~ライフサイエンスキーパーソン、半導体企業キーパーソン、政策キーパーソンのコラボ~
ゲノム情報や診断情報を活用した生成AI、タンパク質の構造解析や設計に関わる技術、創薬分野での設計や評価に関わる計算、これらの技術と「半導体」には密接な関係があります。また近年、これらの技術の進化がライフサイエンスの分野でも大きな発展を生み出しています。
モア・ムーア(の法則)、モア・ザン・ムーアなど変革著しい半導体/AIの未来は、例えばOrgan-on-a-chipによる創薬スクリーニング、健康医療データの収集・分析・活用といったライフサイエンス領域でのイノベーションに大きく影響します。
新しい技術を知り、感じることでイノベーション創造や競合優位性構築につながるきっかけを探しませんか?
半導体の未来とそのインパクト、ライフサイエンスでの活用、その新たな1歩となるイベントにぜひご参加下さい。
リアル会場では登壇者との名刺交換も可能です。お気軽にご来場ください。
日時:2024年9月17日(火)17:30-20:15(17:15開場、19:35-20:15リアル会場ネットワーキング)
◎オンライン:Zoomウェビナー
(外部サイトが開きます)
申込締切
●リアル会場申込:2024年9月15日(日)9:00まで
※コンビニ / ATM でのお支払いをご希望の場合は、2024年9月16日(月・祝)9:00までにお済ませください。
※必ず申込締切前にお申込みください。
※領収書は、マイページよりダウンロードいただけます。ご入金が確認できてからの発行となりますので、お時間がかかる場合がございます。あらかじめご了承ください。
●オンライン視聴申込:2024年9月17日(火)19:30まで
プログラム
時間 | 内容 |
17:15 | 開場 |
17:30-17:40 | 開会挨拶 |
17:40-18:00 | プレゼンテーション 「ライフサイエンス領域における半導体の利活用促進に向けて」 金指 壽 氏(経済産業省 情報産業課長) |
18:00-18:20 | プレゼンテーション ※オンライン登壇 「先端半導体教育・研究と大学 ーライフサイエンス分野におけるUse Case開発を目指してー」 寳金 清博 氏(国立大学法人 北海道大学 総長) |
18:20-18:40 | プレゼンテーション 「半導体がもたらすライフサイエンスの進化」 岡野原 大輔 氏(株式会社Preferred Networks 共同創業者、代表取締役 最高研究責任者/株式会社Preferred Computational Chemistry 代表取締役社長/株式会社Preferred Elements 代表取締役社長) |
18:40-19:30 |
パネルディスカッション、質疑応答 |
19:30-19:35 | 中締め |
19:35-20:15 | ネットワーキング(リアル会場のみ) |
登壇者略歴
金指 壽 氏 経済産業省 情報産業課長
東京都出身。1998年東京大学工学部卒業、同年、通商産業省入省。
2007年スタンフォード大学客員研究員、08年仏EDHECビジネススクールMBA。
09年産業再生課、11年大臣官房総務課、12年原子力安全保安院及び原子力規制庁。
14年内閣官房日本経済再生総合事務局。16年ジェトロ・ロサンゼルス事務所。
19年産業創造課長。21年大臣官房参事官(情報産業・デジタル経済安全保障担当)。
22年7月から現職(情報産業課長)。
寳金 清博 氏 国立大学法人 北海道大学 総長
1979年北海道大学医学部卒業。米国カリフォルニア大学デービス校客員研究員、文部省在外研究員(米国スタンフォード大学・英国王立神経研究所)、札幌医科大学医学部教授、北海道大学大学院医学研究科教授、北海道大学病院長を経て、2020年10月より現職。2023年7月には"Excellence"と"Extension"の統合による好循環・エコシステム創成への北海道大学の中期的ビジョン「HU VISION 2030」を公表した。医学博士、脳神経外科専門医。臨床では、脳血行再建術、もやもや病の外科治療、研究では、骨髄幹細胞を用いた再生医療を専門とする。また、日本学術会議会員として、認知症に関する提言を行っている。
工藤 與亮 氏 北海道大学大学院医学研究院 画像診断学教室・教授/北海道大学病院 医療AI研究開発センター・センター長
平成7年3月 北海道大学 医学部医学科 卒業
平成7年4月 北海道大学 医学部附属病院 放射線科 医員
平成16年4月 北海道大学大学院 医学研究科 放射線医学分野 助手
平成20年4月 岩手医科大学 先端医療研究センター 講師
平成25年4月 北海道大学病院 放射線部 准教授
令和元年8月 北海道大学大学院医学研究院 放射線科学分野 画像診断学教室 教授
令和3年7月 北海道大学病院 医療AI研究開発センター長(兼)
令和4年4月 北海道大学 総長補佐(兼)
放射線診断医とプログラマーの二刀流。C++で記述したCT/MRI脳血流解析プログラム(PMAneo)をSaMDとして薬機法の認証を取得した(2020年)。
現在は医療AIの研究開発と人材養成に尽力している。
岡野原 大輔 氏 株式会社Preferred Networks 共同創業者、代表取締役 最高研究責任者/株式会社Preferred Computational Chemistry 代表取締役社長/株式会社Preferred Elements 代表取締役社長
