Menu

人と情報の交流掲示板
The Shared bulletin board

投稿日:2022年05月01日投稿者:株式会社ミーバイオ

ミーバイオ、セツロテックと光誘導型Cre技術を活用したPA-Creマウスの共同開発・分与を開始

  • twitter
  • Facebook
  • LINE

(2022年5月1日)株式会社ミーバイオ(本社:神奈川県川崎市)は、ゲノム編集受託サービスを提供する株式会社セツロテック(本社:徳島県徳島市)と、ミーバイオが持つ光誘導型Cre技術(PA-Cre)を活用したモデルマウスの共同研究開発の契約を締結し、2022年5月1日より共同で、「PA-Creマウス with Magnet SystemTM」の分与および普及を推進していきます。

 コンディショナルノックアウトマウスは、製薬会社や大学・研究機関によって、疾患の基礎研究および治療する薬を開発することを目的に広く利用されています。ただ一方で、既存の技術を用いたコンディショナルノックアウトマウスでは、「任意の時間」×「任意の部分(例:一部血管、対となっている臓器や部位の片側など)」での遺伝子ノックアウトは難しく、研究を進める上でのボトルネックとなっていました。

 そのような研究者のペインがある中、ミーバイオでは、東京大学・佐藤守俊教授らが開発した光誘導型Creをマウスに組み込んだPA-Creマウス with Magnet SystemTMのライセンスを東京大学から受け、対象遺伝子にloxP配列を挿入したfloxマウスと掛け合わせることで、真の意味でのコンディショナルな「光スイッチ・コンディショナルノックアウトマウス」の作製および普及に努めてまいりました。このマウスを活用することで、任意のタイミングで疾患を発症させたり(致死性の遺伝性疾患への対応)、特定の組織のみで疾患を発症させたりするなど、遺伝子機能をより詳細に調べることができるようになります。

 この度、ミーバイオはセツロテックと共同研究開発の契約を締結することで、製薬会社や大学・研究機関に対しPA-Creマウス with Magnet SystemTMを共同研究として提供するご提案ができるようになりました。セツロテックでは、これまでの研究支援事業から、製薬会社や医歯薬系大学の研究者を顧客に持ち、ニーズ解決の経験と実績を数多く持っています。そのセツロテック、ミーバイオ、そして大学や製薬会社が3者で共同研究に取り組むことで、ミーバイオが保有するPA-Creマウス with Magnet SystemTMを分与し、皆様の研究の推進を支援いたします。さらに、floxマウスをセツロテックに受託作製の依頼することも可能で、より早く遺伝子機能解析を進めることができるようになります。またミーバイオでは、今後、本技術を用いた「研究用試薬」の販売も予定しております。

 このようにミーバイオでは、光スイッチタンパク質 Magnet SystemTM を活用したリサーチツールを普及させることで、ライフサイエンスおよびバイオ業界の発展に広く貢献してまいります。

02.jpg

【関連論文】

A photoactivatable Cre-loxP recombination system for optogenetic genome engineering Nature Chemical Biology. 2016. DOI: https://doi.org/10.1038/nchembio.2205

Photoactivatable Cre knock-in mice for spatiotemporal control of genetic engineering in vivo Laboratory Investigation. 2020. DOI: https://doi.org/10.1038/s41374-020-00482-5

ミーバイオについて

ミーバイオは、光を照射すると「くっつく」、光を切ると「離れる」という、まるで磁石のような特性を持つ光スイッチタンパク質 Magnet SystemTM を活用し、研究者に有用なリサーチツールを提供することをミッションとするバイオ系スタートアップです。本技術は、東京大学・佐藤守俊教授の手によって開発され、本技術を組み込んだ「実験動物」「試薬」の提供を通して、バイオの世界に広く貢献してまいります。 HP:https://www.mii-bio.com/

お問い合わせ先

株式会社ミーバイオ 広報担当 info@mii-bio.com
pagetop