本イベントでは国立研究開発法人理化学研究所の活動実績と今後の方針、最新技術動向、高度な動物モデルを活用した技術などをご紹介します。
近年、創薬標的の枯渇やドラッグロスといった課題が深刻化する中、2022年12月より内閣府において本邦の「創薬力の強化」に関する議論が始まりました。本年2月には、閣議決定された「健康・医療戦略(第3期)」において、強化策の一つとして「絶え間ないシーズの創出・育成」の重要性が明記されています。
こうした背景を受け、国立研究開発法人理化学研究所(理研)最先端研究プラットフォーム連携(TRIP)事業本部 創薬・医療技術基盤プログラム(DMP)では、第五期中長期計画(2025年度―2032年度)において、創薬研究の最上流段階から「絶え間ないシーズの創出・育成」に貢献することに挑戦してまいります。
その取り組みの一環として、DMPでは昨年度、創薬標的探索・検証技術を有する国内外284社のバイオテック企業を調査し、関連技術の体系化・可視化を進めました。
この度開催する本セミナーでは、
・DMPのこれまでの活動実績と今後の方針
・国内外の調査で得られた最新の技術動向
・理研が有する高度な動物モデルを用いた創薬標的探索・検証技術
を中心にご紹介いたします。
当日は、リアル会場にてネットワーキングの機会も設け、創薬標的探索・検証技術に関心をお持ちの企業・アカデミア・ベンチャーの皆様に、直接交流いただける場をご提供します。
未来の医療イノベーションを切り拓くため、産学官の垣根を越えて「絶え間ないシーズの創出・育成」を推進する「協創」に挑戦してまいります。
皆様のご参加と、活発な意見交換を心よりお待ちしております。
日時: 2025年6月10日(火)16:00-19:00(受付開始15:45~,リアル会場ネットワーキング18:00~)
日本橋ライフサイエンスビルディング2階 201大会議室、オンライン(Zoom Webinar)
(外部サイトが開きます)
申込締切
会場参加:2025年6月10日(火)9時 / オンライン:2025年6月10日(火)18時まで
プログラム
時間 | 内容 |
15:45 | 開場 |
16:00-16:05 | 開会挨拶 高橋 俊一(LINK-J事務局長) |
16:05-16:20 | オープニングリマークス/創薬・医療技術基盤プログラムの紹介 榑林 陽一 氏 (理化学研究所 最先端研究プラットフォーム連携(TRIP)事業本部 創薬・医療技術基盤プログラムプログラムディレクター) |
16:20-16:40 | 絶え間ない創薬シーズ創出のためのTransformative research innovative platform(TRIP)「協創」の挑戦 小泉 智信 氏(理化学研究所 最先端研究プラットフォーム連携(TRIP)事業本部 創薬・医療技術基盤プログラム 副プログラムディレクター) |
16:40-17:00 | 標的探索・検証技術を有するベンチャー企業調査結果 米川 雄基 氏(パンゲア株式会社 代表取締役) |
17:00-17:30 | マウスモデルで挑む疾患の再現と創薬標的の実証研究 天野 孝紀 氏(理化学研究所 バイオリソース研究センター (BRC) 次世代ヒト疾患モデル研究チーム・チームディレクター、創薬標的遺伝子改変動物基盤ユニット・ユニットリーダー) |
17:30-18:00 | 大規模解析が解き明かす新たな疾患関連遺伝子群・IMPC(国際マウス表現型解析コンソーシアム)の取組みの紹介 田村 勝 氏(理化学研究所バイオリソース研究センター (BRC) マウス表現型研究開発室 室長) |
18:00-19:00 | リアル会場でのネットワーキングタイム |
19:00 | クロージング |
※内容が変更になる場合がございますがご了承ください。
登壇者
登壇者プロフィール | |
![]() | 榑林 陽一 氏 (理化学研究所 最先端研究プラットフォーム連携(TRIP)事業本部 創薬・医療技術基盤プログラムプログラムディレクター) 1979 年4月年第一製薬(株)中央研究所入社。その後、バイエル薬品アレルギー研究所長、ファイザー探索研究所長、神戸大学連携創造本部教授・同大学院医学研究科教授等を経て、2013年4月より独立行政法人医薬基盤研究所 理事、2015年4 月より国立研究開発法人日本医療研究開発機構 執行役。2018年4月より神戸大学特命教授、東京大学創薬機構客員教授・構造展開ユニットリーダー。2018年7月より国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 官民研究開発投資拡大プログラム(PRISM)プログラムディレクター。2025年4月より現職。 |
