メディカルおよびヘルスケア領域で利用可能なデータベースとして、従来の商用レセプトデータベースに加え、電子カルテデータベースにも活用の可能性が広がりつつあります。さらに、NTTドコモ、Apple、PhilipsなどのPersonal health record(PHR)も存在し、ベンダー間のデータ連携・統合の可能性が進んできています。一方で、生活の質(QOL)や生産性損失などのPatient-Reported Outcomes(PRO)は、必要に応じて調査会社によるアンケート調査で収集しており、そのため情報として断片化され、統合されたデータベースはほとんど存在しません。
ヘルスケアコンサルティングおよびマクロミルケアネットでは、2024年に一般消費者を対象に、現在の健康状態、QOL、生産性損失、ヘルスリテラシー、SDoHを定期的に聴取するPerson-Reported Outcomes Database(PRO-DB)の構築を開始し、2025年7月には2回目のアンケート調査を実施いたしました。
本セミナーでは、PRO-DBを用いた労働生産性損失の可視化の事例やアドホック調査と組み合わせた課題抽出の事例から、患者・生活者起点のデータ活用による課題解決の可能性についてご紹介いたします。
日時: 2025年11月18日(火) 17:30-19:00
現地開催のみ
日本橋ライフサイエンスビルディング LSB-201大会議室
東京都中央区日本橋本町2丁目3-11
(外部サイトが開きます)
申込締切
プログラム
1.なぜ今、PROデータが必要なのか:医療政策・公衆衛生における患者・生活者視点の意義
<演者>五十嵐 中
東京大学大学院 薬学系研究科 医療政策・公衆衛生学講座 特任准教授
2.PRO-DB連続回答者を対象とした、1年後の変化と研究へのデータ活用の可能性
<演者>大坂 耕一郎
株式会社マクロミルケアネット 事業推進部事業開発G リサーチャー
3.症状の有訴と労働生産性:PRO-DBを用いた労働生産性損失の可視化と評価
<演者>岩崎 勝彦
株式会社ヘルスケアコンサルティング シニアデータサイエンティスト
4.PROと医療データの連結に向けて:次世代医療基盤法とPRO-DBが拓く未来
<演者>小久保 欣哉
二松学舎大学 国際政治経済学部 国際経営学科
二松学舎大学大学院 国際政治経済学研究科 国際政治経済学専攻 教授
株式会社ヘルスケアコンサルティング 代表取締役 CEO
5.懇親会
(軽食とお飲み物をご用意しております)
対象者
ヘルスケア業界(製薬、医療機器、ヘルステックなど) ※主催者と同業となる方にはお断りする場合もございます
参加費
無料(事前申し込み制)
定員
70
主催
共催:株式会社マクロミルケアネット 、株式会社ヘルスケアコンサルティング
お問い合わせ先
株式会社マクロミルケアネット
contact@macromillcarenet.jp
株式会社ヘルスケアコンサルティング
seminar_contact@hc-c.co.jp