日本最大級のバイオメディカルクラスター「神戸医療産業都市」の中核を担う財団との提携により、ライフサイエンス領域におけるオープンイノベーションの創出に貢献
ライフサイエンス領域の新産業創造を目指したプラットフォームを運営する一般社団法人ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン(本社:東京都中央区日本橋本町、理事長:岡野 栄之、以下LINK-J)は2018年1月、神戸発のイノベーション創出を支援する公益財団法人 先端医療振興財団(所在地:兵庫県神戸市、理事長:本庶 佑、以下先端医療振興財団)と相互提携の覚書を締結しました。
先端医療振興財団は、神戸市が推進する「神戸医療産業都市」における中核的機関として、次世代医療の実用化に向けた研究開発の推進や地元中小企業及び神戸医療産業都市進出企業等への事業化支援、海外クラスターとの国際連携、企業や研究機関・大学、医療機関との産官学連携の促進などに取り組んでいます。神戸医療産業都市には、国立研究開発法人理化学研究所をはじめとする研究機関や大学、高度専門病院群、344社を超える医療関連企業・団体が集積し(2018年1月末時点)、日本最大級のバイオメディカルクラスターとして、産官学が連携して次世代医療の基礎研究から臨床応用、産業化に取り組んでいます。
今般の提携により、今後LINK-Jは先端医療振興財団のみならず、同財団が中核を担う神戸医療産業都市ならびに神戸市と連携し、イベントや人的交流、情報交換を通じて、ライフサイエンス領域におけるオープンイノベーションの創出に貢献します。なお、LINK-Jと先端医療振興財団は、2017年10月に日本橋で実施した再生医療産業化フォーラム(神戸市主催/先端医療振興財団、LINK-J共催)や、2018年1月に神戸市で実施したLINK-Jの提携先であるカリフォルニア大学サンディエゴ校のサンドリン・ミラー=モンゴメリー博士のセミナーなど、既に情報共有ならびに人的交流を開始しています。
先端医療振興財団クラスター推進センター統括監の田宮 憲一氏は、「今般の提携により、日本橋と神戸におけるライフサイエンスクラスター間の交流によるイノベーションの促進がさらに加速することを期待しています。今後もLINK-Jと連携を図り、国内外における神戸医療産業都市のプレゼンスの向上、そして産官学連携の強化や国際展開、人材の育成に取り組んで参ります」と述べています。
また、LINK-J理事兼事務局長の曽山 明彦は、「日本最大級のバイオメディカルクラスターの中核を担う先端医療振興財団と、相互連携の機会を得たことを大変嬉しく思います。国内各地のライフサイエンス団体が協力することがライフサイエンス分野の発展につながり、日本の国際競争力の強化にも寄与できると確信しています」と述べています。
LINK-Jと先端医療振興財団では、今後もイベント開催等を通じた人的交流を相互に実施することで、再生医療等のライフサイエンス領域の事業化・産業化を後押しし、イノベーションの創出・新産業創出に貢献して参ります。
LINK-Jはこれまで、カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)、BIOCOM(米国サンディエゴのライフサイエンス団体)、Eurobiomed(ユーロバイオメッド、南フランスのライフサイエンス団体)、京都リサーチパーク(全国初の民間運営によるリサーチパーク)ならびにOne Nucleus(欧州最大規模の英国ライフサイエンス団体)と業務提携の覚書を締結しており、今般の先端医療振興財団との提携は6例目となります。今後も、国内外のライフサイエンス団体ならびにライフサイエンス領域の大学・研究機関との連携を積極的に推進することで、ライフサイエンス領域におけるグローバルなハブとしての存在感を強化して参ります。
一般社団法人ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン(LINK-J)について
LINK-Jは、三井不動産株式会社とアカデミア有志が中心となって設立した一般社団法人です。医薬関連企業が集積する日本橋エリアを拠点に、産官学連携によるライフサイエンス領域でのオープンイノベーションを促進し、新産業創造を支援することを目的としています。医学をはじめ、理学や工学、ICTや人工知能といった新たなテクロノジーなど、あらゆる科学の複合領域であるライフサイエンス領域のプラットフォームとして、分野を超えた内外の人的交流・技術交流を促進していきます。会員数は、募集開始後約1年半で、法人・個人含めて190を超えました。詳細はWEBサイトをご覧ください。http://www.link-j.org/
(参考)LINK-Jの提携に関する沿革
年月 | 団体・組織名 | 提携内容 |
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2016年5月 | カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)(米) | ・刊行物、資料、情報の交換 ・プログラムやイベントの相互開催 ・著名な教授を招聘したシンポジウムを日本橋で開催 等 |
2016年5月 | BIOCOM(米) | ・双方の会員へのサービス提供 ・刊行物、資料、情報の交換 ・プログラムやイベントの相互開催 等 |
2017年6月 | Eurobiomed(仏) | ・双方の会員へのサービス提供 ・刊行物、資料、情報の交換 ・プログラムやイベントの相互開催 等 |
2017年7月 | 京都リサーチパーク株式会社(日) | ・活動、イベント、プログラム等における共催、協賛、告知等の協力 ・刊行物、資料、情報の交換 ・相互訪問 等 |
2017年12月 | One Nucleus(英) | ・双方の会員へのサービス提供 ・刊行物、資料、情報の交換 ・プログラムやイベントの相互開催 等 |
公益財団法人 先端医療振興財団について
公益財団法人 先端医療振興財団は、神戸医療産業都市を推進するための中核的支援機関として2000年3月に神戸市・兵庫県の出損で設立されました。先端医療振興財団は、先端医療センター、臨床研究情報センター、クラスター推進センター、細胞療法研究開発センターを設け、医療技術に関わる基礎研究成果を迅速に臨床へ橋渡しするICR(Integrative Celerity Research:統合化迅速研究)の推進、先端医療の提供、メディカルイノベーションを具現化することで、神戸市並びに関西地区の経済の活性化や市民及び国民の健康・福祉の向上、さらに世界の医療水準の向上にも貢献することを基本的なミッションとしています。詳細はWEBサイトをご覧ください。http://www.ibri-kobe.org/