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投稿日:2022年11月16日投稿者:自然科学研究機構

(募集は終了しました)【企業研究者対象】生理学研究所・社会連携トレーニングコース:2022年度(2023年2~3月開催)受講者募集

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(2022年度の募集は終了しました)
自然科学研究機構生理学研究所では2022年度より企業研究者の方を対象とした社会連携トレーニングコース】を実施します。
社会連携トレーニングコースでは、世界トップレベルの研究を推進する研究者が自ら、その専門領域の研究技術をレクチャーします。信頼性の高い研究成果を得るためには、適切な方法で研究を行うことや結果を正しく解釈することが必要です。

現在、2022年度(2023年1~2月開催)の受講者を募集しています。
今年度は6つのコースを実施します。
詳細はURLをご覧ください。
https://www.nips.ac.jp/research/cooperation.html

私たちはこの社会連携トレーニングコースを通して、生理学領域における産業界の研究力強化の一端を担っていくことを目指しています。

募集期間
~ 2022年 12月31日 (土)

詳細・参加申込

(外部サイトが開きます)

概要

コース一覧
・コース1  マウスの基本的実験手技と学習・記憶行動解析
・コース2  覚醒下動物からのin vivo神経活動記録
・コース3  スライスパッチクランプ法を用いた神経活動・シナプス・回路解析
・コース4  クライオ電子顕微鏡によるタンパク質の単粒子構造解析
・コース5  シグナル伝達のライブイメージングと光操作
・コース6  ヒトの脳波同期ネットワークのデータ解析

受講料
1日1人 25,000円(税込)
※日数はコースごとに異なります。
※夏季に開催してきたアカデミア向けトレーニングコースは、2023年度より企業研究者の方の参加条件が変更される予定です。

コース紹介

コース名 内容

コース1
マウスの基本的実験手技と学習・記憶行動解析

日程 : 2023年1月31日~2月3日 ※1日のみの参加もOK
場所 : 生理学研究所(愛知県岡崎市)
概要 : 多岐にわたる研究に用いられるマウスを対象とした実習を行います。1日目は「基本的手技」を1日かけて実習します。14の実験手技の中から、受講者のニーズが多いものを事前に伺い、実習内容をカスタマイズします。既にマウス実験を行っている方にとっても、新しい手技を身につけたり、現在使用している手技を確認・見直す機会としてご利用いただけます。2日目~4日目は、遺伝子改変や薬物投与の影響を調べるために欠かすことのできない学習・記憶行動解析について、基礎的な実習を行います。3日間のコースとして4種類の行動解析を行うスケジュールを組んでいますが、特定の日のみの参加も可能です。また、これら以外に、受講者の希望の多い行動解析を実習に加える、あるいは組み換えることも可能です。

コース2
覚醒下動物からのin vivo神経活動記録

日程 : 2023年1月16日 ※オンライン講義(オンデマンド聴講可)
     2023年1月23日~1月24日 ※実習前半
     2023年1月24日~1月25日 ※実習後半(前半/後半のみの参加可)

場所 : 生理学研究所(愛知県岡崎市)
概要 : げっ歯類(マウス)、霊長類(サル)を用いた慢性実験の実習コースです。覚醒下の実験動物に様々な課題を遂行させ、その際の神経活動を記録・解析する手法(慢性実験)は、神経回路が実際に生体内でどのように働いているのかを解明する強力な手段です。覚醒下記録は主に霊長類を用いた実験手技として発達・洗練されてきたのですが、げっ歯類にも応用可能で、特に遺伝子改変動物を用いたin vivo記録は、物質と行動との間をつなぐ重要なステップです。このような実験技術は各研究室で手から手へと受け継がれることが多く、体系立てて習得する機会が少ないのが現状です。丁寧に基本的な所から実習を行いますので、慢性実験を始めようとされている方は、ぜひこの機会をご利用ください。

