子宮内で低栄養に曝された胎児は低体重となるばかりでなく、低栄養環境への代謝・内分泌機構の適応を介して「インスリン抵抗性」「エネルギー効率の良い脂肪を蓄積しやすい倹約型の体質」を獲得すると言われています。その後の疫学調査からも、低出生体重児が将来肥満になった場合には、冠動脈疾患や2型糖尿病になりやすいことが報告されています。
しかし、低出生体重児であっても、将来顕著な肥満を伴わずに糖尿病を発症するケースがあり、その発症機序はまだ解明されていません。
今回のHMTウェビナーでは、低出生体重-非肥満型高血糖発症の機序についてご研究されている日本大学医学部准教授 長野伸彦先生をお招きし、最新の研究結果についてご講演いただきます。
プログラム
日本大学 医学部 小児科学系小児科学分野 長野 伸彦 先生
「低出生体重-非肥満型高血糖発症マウスモデルの高血糖発症機序の解明」
= 要 旨 =
低出生体重児の一部は、将来、顕著な肥満を伴わずに糖尿病を発症する。しかし、その発症機序は不明である。我々は、その発症機序を解明するための低出生体重-非肥満型高血糖発症マウスモデルを世界で初めて開発した(特願2020-116354)。
本講演では、開発したマウスモデルを用い、低出生体重-非肥満型高血糖発症の機序を解明するための研究について概説する。
また研究過程にて実施したメタボローム解析結果にも触れる。
参加費
無料
定員
300名 ※ご参加には事前登録が必要です。先着順となりますのでご了承ください。
主催
ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社
お問い合わせ先
ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社 セミナー窓口
hmt_seminar@humanmetabolome.com