神経変性疾患の一種、パーキンソン病は高齢者に多く見られる病気であり、難病指定されている。罹患してしまうと完治が難しいことから、いかに病態を早期発見できるか、およびその進行度を客観的に評価できるかなどが重要な課題となっている。
今回のHMT無料ウェビナーでは、順天堂大学大学院 医学研究科神経学准教授(医局長)斉木 臣二 先生にパーキンソン病患者を対象にメタボローム解析でバイオマーカー探索を行った事例についてご講演をいただく。
プログラム
パーキンソン病患者における血液メタボローム解析
= 要 旨 =
パーキンソン病(PD)は患者数がわが国で16万人程度の神経変性疾患で、黒質ドパミン神経細胞・末梢器官への自律神経の変性を主徴とする全身性疾患である。障害されるニューロン・その構造物にalpha-synuclein沈着を認めることが病理学的な特徴とされる。我々は、低侵襲で精度の高いPDの診断・進行モニタリング・薬効評価バイオマーカーを特定するため、2011年より血漿/血清代謝産物に着目し、検討を進めている(JNNP 87:295, 2016; Sci Rep 7:7328, 2017; Neurology 90:e404, 2018; Ann Neurol 86:251, 2019; Mov Disord 35:1438, 2020など)。本講演では、我々が網羅的メタボローム解析データを端緒として、どのように研究を進めているかを概説する。
参加費
無料
定員
150名 ※ご参加には事前登録が必要です。先着順となりますのでご了承ください。
主催
ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社
お問い合わせ先
hmt_seminar@humanmetabolome.com