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イベントレポート

第6回LINK-Jネットワーキングナイトwith Supporters~ゲノム編集でビジネスと医療が変わる~

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2017年3月10日、日本橋ライフサイエンスビルにて、第6回LINK-Jネットワーキングナイトwith Supporters~ゲノム編集でビジネスと医療が変わる~が開催されました。

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約60名のご参加をいただき、辻丸国際特許事務所の辻丸光一郎所長(写真・右上)による司会進行にて、ゲノム編集の最前線について、各登壇者による講演が行われました。

まずは、「ゲノム編集技術の未来」と題し、東京大学医科学研究所の湯地晃一郎特任准教授にゲノム編集技術の歴史と概説をお話しいただきました。新技術の実用例としてNIPT(新型出生前検査)が需要に伴い爆発的に広まったことが例示され、今後、ゲノム編集技術の需要が全てを凌駕し、新技術利活用が医療や農業など様々な産業分野で進み、革新的変化が予想されると述べられました。

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写真:東京大学医科学研究所 湯地晃一郎氏(左)、理化学研究所 村川 泰裕氏(右)

次に、理化学研究所イノベーション推進センターの村川泰裕ユニットリーダーからは、「CRISPRの実用化に向けたゲノム暗号を読み解く国産技術開発」という題で、ゲノム編集技術利用のためには発現制御領域の解明が必須とし、解読技術の重要性についてご講演いただきました。

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写真:辻丸国際特許事務所 南野 研人氏(左)、Morgan Lewis社 Janice Lee氏(右)

続いて、辻丸国際特許事務所の南野弁理士は、CRISPR/Cas9の基本特許について、ブロード研究所、カルフォルニア大学バークレー校、ヴィリニュス大学、三者の特許申請の進捗と概要、日本への出願状況やライセンス状況についても解説されました。

講演の最後に、米国法律事務所Morgan LewisのJanice Lee弁護士からは、上記三者のうち、特にブロード研究所とUCバークレー間の特許問題について論争に関する経緯を特許論争に関する経緯をお話しいただき、さらに日本と米国の特許申請の違いなどについても触れられました。

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写真:左から湯地氏、村川氏、南野氏、Robert Busby氏、Janice Lee氏

パネルディスカッションでは、登壇者4名に、Morgan LewisのパートナーであるRobert Busby氏を交え、ディスカッションが行われました。会場参加者からも、ゲノム編集技術の産業化への応用、倫理的な問題や今後の見通し、技術ライセンスについてなど、積極的に質問が上がり、白熱した議論となりました。

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パネルディスカッションに続いては、登壇者を含め参加者同士の交流会が開かれ、活発なネットワーキングが行われました。特許事務所の方をはじめ、製薬企業や研究機関の方など、今回も幅広いライフサイエンス分野の方々の間での歓談が盛り上がりました。

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