新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による世界的な感染拡大(パンデミック)は、人々の健康に対する危機であったと同時に、世界的に実施された約8億回分のワクチン接種がおおよそ144,000トンの廃棄物をもたらすなど、医療廃棄物の著しい増加を引き起こし環境に対する危機でもありました。この教訓は、現行の医療廃棄物管理システムの再評価の必要性を提起し、世界保健機関(WHO: World Health Organization)は、エコフレンドリーなパッケージング、再利用可能な個人用防護具(PPE: Personal Protective Equipment)、リサイクル可能かつ生分解性のある材料の導入を支持するガイドラインを作成しています。こうした取り組みは、環境への影響を軽減するだけでなく、医療従事者とコミュニティに中長期的に発生しうる健康被害を防ぐことにもつながります。
汚染が脳卒中、肺がん、心臓病に起因する死の3分の1に関連するなど、環境汚染は公衆衛生に対して重大な脅威をもたらすことが分かっています。人々の健康と地球環境との相関は、プラネタリーヘルスの視点からも明らかで、汚染を抑制し、その有害な影響から人間の健康と環境を保護するための広範な措置をとることの緊急性は明らかです。
本専門家会合では、プラネタリーヘルスの視点に基づいて、医療廃棄物と環境汚染に関して人間と地球の健康を守る革新的で持続可能な解決策の検討をマルチステークホルダーにより行います。本会合での議論をもとにした気づき、新たなパートナーシップ、そしてパンデミック後のヘルスケアセクターにおける環境汚染と医療廃棄物の影響を軽減する実行可能な解決策を模索します。
- 形式:ハイブリッド(対面・オンライン(Zoomウェビナー))
詳細・参加申込 ボタンより参加申込をお願いいたします。 - 定員
会場:80名(応募多数の場合、抽選)
オンライン:500名
*会場参加の申込期日は、2月13日(火)10:00までとなります。お申込みが定員を超えた際は、抽選とさせていただきます。
結果は、2月14日(金)18:00までにお申し込みいただいたメールアドレスでご案内いたします。
【プログラム】(敬称略)
16:30-16:40 開会の辞
黒川 清(日本医療政策機構 代表理事)
16:40-16:55 基調講演1 コロナ禍および国際的なヘルスケアセクターの廃棄物を巡る状況
Ramon San Pascual(ヘルスケア・ウィザウト・ハーム(HCWH: Health Care Without Harm) アジアチーム エグゼクティブダイレクター)
16:55-17:10 基調講演2 日本国内における医療廃棄物による環境負荷軽減への対策
上塚 芳郎(単回医療機器再製造推進協議会 最高顧問)
17:10-17:55 パネルディスカッション
ヘルスケアセクターからの環境負荷を減らし、その取り組みを評価促進するために求められる取り組み
パネリスト:
上塚 芳郎(単回医療機器再製造推進協議会 最高顧問)
角倉 一郎(環境省 環境再生・資源循環局 次長)
山口 晃義(ノボノルディスクファーマ株式会社 ファイナンス & オペレーションズ本部 サプライチェーン部 テイクバックプログラムマネジャー)
中村 桂子(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 国際保健医療事業開発学分野 教授)
モデレータ:
鈴木 秀(日本医療政策機構 シニアアソシエイト)
17:55-18:00 閉会の挨拶
松本 謙一(一般社団法人日本医療機器工業会 理事長)
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開催日:
2024年02月16日 (金)
時間:
16:30-18:00
会場:
会場:東京都千代田区大手町1-9-2大手町フィナンシャルシティ グランキューブ3階 イベントフィールド
(外部サイトが開きます)
言語/Languages
日本語・英語(同時通訳あり)
Japanese and English (simultaneous translation will be available)
参加費
無料
お問い合わせ先
特定非営利活動法人 日本医療政策機構 〒100-0004 東京都千代田区大手町1-9-2 大手町フィナンシャルシティ グランキューブ3階 Global Business Hub Tokyo TEL:03-4243-7156 FAX:03-4243-7378