コース3
スライスパッチクランプ法を用いた神経活動・シナプス・回路解析

日程 : 2023年1月~ 2023年2月 (日程と日数は個別調整できます)
場所 : 生理学研究所(愛知県岡崎市)
概要 : パッチクランプ実験の原理を理解すると共に、スライスパッチクランプ法を自身の研究目的に即して実際に適用できるようになることを目標とした実習を行います。主な実習可能な内容としては、「マウスやラットの脳スライス標本の作製」「current clamp法ならびにvoltage clamp法を用いた神経細胞の発火活動やシナプス電流の記録」「データの解析方法の概説」「バイオサイチン染色法」「チャネルロドプシン光刺激法」等があります。実習内容の詳細は、受講者が決まってから別途打ち合わせを行って調整していきます。

コース4
クライオ電子顕微鏡によるタンパク質の単粒子構造解析

日程 : 2023年1月16日~1月19日 ※1日のみの参加もOK
場所 : 自然科学研究機構明大寺キャンパス(愛知県岡崎市)
協力 : 自然科学研究機構生命創成探究センター
概要 : クライオ電子顕微鏡によるタンパク質の構造解析を、実際の操作を通して習得するコースです。自然科学研究機構のクライオ電子顕微鏡施設は、2022年3月に構造生命科学分野における世界でも最先端レベルの設備として300kVクライオ電子顕微鏡(TITAN Krios G4, TFS社)とクライオ電子線トモグラフィー試料作製装置(Aquilos2, TFS社)を導入しました。本コースでは実際にこれらの装置を用いて、一通りの体験ができる構成にしています。

コース5
シグナル伝達のライブイメージングと光操作

日程 : 2023年2月 9日~2月10日 ※実習前半
     2023年2月16日~2月17日 ※実習後半(前半/後半のみの参加可)

場所 : 生理学研究所(愛知県岡崎市)
概要
【前半海馬スライスの作製と遺伝子導入、および2光子蛍光顕微鏡や蛍光寿命イメージング法についての基本的な知識の習得を目指した実習を行います。2光子顕微鏡法は生体組織深部のイメージングに適しており、高空間分解能での蛍光観察や局所的な細胞刺激を可能にする手法です。さらに2光子顕微鏡を発展させたものとして2光子蛍光寿命イメージング顕微鏡があります。この顕微鏡を用いることによって、組織深部の細胞内の分子活性化や分子間相互作用を観察することができるため、細胞のいつ、どこで、どのような分子が働いているのかといった情報を知ることが可能になります。
【後半】マウスを用いて、生きた大脳皮質の微細構造を2光子顕微鏡で観察するために必要なopen skull法の習得、神経細胞・ミクログリアの形態イメージング、覚醒下での大脳皮質カルシウムイメージング、ホログラフィック顕微鏡を用いた多細胞活動操作を供覧いたします。

コース6
ヒトの脳波同期ネットワークのデータ解析

日程 : 2023年1月23日~1月25日
場所 : オンライン開催( ZOOM )
概要 : ヒトの脳波データを対象とした振動、同期等の脳のリズム現象とネットワークダイナミクスのデータ解析入門実習を行います。計算論と非線形動力学の観点に基づいた信号処理、時系列解析手法を用いて、安静時の多チャンネル脳波データを解析し、脳の振動同期ネットワークのダイナミクスを定量化、可視化します。既存の解析ツールをそのまま使うのではなく、簡単なプログラミングを行って自分の解析ツールを作り、脳波のプリプロセッシングと位相同期解析のプログラミングが自分でできるようになることを目指します。また、基本的な解析パイプラインに加えて、関連する数理、及び、脳波同期研究の神経科学的な背景を理解することも目指します。

お問い合わせ先

お問合せ︓⽣理学研究所 産学連携室(nips-sangaku@nips.ac.jp)

募集期間
~ 2022年 12月31日 (土)

詳細・参加申込

(外部サイトが開きます)

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