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投稿日:2026.05.18 投稿者:Crafton Biotechnology株式会社

Crafton Biotechnology 高純度mRNA合成を可能にする新規ホスホロアミダイト試薬の製造販売に関する契約を富士フイルム和光純薬と締結

日本・名古屋|2026年5月18日

Crafton Biotechnology株式会社(以下「Crafton」)は、富士フイルム和光純薬株式会社(以下「富士フイルム和光純薬」)との間で、高純度メッセンジャーRNA(mRNA)の合成を可能にする新規ホスホロアミダイト試薬について、富士フイルム和光純薬が、製造販売を行うライセンス契約を締結したことを発表しました。

本契約に基づき、Craftonは、自社の独自技術を用いた本試薬の展開にあたり、富士フイルム和光純薬を製造販売パートナーとして連携し、同社を通じて研究用途向けに本試薬を提供してまいります。この取り組みは、Craftonが有する基盤化学技術の普及を促進し、次世代mRNA医薬品開発に対する世界的な需要の高まりに応えるうえで重要なマイルストーンとなります。また、PureCap®や化学合成mRNAといった既存プラットフォームとの相乗効果も見込んでいます。本協業を通じて、次世代mRNA医薬品開発の加速に貢献してまいります。

mRNA医薬品は、ワクチンにおける臨床的成功に加え、がん領域や遺伝性疾患領域での応用拡大を背景に、急速な発展を遂げています。近年では化学合成mRNAや環状mRNAといった新たな特徴をもつmRNAが注目を集めており、それらの中間体である5′-リン酸化RNAへの需要はますます高まっています。しかしながら、従来の合成手法では、求められる純度の達成に向けた課題が依然として残されていました。Craftonの新規ホスホロアミダイト試薬は、UV切断可能な疎水性保護基を有する5’-リン酸化試薬であり、逆相クロマトグラフィーを用いた効率的な分離精製によって、高品質な5’-リン酸化RNAの製造を可能にします。

Craftonの代表取締役である渡辺勇人は、次のように述べています。
「今回の発表は、次世代mRNA治療薬を支える基盤技術の発展に向けた当社の継続的な取り組みを示すものです。高純度RNA中間体へのアクセスを広げることで、mRNA合成における重要なボトルネックの解消に貢献し、新たな医薬品を患者さんに届けるべく研究開発に取り組む研究者や創薬企業を支援してまいります。本技術をより広く普及させるにあたり、実績豊富なグローバルパートナーである富士フイルム和光純薬様と協業できることを大変嬉しく思います。」

新規ホスホロアミダイト試薬について
新規ホスホロアミダイト試薬である2-Cyanoethyl [2,2-dimethyl-1-(2-nitrophenyl)propyl] N,N-Diisopropylphosphoramidite は、核酸医薬品であるRNAやオリゴ核酸の5′-末端にリン酸基を導入するための原料であり、光により除去可能な疎水タグを有します。化学合成されたRNAの脱保護後にタグの疎水性を利用した逆相HPLCにより、リン酸化RNAとそれ以外の不純物を効率的に分離することができます。また最終工程でUV照射による脱保護においても、RNAの分解は生じません。本試薬は、核酸合成用途向けに富士フイルム和光純薬が2026年5月20日より販売を開始します。

mRNA医薬品について
mRNA医薬品は、体内の細胞に特定のタンパク質を一時的に作らせることで、病気の予防や治療効果を引き出す新しいタイプの医薬品です。新型コロナウイルスワクチンで実用化されたことを契機に、がんワクチンや遺伝性疾患治療薬をはじめ、さまざまな疾患領域で研究開発が進められています。今後のmRNA医薬品開発においては、高活性・高純度・低毒性のmRNAを安定的に製造する技術の重要性がますます高まっています。

Crafton Biotechnology株式会社について
Crafton Biotechnology株式会社は、名古屋大学・東京科学大学の技術を基盤として設立されたバイオテクノロジー企業です。独自のmRNA技術を基盤に、医療ニーズの高い疾患に対する新たな医薬品の創出を目指しています。最先端の科学技術により高品質なmRNAの設計・合成を行い、大学、製薬企業、研究機関など多様なパートナーとの連携を通じて、革新的なmRNA医薬品の研究開発を推進しています。

お問い合わせ先

Crafton Biotechnology株式会社 

Email: contact@craftonbio.com

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