英国ライフサイエンスシンポジウム「加齢、遺伝子編集とAI in 日本橋 2018」を開催（10/9）

10月9日（火）、日本橋ライフサイエンスビル　201大会議室にて「英国ライフサイエンスシンポジウム「加齢、遺伝子編集とA I」を開催いたしました。（主催：MedCity、Northern Health Science Alliance、共催：LINK-J）

昨年に引き続き、MedCity と Northern Health Science Alliance がお届けする UK ライフサイエンス・シンポジウム in 日本橋 2018 が開催されました。英国の最先端のヘルスケア分野の研究者、大学、研究機関などが、英国でのライフサイエンス分野における見識と、加齢・遺伝子編集・AI における彼らの研究結果をお話しされました。

LINK- J 共催の本シンポジウムは、引き続き開催された「GLOBAL LIFE SCIENCE CLUSTER SESSION」（LINK-J主催）同様、同日に三井ホールで開催された「1st Well Aging Society Summit Asia-Japan」（※1）の関連イベントという位置づけでした。経済産業省が主催する「Healthcare　Innovation Weeks Asia - Japan 2018」(※2)においてBioJapan2018 に先立って開催されたため、非常に多くの外国からの方が参加されました。

※1　1st Well Aging Society Summit Asia-Japan：経済産業省は、国内外の投資家や企業等からのヘルスケアビジネス投資の活性化を目的とする国際会議として、2018年10月9日に、「1st Well Aging Society Summit Asia-Japan」を開催しました。
※2　Healthcare Innovation Weeks Asia - Japan 2018：10月9日からの2週間、ヘルスケアに関するイベントが国内で多数開催されました。各イベントが相互に連携し、効果的なPRを行うために、経済産業省は「Healthcare Innovation Weeks Asia-Japan2018」という統一ブランドを作成しました。集中的に情報発信することで、国内外からの多くの集客を得て各イベントが効果的に開催されることに加えて、ヘルスケアビジネス投資が促されることを目的とします。また、ヘルスケア分野において、日本をフィールドに優れたサービスや研究開発が行われていることを発信し、ヘルスケア分野における日本のプレゼンスを対外的に示すことを目指したものです。また、ヘルスケアに関する課題解決に対して、世界のイノベーションと日本国内のニーズのマッチングにつながる国際的な協力関係を構築し、ユニークかつ効果的なヘルスケア産業が創出されることにより、日本だけでなく世界中の健康寿命延伸につながることを期待しました。

プログラム
12:00-12:25 Welcome and Introductions
• Sarah Haywood - Chief Executive Officer, MedCity
Phil Jackson - Projects Director, MedCity

• Suzanne Ali-Hassan - Northern Health Science Alliance

• Aki Soyama - CEO, Link-J

• Yoshiaki Tsukamoto - Executive Director, Japan Bioindustries Association

12:25-13:15 Genotype to Phenotype: Interpretation, Translation and Innovation
• Dr. Rebecca Wilson, Head of Corporate Partnerships, Faculty of Natural Sciences, Imperial College London
"Imperial College London"　インペリアル・カレッジ・ロンドンの紹介。新たな施設が入るWhite City Campusについても解説。

• Dr. Fiona Pereira PhD, Head of Business Development and Strategy, National Phenome Centre, Imperial College London
"Systems Biology for Maximising efficiency of translational medicine" （Dr Jia Li, Senior Lecturer, Faculty of Medicine, Department of Surgery & Cancer, Imperial College Londonの研究の解説、彼女は来日しているが他所にて講義の為欠席）
システムズバイオロジーの概要、肥満手術と腸内細菌叢の関係

• Professor Joanne Hackett, Chief Commercial Officer, Genomics England
"Genomics England:Leading the healthcare revolution using clinical and genomic data"
イギリスの保健社会福祉省が10万ゲノムプロジェクトのために設立したGenomics England、Genomics England Clinical Interpretation Partnership (GeCIP) の紹介。次は今後5年の間に500万ゲノムプロジェクトを推進する。

13:15-13:20 Company infoshot
• RANDOM42
医学アニメーションや教育、VR、相互作用と視覚を利用した手技を用いた、科学的コミュニケーションスタジオの紹介。

13:30-14:00 Artificial Intelligence and Healthcare: What the future holds
• Dr Namshik Han, Head of Computational Biology, Milner Therapeutics Institute, University of Cambridge
"Artificial Intelligence & Healthcare What the future holds"
MethodあるいはToolとしてのAI。データの重要性、失敗の原因、研究の低価格化、研究の系統化など。科学研究者や組織が研究を患者の治療と診断に変えることを支援する25年の歴史を持つ医療研究慈善団体であるLifeArcの紹介。

14:05-14:10 Short Rest

14:10-14:45 Innovations in Neurological Medicine
• Prof Mimoun Azouz, Chair of Translational Neuroscience, University of Sheffield
"Research & Innovation in Neurodegeneration"
神経疾患研究を行っているSheffield Institute for Translational Neuroscienceの紹介、神経変性疾患に関する研究を報告。

14:50-14:55 Company Infoshot
• Invicro
CROであるInvicro 社は、同じKonica Minolta社グループの遺伝子検査分析会社Ambry Genetics 社と共同して、分子デジタル画像解析を通じて創薬に貢献する。神経変性疾患等の治療薬について現在の段階、デジタル画像解析の例を紹介。

15:00-15:35 Dementia Research Institute and University College London
"UCL Populations & Lifelong Health and Neuroscience Research"
• Narges Amini, Senior Business & Innovation Manager, University College London
UCLの歴史、医療研究と成果について紹介。