2023年2月15日(水)、LINK-Jは国立成育医療研究センターとコラボレーションし、同センタ―の取組みをシリーズで紹介していく「LINK-J&成育共催セミナー」を日本橋ライフサイエンスハブ、オンラインにて開催しました。
記念すべき第1回となる今回は、「成育(小児・周産期)医療分野のビジネスマッチング ~国立成育医療センターの取組みやシーズをご紹介~」と題してプレゼンテーション、ネットワーキングタイムと2時間半のイベントを行いました。
開会の挨拶
国立成育医療研究センター 理事長 五十嵐 隆 氏
続いて企業との共同研究から実用化に至った事例として2例、企業より紹介いたしました。
「共同出願知財を用いたリアルタイムPCR用試薬キットの販売及び受託サービス展開による新生児スクリーニングの早期実用化」
積水メディカル株式会社 医療事業部 SMCLセンター センター長 大塚 喜彦 氏
「成育医療研究センター(小児用製剤ラボ)との協業による酢酸亜鉛顆粒剤の開発」
ノーベルファーマ株式会社 研究開発本部長 島崎 茂樹 氏
成育×Link-Jによるイノベーションへの期待
国立成育医療研究センター 企画戦略局長 北澤 潤 氏
そして国立成育医療研究センターで事業化を目指すシーズの紹介として6部門からプレゼンテーションを頂きました。
「癌免疫療法の治療効果改善薬」
研究所 RI管理室 室長 移植免疫研究室 室長 李 小康(梨井 康)氏
「先天性副腎皮質過形成症に対してAAVベクターを用いた遺伝子治療の開発」
小児内科系専門診療部 内分泌・代謝科 医長 内木 康博 氏
「Gram染色の細菌判別AIプログラム」
感染症科 医員 松井 俊大 氏
「水溶性抗酸化剤による配偶子保護作用の生殖補助医療への応用」
研究所 再生医療センター 細胞医療研究部 室長 宮戸 健二 氏
「ヒト初代肝細胞の接着性向上による接着培養の効率化」
研究所 薬剤治療研究部 室長 中村 和昭 氏
「ICTを活用した読字障害と計算障害の小児への指導方法について」
副院長 こころの診療部 統括部長 小枝 達也 氏
閉会の挨拶
国立成育医療研究センター 病院長 笠原 群生氏
その後登壇者と参加者との熱のあるネットワーキングが開催されました。
参加者からは「新規技術の実用化の取り組みを聞くことができ、大変刺激になりました。」「成育に関して、専門研究所があり、そちらで奥深い研究が続けられていることを理解でき、非常に貴重な機会となりました。」とコメントを頂き、国立成育医療研究センターの取組に驚き、深く知ることができ有意義であったとする声が多く聞かれました。
第2回も開催予定です。是非こちらもご参加ください。
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