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イベントレポート

「DIGITAL HEALTH INNOVATION IN SWEDEN - SHAPING THE FUTURE OF HEALTHCARE -」を開催

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4月25日(水)、日本橋ライフサイエンスハブにて「DIGITAL HEALTH INNOVATION IN SWEDEN - SHAPING THE FUTURE OF HEALTHCARE -」を開催いたしました。(主催:スウェーデン大使館商務部・投資部、協賛:LINK-J)

本イベントは、スウェーデンのデジタルヘルスの全体像とユニークな企業例を紹介するとともにスウェーデンと日本のデジタルヘルスについての違いなどの理解を促すことを目的としています。デジタルヘルスをテーマとして、スウェーデン国立研究機関RISEのデジタルヘルスの代表者やユニークなデジタルヘルス企業Aiflooのco-founderや武田薬品工業株式会社のデジタルヘルスの専門家など4名が登壇し、講演とパネルディスカッションとネットワーキングが行われました。

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挨拶:藤本秀基(スウェーデン大使館商務部・投資部 主席投資官)
座長:藤本秀基(スウェーデン大使館商務部・投資部 主席投資官)
登壇者:藤本秀基(スウェーデン大使館商務部・投資部 主席投資官)、Dr. Peter Kjäll(Head of Digital Health at RISE, Research Institutes of Sweden)、Mr. Anders Widgren(co-founder of the Stockholm based digital-health start-up Aifloo)、大塚勝氏(武田薬品工業株式会社 デジタルユニット タケダデジタルアクセタレータージャパンヘッド)

スウェーデンのライフサイエンスの取り組み

藤本よりスウェーデンにおけるライフサイエンスの取り組み、ユニークでイノベーティブな企業が続々と輩出される背景を説明しました。社会保障が充実しており、また、研究者の発明した知財権がすべて個人所有となるなど起業に対しての高いインセンティブが働くことと、産官学の連携がうまくいっていることが日本との大きな違いであることを指摘しました。聴衆からもいくつか質問をいただきました。

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RISEの紹介とスウェーデンのデジタルヘルスの取り組み

Dr.Peter Kjäll は、スウェーデンの国立研究機関であるRISEの概略、スウェーデンのデジタルヘルスについて全体像、ならびに当機関は多岐にわたる研究分野と2200人にも及ぶ研究員を擁しており、外部との共同研究も盛んであることを説明しました。エリクソン、スポティファイをはじめとする昔からのIT産業の先進性からも産業領域を超えて融合するスウェーデンのデジタルヘルスの高いポテンシャルについて講演しました。

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Aiflooのテクノロジーとビジネスの紹介

Mr. Anders Widgrenは、Aifloo社のco-founderとしてユニークなAIを使ったエルダリーケアのリストバンドとクラウドで情報管理をするシステムを、ショートムービーとプレゼンテーションで紹介しました。室内などにおいても老人の様々な細かい挙動をモニタリングでき、認知症の事前兆候把握などにも使える有用なテクノロジーについて講演しました。

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デジタルヘルスの発展には何が必要か?~パネルディスカッション~

研究機関やベンチャー、大手製薬企業の立場から、多くの課題について、意見交換が行われました。

議論点:
●デジタルヘルスの発展にデジタルヘルス企業や製薬企業にはどんなビジネスモデルが必要か?
● トリプルヘリックスがうまく機能してユニークなデジタルヘルス企業が次々と輩出されるスウェーデンとうまく機能しない日本の産官学連携の構造的な差は何か?
● 日本とスウェーデンのビッグデータ活用を取り巻く大きな環境と歴史の差をどう考えるか?

結論:
● スウェーデンのようなビッグデータの活用には日本では多大な課題があり、各病院レベルで改革できるようなものではなく厚生労働省や経済産業省などの中央省庁が旗振りをしての改革が必要である。
● Real World Evidenceの活用の重要性はグローバル製薬企業にはますます重要性を増している中ででそういう取り組みが重要である。
● デジタルヘルスは新興産業なのでデジタルヘルス企業にも製薬企業にも収益を得るためにビジネスモデルが重要である

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懇親会

当日は民間企業、大学関係者など幅広い層の方からご参加いただきまして、誠にありがとうございました。
今後もスウェーデンと日本とでのライフサイエンスをテーマとする有意義な意見交換を目指していきます。次回セミナーは、未定ですが決まればご案内を差し上げますので奮ってご参加ください。

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