東北大学ではオープンイノベーション事業戦略機構の創設を機に、企業と大学の共創のきっかけを提供する場として、「東北大学Research Showcase」を新設し、本学の研究リソースを紹介しています。今回は、進化する“構造生物学”に着目し、本学キャンパス内に設立された第四世代放射光施設“ナノテラス”や“クライオ電子顕微鏡”が可能にする先端科学を紹介します。“構造生物学”の創薬研究への活用の可能性を提案するとともに、企業との連携の可能性についても議論します。
クリックするとPDFが開きます
44502_ext_06_0日時: 2024年 11月 27日(水)18:00-19:10
会場:
詳細・参加申込 オンライン(zoom webinar)
(外部サイトが開きます)
プログラム
最初は、がん細胞と免疫細胞に結合する2つの抗体を連結した二重特異性抗体の作用メカニズムを紹介します。ドメイン連結順の違いによる抗がん活性の劇的な向上を「超高活性化」と定義し、そのメカニズムをクライオ電顕で解明しました。次に、抗菌薬の作用メカニズムを紹介します。公衆衛生における大きな問題である薬剤耐性微生物に対する抗菌薬開発に活用可能な、タンパク質合成を司るリボソームを標的とした抗菌メカニズムをクライオ電顕で解明しました。最後に、物質科学や生命科学など様々な研究分野で活用されてきた放射光について、構造生物学分野でトレンドとなっている様々なスケールでの計測やダイナミクス観察を紹介します。
本ウェビナーでは、進化する“構造生物学”の創薬研究への活用の可能性を提案するとともに、企業との連携の可能性についても議論します。
本ウェビナーでは、進化する“構造生物学”の創薬研究への活用の可能性を提案するとともに、企業との連携の可能性についても議論します。
●18:00-18:05 はじめに
武田 全弘 氏
(東北大学 オープンイノベーション事業戦略機構 特任教授)
●18:05-18:20
『クライオ電顕により明らかになったがん二重特異性抗体の超高活性化機構』
田中 良和 氏
(東北大学大学院生命科学研究科 応用生命分子解析分野 教授)
●18:20-18:35
『クライオ電子顕微鏡の創薬研究への応用:抗菌薬の進化を可視化する』
横山 武司 氏
(東北大学大学院生命科学研究科 応用生命分子解析分野 助教)
●18:35-18:50
『放射光で解く機能・構造相関:分子設計への貢献』
南後 恵理子 氏
(東北大学多元物質科学研究所 量子ビーム構造生物化学研究分野 教授)
●18:50-19:10 Discussion
参加費
無料 ※事前登録が必要です
主催
東北大学オープンイノベーション事業戦略機構
お問い合わせ先
東北大学オープンイノベーション事業戦略機構
担当:武田、大島
Mail:oi-event@grp.tohoku.ac.jp