![]() | 小泉 智信 氏(理化学研究所 最先端研究プラットフォーム連携(TRIP)事業本部 創薬・医療技術基盤プログラム 副プログラムディレクター) 1994年3月 京都大学 薬学部博士課程修了 1994年4月 山之内製薬入社 2022年12月 アステラス製薬 退社 2023年1月 理化学研究所に入職 企業時代に国内外のアカデミアやベンチャーとの共同研究を多数経験し、2019年からは東北大学とのクロスアポイントでAMED事業にも参画した。アカデミアの基礎研究の成果を社会実装することの使命と感じ、理化学研究所に転職。理研TRIP活動を通じて、DMPの第五期中長期計画の策定を担当した。 |
![]() | 米川 雄基 氏(パンゲア株式会社 代表取締役) 奈良先端科学技術大学院大学修士課程修了後、コンサルティングファーム勤務を経て住商ファーマインターナショナルに入社。 創薬技術を持つ北米・欧州地域の企業の発掘、および国内製薬企業クライアントへの紹介活動に従事し、バイオマーカー、オミックス、バイオバンク、AI創薬など幅広い技術領域を担当した。また、日立製作所と住友商事グループとの尿中代謝物検出によるがん診断法の研究プロジェクトを主導。 2018年に独立し、パンゲア株式会社を設立。世界中の創薬スタートアップなどの創薬関連企業の情報を収集し、企業データベースや調査サービスを提供している。調査サービスではこれまでに約30社のクライアントから累計150件のプロジェクトを受託した実績がある。 |
![]() | 天野 孝紀 氏(理化学研究所 バイオリソース研究センター (BRC) 次世代ヒト疾患モデル研究チーム・チームディレクター、創薬標的遺伝子改変動物基盤ユニット・ユニットリーダー) 2005年 東北大学 生命科学研究科博士課程修了 2005年 国立遺伝学研究所 博士研究員 2013年 国立遺伝学研究所 哺乳動物遺伝研究室 助教 2018年 理化学研究所にて現職 発生生物学・遺伝学を基盤とし、ゲノムが表現型に与える影響に関心を持つ。ゲノム編集技術を駆使して疾患モデルマウスを作出することで、遺伝性の病因、特に疾患バリアントが病態にどのように作用するのかを解析している。マウスを用いた前臨床研究を通じて、疾患メカニズムの解明と医療への応用を目指す。 |
![]() | 田村 勝 氏(理化学研究所バイオリソース研究センター (BRC) マウス表現型研究開発室 室長) 1998年3月 総合研究大学院大学 生命科学研究科 遺伝学専攻修了 博士(理学) 学術振興会特別研究員DC2、PD、CREST研究員等を経たのち、2003年3月 国立遺伝学研究所・系統生物研究センター・哺乳動物遺伝研究室・助教 2013年4月にマウス表現型解析開発チーム・開発研究員として理研BRCに入所 2018年4月にマウス表現型解析開発チーム・チームリーダー 2023年4月にマウス表現型解析技術室・室長 2025年4月から現職(マウス表現型研究開発室・室長)、兼BRCコーディネーター また、2018年6月から熊本大学 生命資源研究・支援センター・ゲノム機能分野 客員教授 専門は発生遺伝学、及び形態イメージング |
定員
リアル会場100名
*リアル会場は先着100名様となります。
*講演終了後、リアル会場のみネットワーキングの時間を設けます。
オンライン会場1000名
参加方法
・リアル会場にお申込みをされた方は当日会場にお越しください。
・オンライン会場はZoomウェビナーを使用します。事前に参加登録をお済ませください。
・参加申込後にメールにて視聴URLをお知らせいたします。(専用URLとなりますので、他者との共有はお控えください)
・ウェビナーの操作方法等はご自身で事前にご確認をお願いいたします。
参加費
無料(要事前登録)
主催
主催:一般社団法人ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン、国立研究開発法人理化学研究所
お問い合わせ先
LINK-J E-mail:contact@link-j.org