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イベントレポート

Oxford Evening Vol. 5 "Oxfordに進出し、グローバルビジネスを急成長させている日本発ライフサイエンス系スタートアップ企業の戦略"を開催(9/30)

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2021年9月30日(木)にLINK-J - Oxentia 共同開催プログラムとして、「Oxford Evening Series Vol. 5 "Oxfordに進出し、グローバルビジネスを急成長させている日本発ライフサイエンス系スタートアップ企業の戦略"」をライブ配信いたしました。

これまで本シリーズでは、第1回「世界屈指のグローバルイノベーションエコシステムOxfordの原動力~日本とのコラボレーション拡大~」、第2回「オープンイノベーション編 - アイデアからビジネス化までサポートするスピード力を支えるエコシステムと外部連携の活性化」、第3回「Oxfordにおける最先端の知財戦略」、第4回「Oxfordが世界をリードする起業家支援・社内ベンチャー育成プログラム」を取り上げ、今回第5回としてOxfordに進出している日本発ライフサイエンス系スタートアップ企業に焦点を充てたセッションを開催いたしました。
当地に子会社を設立させ、ビジネスの拡大を現在進行形で実施している、LUCA Science社をスピーカーにお招きしました。

【登壇者】
Dr. Rick Tsai (CEO of LUCA Science Inc.)
松宮 陽輔 氏 (Managing Director of LUCA Science UK)
松永 昌之 氏 (Senior Consultant, Oxentia 、LINK-Jサポーター)
曽山 明彦 (LINK-J常務理事)

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【講演】

ルカ・サイエンス株式会社は、ミトコンドリア製剤を治療の新領域として開拓する前臨床ステージのバイオ製薬企業です。
ミトコンドリアは私たちの体のエネルギーを作り出す「細胞内の発電所」であり、同社は独自の機能性ミトコンドリア製剤を製造、保存、送達する新しいプラットフォーム技術を開発しました。機能性ミトコンドリアの高度な送達システムは、特定の細胞または組織の生体エネルギーを改善することができ、幅広い疾患領域において、これまで有効な治療法がなかったアンメットメディカルニーズに対する治療薬の開発を可能にすると期待されています。

Dr. Rick Tsaiは「Energy for Life」と題し、同社のミトコンドリアを用いた技術、研究内容についてお話されました。現在同社はオックスフォード大学と子宮内胎児発育遅延(Intrauterine Growth Restriction/IUGR)の新規治療法について研究チームを組成して共同研究を行なっており、また国内4大学(京都大学、東京農工大学、東京理科大学、北海道大学)とミトコンドリア製剤による新型コロナウイルス治療薬の研究開発を行なっています。

続いて松宮 陽輔氏より、LUCA Scienceにジョインするきっかけについてお話しいただいた後、イギリスに子会社を設立した背景について述べられました。
具体的な設立理由は、下記のとおりです。
・英国内での雇用が容易
・英国独自の助成金申請の機会やヨーロッパ各国の投資家とのコミュニケーションの機会へのアクセシビリティ
・知的財産権や臨床など各種分野の専門家チームへのアクセスや研究への十分な資金提供を得ることが可能

また、オックスフォード大学がスタートアップ企業と協業するベネフィットについても下記のとおり挙げられました。
・企業との研究契約締結によるIP権の使用
・共同出版を見据えた日本の研究機関との共同研究

講演の最後には今後のビジネスモデルの展開について触れられました。
その後のパネルディスカッションでは、「ヒト、カネ、規制」をテーマに活発な議論が展開されました。

イベントにご参加の皆様、ご登壇者の皆様、誠にありがとうございました。
なお、今回のウェビナーについては、LINK-JのYouTubeチャンネルにてご視聴いただけます。(視聴期限:2022年10月末)
YouTubeチャンネルへのご登録もお願いいたします。
今後もOxford Eveningシリーズを継続的に開催していきます。
皆様のご参加をお待ちしております。

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