近年、次々と新規の核酸医薬品が上市されて、核酸医薬創薬は大きな盛り上がりをみせています。特に今年は、ついに日本発の核酸医薬ビルトラルセンが承認され記念すべき1年になりました。
日本核酸医薬学会は創立して6年目を迎え、年会の参加者は、設立時と比較してほぼ倍増、参加企業も大幅に増えています。しかし、本年はCOVID-19の感染拡大により7月に予定していた徳島での年会は延期せざるを得ない状況になりました。しかし、サイエンスの進歩は急速であり、日本核酸医薬学会として、年会を補完する企画として「核酸医薬シンポジウム2020」を開催する運びとなりました。一般演題やOTS企画はございませんが、従来通り化学、生物、DDS、臨床、受賞講演の各セッションのシンポジウムをOn lineで行います。プログラムは各セッションの担当幹事の皆さまによって、質の高い講演が取り揃えられており、例年同様に魅力的な企画になっております。On line開催でまだ皆さま慣れない部分はありますが、チャットだけでなく口頭でも活発な議論して、理解を深め、情報交換をしていただけたらと思います。
今回は参加費を無料にしましたので、核酸医薬に興味のある研究者、企業関係者、学生さんなどのお知り合いの方もお声がけいただいて、多くの方のご参加をお待ちしております。
参加登録期間:2020年10月15日(木)~ 11月25日(水)
プログラム
▶ 2020年11月30日(月)
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9:20~9:30 オープニング
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日本核酸医薬学会 会長 横田 隆徳(東京医科歯科大学 脳神経病態学分野) |
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9:30~11:30 シンポジウム(化学)
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座長:和田 猛(東京理科大学 薬学部 生命創薬科学科) 座長:釘宮 啓(塩野義製薬株式会社 先端医薬研究所) |
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SY1-1 アンチジーン核酸の開発を指向した人工核酸の合成と核移行核酸の創成 ○谷口 陽祐 九州大学薬学研究院 |
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SY1-2 連続アセタール構造を持つ架橋型核酸を含むオリゴ核酸の合成と物性評価 ○張 功幸 徳島文理大学 薬学部 |
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SY1-3 AJIPHASE®法と酵素的手法を組み合わせた新しいオリゴ核酸製法の開発 ○高橋 大輔 味の素株式会社 バイオ・ファイン研究所 |
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SY1-4 翻訳反応サイクルを加速するmRNA ○阿部 洋 名古屋大学大学院 理学研究科 |
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13:00~15:00 受賞講演
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15:00~17:00 評議員会
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▶ 2020年12月1日(火)
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9:30~11:25 シンポジウム(生物)
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座長:小寺 淳(田辺三菱製薬株式会社 創薬本部 モダリティー研究所) 座長:程 久美子(東京大学大学院 理学系研究科 生物科学専攻) |
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SY2-1 RNA編集研究の最前線:基礎、病態、そして治療法への応用について ○河原 行郎 大阪大学大学院医学系研究科 神経遺伝子学 |
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SY2-2 非コードRNAによる相分離構造体の形成と機能制御 ○廣瀬 哲郎 大阪大学大学院生命機能研究科 RNA生体機能研究室 |
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SY2-3 標的遺伝子発現を抑制するStaple核酸の動物における機能評価 ○勝田 陽介 熊本大学 先端科学研究部 |
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SY2-4 遺伝子発現制御に関わる核酸医薬標的の遺伝子座特異的ChIP法による探索 ○藤井 穂高 弘前大学大学院 医学研究科ゲノム生化学講座 |
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SY2-5 COVID-19に対する核酸創薬の試み ○濱崎 智洋 株式会社ボナック 創薬本部研究開発創薬チーム |
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12:30~15:00 シンポジウム(DDS)
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座長:有馬 英俊 (第一薬科大学 薬学部 臨床薬剤学分野) 座長:石原 比呂之(エーザイ株式会社 PST機能ユニット モダリティ推進室) |
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SY3-1 難治性筋疾患治療に向けた核酸・遺伝子デリバリーシステムの開発 ○根岸 洋一 東京薬科大学 薬学部 薬物送達学教室 |
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SY3-2 鼻腔-中枢輸送ルートを基盤とするDDSの最新知見と核酸医薬への応用 ○金沢 貴憲 静岡県立大学 薬学部 創剤科学分野 |
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SY3-3 リガンドコンジュゲート核酸による標的細胞、組織への送達技術の開発 ○上原 啓嗣 協和キリン株式会社 研究開発本部 研究機能ユニット |
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SY3-4 代謝可能部位を有する新規カチオン性脂質を用いたLNPによる核酸デリバリー ○大西 朗之 第一三共株式会社 モダリティ研究所 |
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SY3-5 核酸脂質ナノ製剤D35LNPの治験薬開発 ○松崎 高志 大阪大学大学院 医学系研究科 DDS製剤開発共同研究講座 |
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15:00~17:00 シンポジウム(臨床)
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SY4-1 スプライシング制御型ENAオリゴヌクレオチドによる新規糖原病Ia型治療薬の創製研究 座長:斯波 真理子(国立循環器病研究センター) ○伊藤 健太郎 第一三共株式会社 スペシャルティ第一研究所 |
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SY4-2 がん抑制型miRNA-634 を創薬シーズとした核酸抗がん製剤の開発 座長:赤尾 幸博(岐阜大学) ○稲澤 譲治 東京医科歯科大学 難治疾患研究所、疾患バイオリソースセンター |
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SY4-3 核酸医薬による抗がん治療:PRDM14を標的とした医師主導第Ⅰ相試験 座長:竹下 文隆(国立がん研究センター研究所) ○高橋 俊二 公益財団法人がん研究会有明病院 総合腫瘍科、ゲノム診療部、先端医療開発センター |
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SY4-4 核酸医薬によるATTRアミロイドース治療の最前線 -実臨床における有効性と今後の展望- 座長:小泉 誠(第一三共株式会社 モダリティ研究所) ○関島 良樹 信州大学 医学部 |
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17:00~17:10 クロージング
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日本核酸医薬学会 会長 横田 隆徳(東京医科歯科大学 脳神経病態学分野) |
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対象者
核酸医薬に興味のある研究者、企業関係者、学生さんなど
参加費
参加費無料
定員
900名
主催
主催:日本核酸医薬学会
協力:LINK-J
お問い合わせ先
株式会社プロコムインターナショナル
TEL:050-3611-2716
E-mail:kakusan-online@procom-i.jp