2010年に東京大学にて博士(情報理工学)取得。大学院在学中の2006年に、西川徹等とPreferred Networks(PFN)の前身となる株式会社Preferred Infrastructureを創業。2014年3月に深層学習の実用化を加速するためPFNを創業。現在はPFNの最高研究責任者として、深層学習の研究やその実用化に取り組んでいる。PFNとENEOSが共同開発した汎用原子レベルシミュレータMatlantisの販売を行う株式会社Preferred Computational Chemistry、マルチモーダル基盤モデルの開発を行う株式会社Preferred Elementsの代表取締役社長を兼任。 「AI最前線」を日経Roboticsに連載中。著書に「大規模言語モデルは新たな知能か」(岩波書店)、「拡散モデル」(岩波書店)、「AI技術の最前線-これからのAIを読み解く先端技術73」(日経BP)、「ディープラーニングを支える技術」(技術評論社)など。
曽山 明彦 氏 LINK-J常務理事 / 東北大学特任教授
東京大学理学部物理学科卒業後、通産省(現経産省)入省。人事院長期在外研究員として米国コロンビア大学でMBA取得。(株)ボストンコンサルティンググループのマネージャー、トランス・コスモス(株)専務取締役を経て、ジョンソン・エンド・ジョンソン(株)ヴァイスプレジデント、複数の欧米系医療機器企業の日本法人社長を歴任。厚労省、経産省、AMED、札幌市、神戸市の委員等。
講演要旨
寳金 清博 氏「先端半導体教育・研究と大学ーライフサイエンス分野におけるUse Case開発を目指してー」
半導体の微細化は、技術的限界への挑戦というレベルで世界が注目している領域である。ラピダス社が目指す2nmの微細先端半導体も、技術的には可能であり、量産化(実現には多くの困難が想定されるが)も現実的なレベルに達している。 こうした先端半導体の出現は、「微細化」が計算能力の「高性能化」「省エネルギー」をもたらすものであるという点で、イノベーションを牽引しているが、必ずしも明確な社会的needに対応したものではない。これは、従来のneed-drivenの新産業創生の歴史的過程を考えると、特異なものである。 この問題は、わが国における半導体産業再興に関わる関係者は強く認識している。様々なレベルで、大学における教育・研究に関する人財育成が急速に進んでおり、技術研究組合最先端半導体技術センター(LSTC)においても、オールジャパンで取り組む半導体人材育成の旗振り役として、3つのワーキンググループ(WG)が活動しており、産業界との連携に基づくUse Caseの開発のための人財育成は、半導体産業の再興を左右する大きなテーマとなっている。 こうした先端半導体のUse Caseの中でも、我々、医療者の立場から見ると、ライフサイエンス分野への期待は極めて高く、人の健康に直接かかわるという点で、社会的インパクトは計り知れない。私たち医療者の立場から、先端半導体への期待を述べたい。
岡野原 大輔 氏「半導体がもたらすライフサイエンスの進化」
AIの進化により、ライフサイエンス分野で大きな発展がもたらされている。このAIの進化を支えているのが、半導体の性能向上であり、これまで困難だった多くのライフサイエンスの課題が解決されるようになっている。 例えば、生成AIの分野では、大規模言語モデルがライフサイエンスの膨大な知識を取り込み、それに基づいた判断や予測を行うことが可能となっている。こうしたモデルは文献情報だけでなく、診断情報、ゲノム情報、オミックス情報を取り込もうとしている。 また、タンパク質の構造予測や設計といった分野でも、AlphaFold3をはじめとしたAIの進化が重要な役割を果たしている。創薬分野では薬を設計したり、薬の候補を評価する自由エネルギー計算などに膨大な計算が必要となるが、半導体の進化によって誰でも使えるようになってきている。 本講演では、表面的には無関係に見える半導体技術とライフサイエンスの進化との関係について詳しく解説する。
工藤 與亮 氏「北海道大学における医療AI・半導体開発の取り組みと展望」
北海道大学では2021年より大学院生や社会人を対象にした医療AI開発者養成プログラム(CLAP)を開始し、ほぼ同時期に社会実装を見据えた研究開発拠点として、北海道大学病院に医療AI研究開発センターを設置した。さらにヘルスケア全体のAIXを実現することを目指し、本年度よりヘルスケアAIXイノベーションセンター(HAIXIC)も立ち上げ、半導体研究開発における医療での出口戦略も構想中である。HAIXICでは①先端GPUを用いたデータ解析、②手術における次世代VR/ARによるシミュレーション・ナビゲーション、③高性能センサー・ウエアラブルデバイスの3つのユニットにて、医療における次世代半導体のニーズ分析、要件定義、試作品設計、試作品を用いた実証的研究や臨床試験などを計画している。
参加費
<リアル会場>LINK-J会員0円、非会員500円
※LINK-Jサポーター・LINK-J会員・プレスの方は割引コードをお伝えしますので、LINK-Jまでご連絡ください。
<オンライン>無料
定員
リアル会場100名、オンライン1000名 ※ご参加には事前登録が必要です。先着順となりますのでご了承ください。
主催
主催:一般社団法人ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン(LINK-J)
お問い合わせ先
E-mail : contact@link-j.org