える方法は、いまだ十分に確立されていません。

Medi-LXは、この問いに対する一つの明確な答えを、教育の現場に提示します。
「臨床判断トレーニング」は、看護を学ぶ学生の育成段階から、実際の判断にもとづいて臨床判断力を可視化するために開発しました。

■ 「臨床判断トレーニング」の特長

1. 自己申告ではなく、実際の判断行動にもとづく
アンケートによる「できる/できない」ではなく、学習者が事例に向き合って実際に選び取った判断から、臨床判断のありようを捉えます。

2. 100を超える模擬患者事例に根ざす
Medi-EYEが擁する100を超える臨床事例群(在宅・急性期など多様な領域)を土台とします。
抽象的な仮想例ではなく、現実に近い状況の中での判断を扱えることが、本機能の説得力の源です。

3. “確信度較正”という新しい「ものさし」
学習者が自らの判断にどれだけ確信を持っていたか(確信度)と、実際の判断の妥当性とを重ね合わせます。
「自信と実力のずれ」という、患者安全に直結しながらこれまで見えにくかった側面に光を当てます。過信も過小評価も、成長にとって重要なサインです。

4. 臨床判断のプロセスを局面ごとに可視化
気づき・解釈・対応・省察という臨床判断の流れの中で、学習者の強みと課題がどこにあるのかを整理してお示しします。
指導者が「限られた指導時間をどこに向けるか」を判断する手がかりとなることを目指しています。

5. 特許出願中の独自技術
本機能の中核となる仕組みは、当社が独自に開発し特許を出願中の技術に支えられています。

■ 期待される効果

本機能は、次のような価値を教育の現場にもたらすことを目指して設計されています。

- 学習者が、自らの判断の「くせ」や確信度のずれに早い段階で気づき、安全で確かな臨床判断へと自己調整していけること
- 指導者が、学習者一人ひとり、あるいは学年・グループ全体の傾向を手がかりに、指導をより効果的に行えること
- これまで測りにくかった臨床判断力に、教育現場が共有できる客観的な視点を加えること

なお、本機能は公開後も継続的に運用データを検証し、その有効性を実測しながら磨き込んでまいります。効果に関する具体的な指標は、提供開始後に改めてご報告いたします。

■ 測定の妥当性を支える考え方 — なぜ「実際の判断行動」から臨床判断力を捉えられるのか

「臨床判断トレーニング」が臨床判断力を可視化できるのは、当社が独自開発した技術(特許出願中)が、次の4つの土台の上に学習者の判断を捉えているためです。
測る仕組みの新しさだけでなく、「何を・どのように測るか」の妥当性を設計の起点に置いています。

① 確立された臨床判断の枠組みに基づく
臨床判断を「気づき・解釈・対応・省察」という一連の局面として捉える、看護教育で広く参照されてきた考え方を土台にしています。
測るべき力をあらかじめ局面ごとに定義し、それに対応づけて学習者の判断を観察します。「何となく」ではなく、教育理論に裏づけられたものさしで捉えることを目指しています。

② 自己申告ではなく、実際の判断行動から捉える
「できると思うか」を尋ねるのではなく、学習者が事例に向き合って実際に選び取った判断そのものを記録します。
これにより、本人の自己認識と実際のふるまいとのずれまでを含めて捉えることを目指します。

③ “確信度”を重ね、省察の質まで捉える
判断の妥当性だけでなく、学習者がその判断にどれだけ確信を持っていたかを合わせて記録します。
自信と実際の妥当性の重なり(=自己評価の正確さ)は、臨床判断における省察の質そのものであり、患者安全に直結しながらこれまで見えにくかった側面です。

④ 設問と、その回答の捉え方の「確からしさ」を検証する
教育の現場で最も問われるのは、「その設問と評価は信頼できるのか」という点です。
本機能では、測るための設問と、学習者の回答の捉え方の双方について、確からしさを確認しています。

- 設問の妥当性(測る中身の確からしさ):
測定に用いる模擬患者事例と判断場面は、実際の臨床にもとづいて構成し、各分野の専門家による監修のもと、現行の医学的知見に照らして一つひとつ妥当性を検証しています。
あわせて、各設問が「気づき・解釈・対応・省察」のどの局面を問うのかを明確に対応づけ、測っている力がぶれないようにしています。
- 設問の公平性:
それぞれの設問について、最適な判断が一意に定まること、対象とする学年にとって難易度に無理がないこと、その時点では知り得ない情報を前提にしていないこと、を確認しています。
学習者が不利益な形で誤答することのない、公平な問いであることを重視しています。
- 回答の捉え方の一貫性:
確信度は全設問で同一の尺度を用い、同じものさしで一貫して捉えます。
さらに、正解・不正解だけでなく判断の根拠まで合わせて捉えることで、たまたま当たった回答と、理解にもとづく判断とを見分けることを目指します。
- 複数の場面・時間軸で捉える:一つの設問の結果だけで断ずるのではなく、複数の判断場面と、時間をかけた変化から総合的に捉える設計としています。

測る道具そのものの確からしさを担保することで、可視化される結果を、教員が安心して指導の手がかりにできることを目指しています。
学びの土台となる事例・設問は、今後も継続的に最新の知見に照らして見直してまいります。

これら4つの土台の上で、学習者一人ひとりの判断行動と確信度を、看護教育の学びとして意味のある形で捉え、成長として可視化する——その中核となる仕組みを、当社は自社で設計・実装し、特許を出願中です。

■ 今後の展望

当社は、「臨床判断トレーニング」を通じて、看護を学ぶ学生と、その育成に携わる教員の双方を支援してまいります。
臨床判断力の育成という、看護教育にとって普遍的かつ重要なテーマに、行動にもとづく客観的な視点を添えることは、日本の看護教育にとって意義のある一歩になると考えています。

さらに、本機能が教育の現場で広く活用されることで、これまで捉えにくかった臨床判断力について、実際の学びにもとづく継続的で豊かなデータが蓄積されていくことが期待されます。
当社は、こうした知見が看護基礎教育全体の質の向上に還元されていく未来を見据え、今後も教育現場の声を伺いながら、機能の拡充に取り組んでまいります。

会社概要

会社名:株式会社Medi-LX
代表者:代表取締役 池辺 諒
所在地:大阪府大阪市中央区備後町4-1-3
事業内容:看護教育支援システム「Medi-EYE」の企画・開発・提供
URL:https://medi-lx.jp/

お問い合わせ先

株式会社Medi-LX
お問い合わせフォーム:https://medi-lx.jp/cont/contact/

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