●「仮説生成AIによる創薬支援ソリューションでドライ研究を加速化・高度化」
FRONTEOとAxcelead DDPはAI創薬支援パートナーシップ基本契約の締結を2023年11月に発表した。FRONTEOの仮説生成AIとAxcelead DDPの創薬プラットフォーム機能が組み合わさることで、ドライ研究(コンピュータやAIを用いたデータ解析)を通じて仮説を構築し、ウェット研究(細胞、動物などを用いた生物学的試験)でそれらを検証するというサイクルを効率的に運用することを可能とする。
本セミナーでは、AI創薬支援パートナーシップの概要に加え、パートナーシップの基幹となる両社の技術を中心に講演する。
FRONTEOパートでは、パートナーシップにおけるドライ研究を担う、自社開発AIを活用して新規性の高い標的遺伝子やドラッグ・リポジショニング、その疾患メカニズムなどの仮説を提案する創薬支援サービス"Drug Discovery AI Factory"を紹介する。
●「多様なバリデーションプラットフォームで仮説検証を加速」
近年、創薬ターゲットの枯渇が創薬の効率の悪さの一因となっており、その解決手段としてAIが大きな期待を集めている。そして、AIにより生成された有望かつユニークな仮説や創薬ターゲット、対象疾患の妥当性を迅速かつ効率的に検証することが、創薬の効率化にとって極めて重要である。しかし、AIで生成される多様な仮説を検証するためには、 in vitro, in vivo両方の多様なアプローチが必要となる。本講演では、dry x wetのシナジーを生む、Axcelead 社が有する多様な仮説検証プラットフォームの概要を紹介する。
登壇者
Axcelead Drug Discovery Partners株式会社
CSO
伊井 雅幸
薬学博士。1990年 京都大学薬学研究科博士後期課程卒業後、同年武田薬品工業株式会社 化学研究所入社。The Scripps Research Institute, Immunolgy 留学後、Takeda Global Research & Development Inc.勤務、武田薬品工業 海外研究統括室 主席部員、同 炎症疾患創薬ユニット ヘッドを経て、2017年7月よりAxcelead Drug Discovery Partners 統合生物 ヘッド。2022年4月より現職。
株式会社FRONTEO
執行役員 Drug Discovery AI Factory Executive Officer
ライフサイエンスAI事業本部長 兼 行動情報科学研究所長
CTO 博士(理学)
豊柴 博義
早稲田大学大学院 理工学研究科数学専攻。理学博士(数学、2000年に博士号取得)課程中の1999年より九州大学医学部附属病院の医療情報部にて医療データの統計解析を担当する。2000年よりアメリカ国立環境健康科学研究所(NIEHS)において、データ解析による発がんプロセスの研究などに参加。2004年からは独立行政法人国立環境研究所にて、毒性データの統計解析・疫学研究のデザインとデータ解析の研究に従事。2006年に武田薬品工業に入社し、バイオインフォマティクス分野の研究員、グローバルデータサイエンス研究所・日本サイトバイオインフォマティクスヘッド、サイエンスフェローを歴任。また、臨床試験データにおける遺伝子発現データ解析やターゲット探索、さらに免疫と癌におけるバイオマーカー探索にも携わる。
2017年よりFRONTEOでライフサイエンスAIの開発に従事。ライフサイエンスの領域に特化したAIアルゴリズムを開発。テキストのベクトル化という特徴を生かし、現在までに論文探索、創薬支援、認知症診断支援、転倒予測などのさまざまなAI製品をこの人工知能をベースに開発している。
2019年よりライフサイエンスAI CTO。2021年には執行役員に就任。数学的アプローチによる、AIの社会実装を更に推進する。
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