遺伝子デリバリー技術およびCDMOサービスのグローバルリーダーであるVectorBuilderは、安全性・効率性・スケーラビリティに優れた、遺伝子医薬品開発を実現するminiVecプラスミドシステムの開発を発表しました
miniVec™プラスミドは、宿主大腸菌培養の際、抗生物質やその他の化学物質の添加が不必要なベクターシステムです。高いプラスミドコピー数を維持する低分子RNA配列がプラスミドの選択的増殖を担うため、ベクターバックボーンの小型化に成功しました。そのため、miniVec™のベクターデザインは、抗生物質に関連するバイオセーフティ上の懸念や規制上のリスクを回避でき、免疫原性や毒性が検出限界以下となる安全性を提供します。さらに、抗生物質に対する宿主大腸菌細胞の代謝の負荷を軽減することで、大規模培養での大幅なプラスミド収量の向上を実現しました。

臨床応用を見据えて開発
miniVec™の利点は、バイオ医薬品開発者に、GMP製造の円滑化、規制上のハードルの軽減、開発パイプライン全体の劇的なコスト削減など、直接的なメリットをもたらします。miniVec™ は高度な臨床応用を目的にデザインされたベクターシステムです。一過性トランスフェクション、エレクトロポレーション、ウイルスパッケージング、トランスポゾンおよびCRISPRを介したゲノム編集、naked DNAワクチンなど、幅広いin vitroとin vivo応用ができるようベクターシステムが揃い、従来のプラスミドシステムと同様の幅広い応用が可能です。
食品、獣医畜産学へのアプリケーションも
miniVec™ は高度な臨床応用を目的にデザインされたベクターシステムですが、その利点は臨床応用以外のアプリケーションにも広がり、例えば、抗生物質や添加物無しで増やしたプラスミドは、安全性とコンプライアンスが厳しい食品製造、また獣医畜産学、合成生物学に対しても応用価値があります。不必要な複雑さを取り除くことで、miniVec™ は、高度な治療法の開発のみならす、安全性、有効性、手頃な製造価格が必要な食品への応用が可能です。
CDMOとしてVectorBuilderを選ぶ利点
VectorBuilderのグローバルCDMO製造インフラストラクチャーは、miniVec™にすでに対応しています。プラスミドのデザイン、最適化、GMP製造を大きな1つの屋根の下に統合することで、VectorBuilderはバイオ医薬品開発パイプラインの各ステップをシームレスに引き継ぎ、スムーズな開発・製造を提供します。このエンドツーエンド能力は、革新的で臨床的に即応したソリューションを通じて創薬を加速するという当社の大きな当社の使命を表しています。
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ベクタービルダー・ジャパン株式会社