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イベントレポート

7/6「生産性は、睡眠で上がりますか?~スタンフォード式最高の睡眠がもたらす最高の健康経営~」を開催

日本橋ライフサイエンスビルディングにて第13回目となるLINK-Jネットワーキングナイト「生産性は、睡眠で上がりますか?~スタンフォード式最高の睡眠がもたらす最高の健康経営~」を開催しました。

今回のイベントは、「睡眠」をテーマに、働き方改革や健康経営にどのように貢献できるのか、従業員の睡眠状態を良くするための具体的な事例や方法、企業活動へのアプローチについて、セミナーおよびパネルディスカッションを行いました。

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◆登壇者:
谷本潤哉(O:INC. Founder/CEO)
平井孝幸(株式会社ディー・エヌ・エー CHO室 室長代理)
西野精治(スタンフォード大学 睡眠・生体 リズム研究所長・教授)

◆モデレーター:
津嶋辰郎(株式会社インディージャパン代表取締役 マネージングディレクター)
津田真吾(株式会社インディージャパン代表取締役 テクニカルディレクター)

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最初に、LINK-Jの曽山事務局長よりご挨拶させていただき、続いて、株式会社インディージャパンの津田氏による本イベントのご紹介をいただきました。同社はライフサイエンス領域の起業を支援するアクセラレーションプログラムZENTECH DOJO NIHONBASHIを展開し、これまでに10社ほど支援しています。今回ご登壇いただいたO:社はこのプログラムを卒業しています。

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睡眠コミュニケーションサービスを提供

株式会社O:(オー)の代表取締役の谷本潤哉氏から、同社のビジョンと睡眠習慣と健康経営の重要性についてお話いただきました。同社は、睡眠で従業員の健康と生産性を分析・向上させるための健康管理ツールを提供しています。

「睡眠とメンタルヘルスは密接な関係にあり、生産性の観点から見ても、プレゼンティズムロス(生産性低下)の大きな原因の1つが『睡眠』であることが分かっています。我々は、アプリを用いた分析ツールを提供し、睡眠データの可視化による早期発見で、組織の課題を連携して対策、解決することができます」と解説されました。

最近は特に労務の重要性が高まっているとし、その背景には採用コストや休退職者が増加している流れがあります。

「事業活動におけるP/Lのような指標が、組織活動に対して存在しないのが現状です。睡眠データは従業員の本音を反映し、本音をベースに改善点を見極めて、働きやすい環境を支援していきたいと思っています」と語りました。

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攻めのサポートで生産性向上

株式会社ディー・エヌ・エーCHO室の平井孝幸氏は、同社の健康経営に取り組んでいる立場から、活動内容やアプローチ方法などをご紹介いただきました。健康経営に興味をもつ企業は年々増加しており、経済産業省によると健康経営度調査への回答企業数は3年前に比べて2.5倍に増えているようです。

「2千人の社員に対してアンケートを実施したところ、半数の人が睡眠に悩んでいると回答しました。健康を害することで年間23.6億円の経済損失(推定)と考えられ、睡眠だけでみると年間5億円の損失があると計算しています」

同社のCHO室では、それまでの人事や総務などとは異なり、社員への健康意識に対する「攻めのサポート」をしていきたい、と平井氏は語りました。

「マインドフルネスセミナーや睡眠スキルアップ研修などを実施し、社員から反響がありました。投資価値のある健康経営は、量から質を高めることだと考えています。睡眠の場合はリテラシー向上など、メンタルへの早期発見が重要だと思っています」と語りました。

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睡眠負債をどう解消するか?

スタンフォード大学の西野精治教授に、「脱· 睡眠負債を目指して睡眠ビジネスができるか?」というタイトルで、睡眠医学の観点からビジネスへの可能性についてご講演いただきました。

「睡眠が重要視されている中で、日本人は特に睡眠時間が少なく、年々短縮化しています。身体が必要としている睡眠時間は8.2時間で、睡眠時間が足りないと負債は増えていき、不足を解消するためには約3週間程度かかるといわれています」

睡眠負債をどう解消するか?という課題に対して西野教授は、睡眠の質を高めることが重要だといいます。睡眠パターンとその役割から、寝始めのノンレム睡眠の重要性を解説されました。また、体温や年齢、光との相関性も示されました。

睡眠ビジネスに関しては、「睡眠医学は、多くの専門学科関わっており、何を目的にするかによってビジネスの方向性も変わると思います。アンメットニーズが多いので、ポテンシャリティは多いが、エビデンスがなければ、明確なことが言えない」と述べられました。

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五感へのアプローチで睡眠の質を高める
~パネルディスカッション~

株式会社インディージャパンの津嶋氏をモデレーターとして、会場からの質問を交えながらディスカッションを行いました。

パネルディスカッションで上げられた質問・テーマ

・ 睡眠改善としてどんな方法があるか?
・ 睡眠と覚醒の関係
・ 睡眠の意識向上のために、企業内でできること
・ 睡眠データの可視化について
・ 「昼寝」を企業内活動の中にどう取り入れるか?

睡眠と覚醒は表裏一体にあり、「一般的には朝の光や食事など生活のリズムによるメリハリによって自然に体温が上がることで、覚醒できる」と西野先生。就寝前や起床時に深呼吸をするなど睡眠改善に対するアイディアが平井氏より出されました。

企業内での意識向上に対しては、「押しつけではないアプローチ」で多くの人の健康意識を高める一方で、「経営者が睡眠の重要性を認識することが大切」という意見が出されました。

「睡眠の統計データを取ることによって傾向が見えてきており、ここ1年半くらいで睡眠に興味を持つ人が増えてきている」と谷本氏は述べました。

仮眠室をつくるなど、企業内でも積極的な動きをしているところもでてきているようです。睡眠の質を高めるためには、体温、光、匂いなど外的影響をうまく利用し、五感に対するアプローチの重要性も挙げられました。

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講演後は懇親会を行いました。100名の方にご参加いただきまして、誠にありがとうございました。
次回は、7月30日にAIと医療をテーマにしたネットワーキングナイトの開催を予定しております。奮ってご参加ください。

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