東北⼤学ではオープンイノベーション事業戦略機構の創設を機に、企業と⼤学の共創のきっかけを提供する場として、「東北⼤学Research Showcase」を新設し、本学の研究リソースを紹介しています。今回は最近、癌や神経変性疾患などの様々な疾患の新たな治療戦略標的として注目される “フェロトーシス” という新たな細胞死に焦点を当て、東北大学が世界をリードする代表的な研究を紹介し、それらを基盤とした企業連携の可能性を議論します。
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43786_ext_06_0日時: 2024年1月31日(水)18:00-19:15
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プログラム
近年新たに見出されたフェロトーシスは、鉄依存的に生成した過酸化脂質の蓄積が起点となって誘導される、細胞膜破壊を伴う細胞死です。フェロトーシスは、神経変性疾患や虚血性疾患など多様な疾患の原因となる一方で、細胞内の鉄濃度が高い癌細胞の選択的排除が可能となる新たな癌治療戦略になり得ることから、フェロトーシスを標的とした創薬開発を行うベンチャー企業が急増しています。
東北大学では、過酸化脂質の分析や、フェロトーシス誘導の分子メカニズム、フェロトーシスによる病態形成の仕組みなど、世界に肩を並べるフェロトーシスに関する最新の研究が展開されています。本ウェビナーでは、関連する最新の成果を紹介し、それらを軸とした企業連携の可能性を議論します。
●18:00-18:05 はじめに
武田 全弘 氏
(東北大学 オープンイノベーション事業戦略機構 特任教授)
●18:05-18:10 Introduction
松沢 厚 氏
(東北大学大学院 薬学研究科 衛生化学分野 教授)
●18:10-18:25
『フェロトーシス開始の起点となる過酸化脂質の分析』
仲川 清隆 氏
(東北大学大学院 農学研究科 食品機能分析学分野 教授)
●18:25-18:40
『フェロトーシス誘導・実行メカニズムの解明と創薬開発』
松沢 厚 氏
(東北大学大学院 薬学研究科 衛生化学分野 教授)
●18:40-18:55
『フェロトーシスを介する病態とその仕組み』
五十嵐 和彦 氏
(東北大学大学院 医学系研究科 生物化学分野 教授)
●18:55-19:15 Discussion
参加費
無料 ※事前登録が必要です