胚性幹細胞(ES細胞)や人工多能性幹細胞(iPS 細胞) などの多能性幹細胞は、さまざまな細胞に分化する能力を持ち、再生医療や疾患研究、創薬研究への応用が期待されています。しかし、幹細胞が「未分化」の状態をどのように維持しているか、そのメカニズムは十分に解明されていませんでした。本研究では、細胞分裂を制御する染色体パッセンジャー複合体(CPC)が、多能性幹細胞の未分化能維持に重要であることを明らかにしました。CPCの機能を阻害すると、多能性幹細胞は分化を始めることが確認されました。この成果は、再生医療やがん幹細胞をターゲットにした新たながん治療法の開発に貢献することが期待されます。
掲載号: Science Signaling 18 Feb.2025 Vol 18, Issue 874
Sustained chromosomal passenger complex activity preserves the pluripotency of human embryonic carcinoma cells
https://www.science.org/doi/10.1126/scisignal.adg4626
Science Café はScienceまたは姉妹誌に研究論文等投稿が掲載された日本研究者の方にZoom Webinarによるライブ配信にて講演して頂くイベントです。
研究内容の解説に加え、研究にまつわるエピソード、社会に与える影響や提言を交えてお話して頂きます。Q&Aセッションも設けております。参加は無料です。
プログラム
プログラム内容 | 時間 |
講演 | 14:00-14:30 |
質疑応答 | 14:30-14:40 |
登壇者
登壇者プロフィール | |
![]() | 工藤 保誠 先生 徳島大学大学院医歯薬学研究部口腔生命科学分野 教授 |
対象者
アカデミアの研究者、ライフサイエンス分野の企業に所属されている方、学生など
参加費
無料
定員
500名 ※ご参加には事前登録が必要です。先着順となりますのでご了承ください。
主催
主催:株式会社アスカコーポレーション(Science Japan Office)
コスモ・バイオ株式会社ではScience Signalingの記事の一部を日本語に翻訳し、
毎週水曜日に更新しています。
お問い合わせ先
Science Japan Office/株式会社アスカコーポレーション
担当:ランベッリ律恵 science_cafe_japan@asca-co.com