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イベントレポート

「第38回 LINK-J ネットワーキング・ナイト 自然科学研究機構×Princeton University 生命科学研究最前線!幹細胞研究からみる命のバトンのメカニズム」を開催(10/31)

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10月31日(木)、日本橋ライフサイエンスビル1004会議室にて「第38回 LINK-J ネットワーキング・ナイト 自然科学研究機構 × Princeton University 生命科学最前線!幹細胞研究からみる命のバトンのメカニズム」を開催いたしました。(主催:LINK-J、共催:大学共同利用機関法人自然科学研究機構)

【講演者】
Ileana M. Cristea 氏 
(Professor, Department of Molecular Biology and Lewis-Sigler Institute for Integrative Genomics, Princeton University)
上野直人 氏(自然科学研究機構 基礎生物学研究所 教授(副所長))
北舘 祐 氏(自然科学研究機構 基礎生物学研究所 助教)

今回は、Princeton大学のIleana M. Cristea教授を招聘し、Cristea教授と国際共同研究に取り組む自然科学研究機構基礎生物学研究所の上野直人教授、そして 同じく基礎生物学研究所の北舘祐助教に、幹細胞研究の最前線についてご紹介いただきました。

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自然科学研究機構 坂本貴和子准教授

本講演会に先立ち、自然科学研究機構の坂本貴和子准教授より、自然科学研究機構についてご説明頂きました。自然科学研究機構は、国立天文台や核融合科学研究所、基礎生物学研究所、生理学研究所、分子科学研究所といった、最先端の生命科学研究を担う5つの研究所の本部機関に加え、 各機関同士の垣根を越えた研究を行う4つの センターの運営を担っています。坂本先生 より、各々の研究機関やセンターにおいてどのような研究が行われているか、簡単に概要を説明していただきました。

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Princeton University  Ileana M. Cristea 氏

講演会で最初に登壇されたCristea 教授は、質量分析とイメージングを用いたアプローチで研究を行っています。今回の講演では、各種ウイルス感染後の細胞内タンパク質相互作用、オルガネラ形態の変容について最新の研究成果を発表していただきました。 さらに、自然科学研究機構基礎生物学研究所の上野教授との「発生における物理的力の意義」に関する国際共同研究の成果についても紹介していただきました。

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自然科学研究機構 上野 直人氏

続いて講演を行った上野直人教授は、Cristea教授との共同研究の学術的な背景をはじめ、今後のプリンストン大学との共同研究の広がりについて説明してくださいました。また国際共同研究をさらに実りあるものにするため、いくつかのキーポイントをご紹介いただきました。

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自然科学研究機構 北舘 祐 氏

最後に、今回の講演会のメインスピーカーであった北舘祐先生は、普段は 愛知県岡崎市にある基礎生物学研究所において、次世代に生命をつなげる生殖細胞(精子や卵)はどのようしてつくられているのか、そして多数の精子が連続して形成される仕組みは何か、 そのメカニズムを知るべく日々研究に取り組まれています。今回の講演では、精子をつくる幹細胞を維持する仕組みや、精子の数を制御しているメカニズムについて、最新の研究成果を 踏まえてご紹介くださいました。

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講演会の後は、同10階ラウンジにて懇親会が行われました。当日はアカデミア関係者や民間企業の研究開発部の方など、さまざまなバックグラウンドを有する約40名の皆様にご参加いただきました。
参加者からは「テーマが素晴らしく、面白かった」などの意見の他、今後の癌治療の展望など様々なご質問をいただき、大変盛況な会となりました。 これからもLINK-Jはアカデミアと連携し、様々なイベントを開催する予定です。奮ってご参加ください。
ご参加いただいた皆様、ご登壇いただいた皆様、ありがとうございました。

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