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イベントレポート

H³ 第八回:医療情報倫理・医療セキュリティ入門<イベントレポート>

「医療情報倫理・医療セキュリティ入門」をテーマに第八回目のHealthcare Hackathon Hubを12/17(日)に開催いたしました。

第8回ヘルスケアハッカソン.jpg

医療情報を取り扱う事業を考える時に「エビデンスあるの?」に並ぶ質問である「セキュリティ大丈夫なの?」に考えられるようになるのを目的に今回の企画を開催しました。年末年始の忙しい時期に、前回の開催から2週間という短期間の募集期間だったにも関わらず14名の参加者で賑わいました。

前半は、緒方さんから、ヒポクラテスの誓いに始まる医療の歴史・医療の倫理から医療情報の秘密保持について解説いただきました。ヒポクラテスの誓いの現代版であるジュネーブ宣言、患者の権利を謳ったリスボン宣言は個人ベースで知り得た医療情報の秘密保持に関する話でしたが、台北宣言ではヘルスデータベースとバイオバンクに関する医療情報の取扱に言及されるなど、歴史とともに秘密保持に関する考え方も変化してきたとのことです。医療情報の秘密保持が医療倫理の根本にある一方、医療情報によって医療が進歩してきたこともたしかであり、そのバランスが大切になります。医療情報は法律上明確な定義はありませんが、医療をする上で収集または活用される情報と考えておけば良さそうです。医療情報の難しいところは、個人情報でもあるため個人情報保護法の対象になり、民間・国・独立行政法人・自治体の別々の法規範の対象となってしまったことだそうです。倫理審査委員会が非常に重要な役割を担っていますが、倫理審査委員会ごとにも基準が異なることもあるようです。医療分野の個人情報に関する個別法が必要なのではないかという提言も印象的でした。今後のこの分野の発展も期待されます。

後半では医療セキュリティについて緒方さんにお話いただきました。厚生労働省だけでなく、総務省や経済産業省のガイドラインも絡んでくる複雑な状況が伝わってきました。ガイドラインを守ってもそれが免責とはならないというのはサービス提供者側としては非常に難しいことだと感じられました。具体的な病院の事例を想定して医療セキュリティのリスクを考えるワークも盛り上がりました。セキュリティの目的が、情報を最大限に利活用するための最小コストによる安全確保という指摘は、実際にサービス提供を考えている参加者にはよく刺さっていました。よりよい医療を実現するためのセキュリティを考えていきたいものです。

異業種からの医療分野参入を模索している参加者だけでなく、既に事業を進めていらっしゃる会社の方からも非常に勉強になったと好評でした。普段常連として来ていただいている緒方さんに講師をしていただくことができ、あらためて良いコミュニティができつつあることが実感でき、運営スタッフとしても嬉しい会になりました。

~ヘルスケアの革新に志ある人むけ! 入門講座&コミュニティの第8回~

■協賛:一般社団法人 LINK-J
■日時:12/17(日)14:00-17:00 ※13:30開場
■場所:日本橋ライフサイエンスビル 201会議室 
    東京都中央区日本橋本町2-3-11
■定員:50名
■講師:緒方健氏
・おがたコンサルティング代表
・大学の法学部で、今でいうデジタル・フォレンジックで卒業論文を書く。司法試験(旧試)の受験生や地域政策調査業務などに従事した後、2004年独立。行政書士として外国人のビザ申請など行政法務に携わり、その後情報通信分野及び医療分野における情報セキュリティ・個人情報保護に関するコンサルティング、監査、基準策定等に従事、現在に至る。

・2008年から現在まで、総務省の外郭機関等で情報セキュリティ・個人情報保護に関する第三者認証の審査業務に従事。

・国立研究開発法人(医学系のナショナルセンター)研究プロジェクトアドバイザー、デジタルハリウッド大学大学院デジタルヘルスラボアドバイザー、(特非)デジタル・フォレンジック研究会医療分科会・日本語処理解析性能評価分科会委員も歴任。

・医療情報技師、公認医療情報システム監査人、情報セキュリティアドミニストレータ、ISMS(ISO/IEC27001)・プライバシーマーク各主任審査員。

■当日プログラム(予定):
14:00-14:10 アイスブレイク ※当日はグループわけ(4-6名ずつ)にて着席頂きます
14:10-15:30 緒方氏:医療セキュリティの基礎
15:30-15:40 休憩
15:40-17:00 緒方氏:各種法令やガイドラインの基礎
17:00 閉会 ※アンケート実施、次回告知など
※当日は参加者全員でのグループワークを実施します

(カバーするキーワード)

- 医療情報セキュリティ(Health Information Secuirty)
- (保健)医療情報(Health Information)
- 個人情報保護法
- 3省4ガイドライン(厚生労働省・経済産業省・総務省)
- HIPAA法(Health Insurance Portability and Accountability Act)

Q. 誰でも参加していいの...?

A. はい!ヘルスケア領域にてご自身が解決したい課題があれば誰でもご参加可能です。

第一回には、医師、医事、看護師、医学生、エンジニア、弁護士、投資家、ベンチャー起業家、大手企業の事業開発担当など多様なバックグラウンドをもつ参加者が集いました。
また、互いに教え・学び合う全員参加型のコミュニティとなります。
この場を活用いただき、積極的に他参加者と関わって新しい価値を生み出して下さい!

Q. 参加費はかかるの...?

はい!主催者チームが手弁当で運営しているコミュニティのため、会場費・講師料・その他雑費相当額として、お一人当たり3,000円/回をお願いしています。

Q. どのくらいの頻度で開催するの...?

関係者・会場のスケジュール次第ですが、月1回を原則として開催予定です。

Q. どうしても都合がつかない日程があるんだけど...? / 地方在住なんだけど...?

当日資料はSlideshareにて全て公開予定ですので、随時フォローアップ下さい。

Q. ヘルスケアハッカソンハブとは?

他領域の専門家と気軽に話せる・学び合う場として以下の提供を目指しています!

・今さら聞きにくい初級者編の情報(医療システムの基礎、Web技術、etc.)
・専門家が紹介する効率よい勉強法
・気軽に聞ける各業界の知り合い
・エビデンス(臨床での実証)の踏まえ方

■企画趣意書: "Healthcare Hackathon Hub"
■第一回目開催資料:第一回イントロダクション
■第二回目開催資料:地域包括ケアシステム
■第三回資料:準備中です。
■第四回目開催資料:準備中です
■第五回目開催資料:準備中です
■第六回目開催資料:準備中です

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