自然科学研究機構生理学研究所では2022年度より企業研究者の方を対象とした【社会連携トレーニングコース】を実施しています。社会連携トレーニングコースでは、世界トップレベルの研究を推進する研究者が自ら、その専門領域の研究技術をレクチャーします。信頼性の高い研究成果を得るためには、適切な方法で研究を行うことや結果を正しく解釈することが必要です。
現在、2023年度(2024年1~3月開催)の受講者を募集しています。
詳細は生理学研究所のホームページをご覧ください。
また、生理学研究所の社会連携トレーニングコースでは企業研究者の方からのニーズを随時募集しています。実際に企業研究者の方のお声をきっかけに開催決定したコースが複数ございます。「こんなコースがあった参加したい」「こういう技術を教えてほしい」「こういうことはできないかな?」といったお声がありましたら、ぜひお問い合わせください。
私たちはこの社会連携トレーニングコースを通して、生理学領域における産業界の研究力強化の一端を担っていくことを目指しています。
概要
コース一覧
・ マウス基本的実験手技、マウス行動解析、 マウス・サルの覚醒下神経活動記録
・In vitro 発現系を用いたイオンチャネル・受容体の機能解析
・スライスパッチクランプ法を用いた神経活動・シナプス・回路解析
・パッチクランプ法を用いた温度感受性TRPチャネル解析
受講料
1日1人 25,000円(税込)
※日数はコースごとに異なります。
アクセス
名古屋鉄道「東岡崎駅」下車
徒歩約7分(明大寺地区)、徒歩約20分(山手地区)
「豊橋駅」 ―(特急で約20分)―「東岡崎駅」
「名古屋駅」―(特急で約30分)―「東岡崎駅」
コース紹介
コース名 | 内容 |
日程 : 2024年1月22日(月)~ 1月26日(金) ※1日のみの参加OK、項目ごとの参加OK 場所 : 自然科学研究機構 生理学研究所(山手地区、明大寺地区) 概要 :本実習コースでは受講者のニーズに合わせて選択可能な 「マウス基本的実験手技」 「マウス行動解析」 「マウス・サルの覚醒下神経活動記録」 という3つの項目について実習を行います。1日目は「マウス基本的手技」の実習を行います。15の実験手技の中から、受講者の希望を事前に伺い、実習内容をカスタマイズします。既にマウス実験を行っている方にとっても、新しい手技を身につけたり、現在使用している手技を確認・見直す機会としてご利用いただけます。2日目と3日目は、遺伝子改変や薬物投与の影響を調べるために欠かすことのできない「マウス行動解析」について、基礎的な実習を行います。受講者の希望の多い行動解析を実習に加える、あるいは組み換えることも可能です。4日目と5日目は「マウス・サルの覚醒下神経活動記録」の実習を行います。マウスについては、覚醒下で神経活動を記録するための頭部固定器具の装着手術と、神経活動記録実習を行います。サルについては、覚醒下の個体から神経活動を記録する実習を行います。マウスのみ、サルのみの参加も可能です。また、電気刺激や薬剤局所投与の方法、記録電極・刺激電極の作製、光遺伝学・化学遺伝学実験について学びたいなど、受講者の希望に個別に対応することも可能です。 |
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日程 : 2024年1月23日(火)~1月26日(金) |
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日程 : 2024年1月~2月 |
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日程 : 2024年1月~3月 ※申込状況に応じて日程を調整します。 ※日数は2~3日間を予定しています。 場所 :自然科学研究機構 生理学研究所(山手地区) 概要 : 本コースでは、パッチクランプ全細胞記録法によってイオンチャネルの温度による活性化電流記録を学びます。非選択性陽イオンチャネルで高いCa2+透過性を有する温度感受性TRPチャネルの機能解析を行います。温度感受性TRPチャネル(主にカプサイシン受容体TRPV1とメントール受容体TRPM8)を強制発現させたHEK293細胞を用いて化学物質刺激と温度刺激による電流活性化をパッチクランプ法によって観察し、電気生理学的特性を比較します。電流と温度情報を同時に取り込み、Arrhenius plotを作成して活性化温度閾値を求めます。 |