細胞培養技術は基礎医学生物学分野において、形態、分子に加え、細胞応答と言うユニークな研究対象を提供してきました。分子レベルでの研究が目覚ましく発展する一方で、細胞培養も、従来の単細胞から、本来の姿である多細胞の集合体としての機能が解析できるようになり、臓器・個体発生に関連する発生生物学や、がんなどの疾患研究などに応用され、オルガノイド研究への期待は更に高まっています。
今回のセミナーでは、発展の著しいオルガノイド研究を、鍵となる基礎技術である「調製と培養」をキーワードに概説し、さらに細胞・組織の入手から、創薬研究を始めとする応用研究に至るまでの研究事例を紹介します。国際競争の激しいこの分野で日本の研究者、企業が共に勝ち残るための基盤と目指す道筋について議論します。
最後に疾患研究を志向する研究者、製薬企業の実務的なオルガノイド研究のサポート体制として、応用研究基盤としての京都大学医学部附属病院クリニカルバイオリソースセンターと株式会社KBBMを紹介します。
日時: 2023年3月28日(火)17:00-19:15(受付開始16:45~,リアル会場ネットワーキング18:25~)
(外部サイトが開きます)
申込締切
当日までお申込みいただけます
プログラム
時間 | 内容 |
17:00-17:05 |
オープニング |
17:05-17:35 |
がんオルガノイド研究レビュー -調製・培養から応用まで - |
17:35-17:40 |
質疑応答 |
17:40-18:10 |
セントラルバイオリソースアライアンス -死の谷を埋めるヒューマンエビデンス構築のための生体試料提供体制- |
18:10-18:15 |
質疑応答 |
18:15-18:25 |
事業会社の紹介 -クリニカルバイオリソースの利活用のために- |
18:25 |
中締め |
18:25-19:15 |
リアル会場でのネットワーキングタイム |
19:15 |
クロージング |
※内容が変更になる場合がございますがご了承ください。
登壇者
登壇者プロフィール | |
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鈴木 忍 京都大学大学院医学研究科「医学領域」産学連携推進機構 1994年 大阪大学薬学部卒(薬剤師) 2004年 薬学博士(大阪大学) カリフォルニア大学ロサンゼルス校、トロント大学、理化学研究所横浜研究所にて基礎研究(主に分子生物学、免疫学)に従事。 2005年より日本シェーリング(現バイエル薬品)、アッヴィ合同会社、日本ベーリンガーインゲルハイム等の外資系製薬企業で、主に探索研究部門でのグローバルなオープンイノベーション活動に携わる。 2019年より現職。 京都大学オープンイノベーション機構を兼任し、産学連携強化のための様々な活動を展開。 |
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井上 正宏 京都大学大学院医学研究科クリニカルバイオリソース研究開発講座・特定教授 1987 年 大阪大学医学部卒 1987 年 臨床研修 大阪大学第一外科、小児外科など 1991 年 大学院 大阪大学小児外科、大阪大学細胞工学センター 1998 年 博士研究員 UC San Francisco 2001 年 大阪国際がんセンター(旧 大阪府立成人病センター)生化学部 部長 2011 年 大阪大学大学院薬学研究科 環境病因病態学分野 客員教授 2013 年 京都大学大学院医学研究科 客員教授 2015 年 大阪大学大学院医学研究科 客員教授 2018 年 京都大学大学院医学研究科 クリニカルバイオリソース研究開発講座 特定教授 |
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武藤 学 京都大学大学院医学研究科腫瘍薬物治療学講座・教授/クリニカルバイオリソースセンター長 京都大学大学院医学研究科 腫瘍薬物治療学講座 教授、京都大学医学部附属病院 腫瘍内科 科長、同院クリニカルバイオリソースセンター長、次世代医療・iPS細胞治療研究センター長、先端医療研究開発機構 (iACT) 副機構長(併任) 1991年 福島県立医科大学卒業 1991-1995年 いわき市立総合磐城共立病院(現:いわき市医療センター) 1995-2007年 国立がんセンター東病院 2007-2012年 京都大学 大学院医学研究科消化器内科学 2012年~ 現職 |
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田中 正人 株式会社KBBM 代表取締役社長 1988年 同志社大学法学部政治学科卒 2018年 京都大学医学部附属病院経営管理課クリニカルバイオリソース事業担当室長 2020年 同 臨床研究戦略課長兼クリニカルバイオリソース事業担当室長 2022年 株式会社KBBM 代表取締役社長(現職) |
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高橋 俊一 一般社団法人ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン事務局長 |
定員
リアル会場100名
*リアル会場は先着100名様となります。
*講演終了後、リアル会場のみ名刺交換会の時間を設けます。
*国からの要請あるいは新型コロナウイルス感染拡大状況等の理由から、リアル会場での開催を中止する場合があります。その場合は、リアル会場にお申し込みの方もウェビナーをご視聴ください。また、状況により一部登壇者がオンラインでの登壇になる可能性がございます。
オンライン会場1000名
参加方法
・リアル会場にお申込みをされた方は当日会場にお越しください。
・オンライン会場はZoomウェビナーを使用します。事前に参加登録をお済ませください。
・参加申込後にメールにて視聴URLをお知らせいたします。(専用URLとなりますので、他者との共有はお控えください)
・ウェビナーの操作方法等はご自身で事前にご確認をお願いいたします。
参加費
無料(要事前登録)
主催
主催:一般社団法人ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン、京都大学