- TrkBアゴニストペプチド (BDNF代替ペプチド)
ペプチグロース株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:杉本二朗)は、脳由来神経栄養因子(BDNF)と同様の機能を持つ特殊ペプチド 『TrkBアゴニストペプチド (BDNF代替ペプチド) [製品コード: PG-003] 』の開発に成功、2022年4月初旬以降、販売を開始します。
今回開発が完了したTrkBアゴニストペプチドは、リコンビナントBDNFと比較して、一分子当たりで同等レベルのTrkB受容体のリン酸化と、NFAT応答性レポーター遺伝子の発現を促す特性を持っております。なお、TrkBアゴニストペプチドの分子量は約5.1kDaであり、リコンビナントBDNFの約2.5分の1となります。近年盛んに研究開発が行われている神経系の再生医療・細胞治療において、神経系細胞の生存維持や分化誘導などにお使い頂く事を想定しております。
- 当社における成長因子代替ペプチド開発の背景
再生医療・細胞治療等製品の製造に使用される、成長因子・サイトカイン等は、製造ロット間の品質のバラつきの可能性、動物由来成分混入による安全性上の懸念、安定性上の懸念、管理を含めコストが高い等の課題を抱えています。
当社は、それらの課題を解決し再生医療・細胞治療の更なる普及・拡大に貢献することをミッションに、昨年4月に三菱商事株式会社とペプチドリーム株式会社の合弁企業として設立されました。設立以降、ペプチドリーム株式会社との共同開発契約に基づき、数十種類の成長因子・サイトカイン等をターゲットにそれらと同様の機能を持ち、完全化学合成可能な特殊ペプチドの開発を進めています。2022年度も複数品目を上市する予定です。詳細は随時WEBサイトにてアップデートして参ります。