2026年8月27日(木)、「第2回 宇宙×ライフサイエンス ライフサイエンス事業化の突破口:海外資金と成功モデルから学ぶ日本の勝ち筋」を開催しました。(主催:一般社団法人クロスユー、一般社団法人LINK-J)
創薬や再生医療をはじめとするライフサイエンス分野において、宇宙環境の活用は新たな研究開発の可能性として注目を集めています。本イベントでは、「宇宙×ライフサイエンス」をテーマに、研究開発から事業化までを見据えた最新動向や将来展望について、多様な立場の登壇者による講演と議論が行われました。
講演①「宇宙×医療」 Space Medical Accelerator代表理事 後藤氏

微小重力環境が創薬や再生医療、疾患モデル研究などライフサイエンス分野における新たな研究開発の場として注目されていることを紹介しました。あわせて、ISSを活用した創薬研究や医薬品開発の事例を取り上げながら、海外では公的資金による技術実証を経て民間投資につなげる動きが進んでいることを説明し、日本においても官民連携によるエコシステム形成の重要性を訴えました。
講演② 「米国の宇宙バイオ実験への民間投資について」 Type One Japan株式会社 代表取締役 廣島氏

海外の宇宙バイオ企業への投資事例をもとに、宇宙ライフサイエンス分野への民間資金の流れについて解説しました。英国の宇宙創薬スタートアップBioOrbitの大型資金調達を例に挙げながら、宇宙産業そのものではなく、創薬や医療分野の大きな市場性に投資家が注目していることを紹介しました。また、日本が今後成長していくためには、海外VCやファミリーオフィスとの接点を構築し、グローバルな資金循環へ参画していくことが重要であると述べました。
講演③ 「戦略基金の活用とポストISSを見すえた宇宙実験ビジネス」
Space BD株式会社 ISSプラットフォーム事業 事業ユニット長 山崎氏

宇宙戦略基金の設立などを背景に宇宙産業への注目が高まる中、製薬・バイオ分野における宇宙利用の現状について紹介するとともに、タンパク質結晶生成や細胞培養、老化研究など、これまでISSで実施されてきたライフサイエンス実験の事例を解説しました。さらに、2030年頃に予定されるISS退役後を見据えた国内外の動向にも触れながら、次世代の研究開発プラットフォームとして期待される宇宙利用の可能性について紹介しました。
パネルディスカッション
テーマ①「海外ではなぜ宇宙ライフサイエンスに民間資本が集まるのか? 日本が投資を呼び込むための条件とは」
テーマ② 「ポストISS時代における『宇宙×医療』の事業化戦略 ~日本発グローバルビジネスの勝ち筋を探る~」
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ネットワーキングの様子

参加者の皆様からは、宇宙ライフサイエンス分野の最新動向や事業化の可能性について理解が深まったとの声が多く寄せられました。特に、宇宙環境を活用した創薬・医療研究の事例や、海外における資金調達・投資の動向、パネルディスカッションでの実践的な議論が参加者から高くご評価いただき、また、「宇宙とライフサイエンスの可能性を身近に感じることができた」「今後の事業や研究の参考になった」といった感想も寄せられ、宇宙とライフサイエンスの融合領域への関心の高さがうかがえます。

本イベントでは、宇宙ライフサイエンス分野の最新動向や海外における投資事例、ポストISS時代を見据えた研究開発・事業化の可能性について、多様な視点から議論が行われました。
講演およびパネルディスカッションを通じて、日本が有する研究シーズや技術力に加え、宇宙利用を支えるインフラ整備やグローバル資本との連携が、今後の事業化を進めるうえで重要であることが改めて共有されました。
今後もLINK-Jでは、ライフサイエンス分野における新たなイノベーション創出と産業発展を支援する取り組みを推進してまいります。
ご参加頂いた皆様、誠にありがとうございました。


